足元の資源の活用を
浦戸湾と繋がっている新堀川は生き物の宝庫であることが判明した。高知大学理学部の町田吉彦教授によれば、日本には生息域が限られているアカメやシオマネキが新堀川で生息しているという。
ところがこの界隈、高知県が国の補助を受けた道路拡張計画の対象区域になっている。道路幅を4車線に拡張、新堀川を埋め立て、暗渠にする道路計画である。町田教授はこの計画案では「シオマネキは生息できないと思う。日当たりは必要で、暗渠にすれば絶滅するだろう」とも。
http://www.nc-21.co.jp/dokodemo/whatnew1/machida/machida4.html
シオマネキは高知県が指定する絶滅危惧1A類の動物。環境が良好な地域にしか生息しないとされる生物である。それが高知市中心街の新堀川で生息が確認された意味は大変大きい。アカメもそうである。
足元の貴重な資源を見直したらどうだろう。従来高知県は中央からお金と人も連れてきて、「後進性を」打破しようと懸命に努力をしてきました。しかし来るものはまた撤退もする。百貨店も撤退した。ホテルも撤退する。中心街の大手量販店も閉鎖の噂が。
しかし足元の資源は大事にすれば「撤退」はしない。生き物も人間も同じ。貴重な人達、前向きな人達が高知にはたくさんいます。私は「けんちゃんのどこでもコミュニティ」という番組と、はりまや橋サロンでそれを確認し、間違いないことを確信しました。
知事選挙もまた行われる。「足元の資源を見直そう」と次期県政のリーダーになる人に申し上げたい。
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コメント
一見見過ごしがちな人や物が実は有効な資源であるいうことは、中央の価値観という尺度で物事を見たり、判断するからなんでしょうね。私に言わせれば高知は海も山も資源(人的物的)の宝庫です。それに気が付かないで中央の尺度でむざむざと資源(自然やコミュニティー)等が破壊されていくのは見るに耐えません。四車線の道よりは市街地で見られるシオマネキが貴重です。新しい県のリーダーがどちらを選ぶ価値観をお持ちなのか。聞いてみたいですね。
投稿: 山岡大祐 | 2004.10.14 15:53