心が亡ぶ「多忙」の「忙」
日本では「忙しいこと」を自慢したがる傾向にある。しかしそれは自分の管理能力の低さを表す現象ではないかと思う。
先週は大変な失敗をした。値上げの見積もりとお願いを、得意先に持参ではなく、郵送してしまったのだ。嬉しいお知らせではないので、門前払いされる性質のものだ。
たまたまその週は公私共に超「多忙」状態。体調も悪く冷静さも失っていたらしい。
値上げ見積もり文書を送付された人は激怒。「送りつけるとは何事か」と物凄い剣幕。ここに至って事の重要さに気がつく始末。「心が亡んでいた」状態になっていたのだ。忙しさにかまけ、一番大事な「もてなしの心」を失ってしまったのである。平謝りに謝り、ご機嫌を直していただくのに結局1日がかりになった。
だからどんなに忙しくても睡眠はとろう。そして深呼吸をしよう。精神の安定に努めよう。仕事も、交友関係も社会活動も「優先順位」をつけ、早めに返事のいる行事はすべて対応しよう。そうすれば事態に冷静に対応できると思う。
どんなに忙しくても、食事の時間やトイレにいく時間はある。返事の必要な会合は、その幹事が出欠者をカウントしているのである。早めに出欠を出すべきだろう。一番いけないのは「忙しさ」にかまけ指定期日までに出欠を出さなかったり、出席と返事して、当日無断欠席する行為である。
世の中「ついうっかり」はすまされない。自分が失敗の「当事者」になったためあらためて事の重大さに気がついたのである。
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