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2004.10.15

高知県知事選挙における労働組合の対応について

 政治と労働運動の区別はついているのだろうか。政治活動は原則個人では自由であるが、団体、労働組合ともなると慎重に対応していただきたい。
 今回の知事選挙、高知県職員労働組合(県職労)はどうするのだろうか?前々回は思想信条が異なると思える農協の候補者を支持、前回は前高知市長を支持した。辞職した前知事ではない人なら誰でも良いのだろうか?

 私は従来から高知県庁の職員の人事評価には疑問を持っている。真摯に県民に対応した職員よりも、県庁組織を守ることに腐心した職員がより出世するのではないのだろうか?
「人事が県民の側を向いていない」ことを常に感じるのである。

 労組の言い分も理解できる。ただ知事選挙における政治関与ではなく、もっと一般県民にわかりやすい言葉で、県民に向け自分の立場を説明していただきたい。

 http://www.nc-21.co.jp/dokodemo/whatnew1/yamasaki/yamasaki4.html

 労働組合の大きな役割の一つはは、県庁人事を「県民のために」為すべきように変革させることである。また時間外残業が問題になっているので、前知事側からの提案に異議を挟むだけでなく、若年失業者の就労の場を与える「ワーク・シェアリング」に実務的に取り組み、当局側に提案すべきである。
yamasaki2.jpg

 県庁内の労働組合が特定の知事候補を支援をすることには疑問だ。職域闘争は、県庁内でやるか、もしくは地方労働委員会などに提訴すべきであって、政治闘争に関与すべきではないと考えるからだ。節度を保っていただきたい。

 知事と県議会。知事と県職労。「不毛な対立」では何も生まれない。「県民のための観点」を忘れず、ともに協調し、対立しつつも前向きな関係を再構築していただきたいものだ。

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