震災からの復興~今、そしてこれから
新潟県中越地震復興支援企画で、NPO高知市民会議主催の「震災からの復興~今、そしてこれから」に参加しました。市民100人程度が参加していました。
第1部は映画「掘るまいか」の上映がありました。豪雪で陸の孤島となる地区を救うため、昭和8年に住民達が自力で、手掘りでトンネルを掘るというものがたり。「やるべきことは自分でやる」ということを新潟県山古志村の人たちはやってのけたのであります。
中山隧道は昭和24年に完成します。固い岩盤を貫いたトンネルゆえ、新潟中越地震でもびくともしなかったという報告もありました。
第二部は討論会。昨日の「第4回番組出演者交流会」へも来ていただきました、神戸市長田区の鷹取商店街振興組合理事長の石井比弘利さん、新潟県山古志村で錦鯉を育てている田中重雄さん、土佐清水市下川口地区の区長の手島慶考さん。進行役は、夢千年の暮らし代表で、NPO民家再生リサイクル協会の黒田武儀さんたちでした。
それに昨夜の交流会には欠席された橋本大二郎高知県知事を加えた討議をされました。
「激甚災害に指定を受けますと9割の補助が受けれます。しかし自分達では100万円の経費でできたものが、1000万円かかることになります。行政の関与で過剰な仕様になる場合があります。」と山古志村の田中重雄さん。
「住民はもっと勉強して賢くなって、行政側にどんどん意見を言わないと良い街には絶対になりません。住民は区画整理事業など誰も望んでいませんでした。区画整理事業は5年間かかるので、それだけ復旧が遅れますね。」と神戸市の石井弘利さん。
「区長と地区の民生委員もしていましたので、地域の家族構成も理解していました。ですので水害時には災害弱者である高齢者を優先して避難させ、1人の犠牲者も出ませんでした。今後のために地区のマップ(地図)もこしらえました。」と土佐清水市の手島慶考さん。
橋本知事は「災害時には情報の正確な伝達が大事ですね。本当に必要な対策は予算がないときでも他を削ってでもしませんと。また市民も災害に備えて自分達での備えや、家族との連絡や落ち合い場所などあらかじめ決めることも必要です。」といわれました。
黒田武儀さんは「こうした市民の参加フォーラムに県知事さんが出席され討議するというのは他県では考えられません。山古志村も神戸市も誰も自分の地域で災害が起こるとは予想されていませんでした。今日のフォーラムが、防災と災害復旧のために何を行動すべきかの指針になれば幸いです。」といわれフォームは終了しました。
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