国宝「高野切れ」を見てきました
高知城近くにある高知県立文学館では、5月8日までの予定にて「国宝と重要文化財」の展示を開催しています。昨日の大雨の中長靴を履いて見に行きました。
国宝は「高野切れ」という古今和歌集高野切本であり、重要文化財は長宗我部地検帳などであった。
なぜ古今和歌集の写本が「高野切」というのかは、豊臣秀吉が高野山文殊院に贈った古今和歌集巻第9が永らく高野山に伝来していたことによるとの解説。それと一揃いの古今和歌集に写本が高野切とされているようです。
黄色に変色した和紙に、達筆で和歌が書かれているようですが、教養のない私には何が書かれているのかわかりません。一方の長宗我部地検帳は、敵方の山内家がしっかりと保存していたことが驚きでした。
高野切は1000年の歴史が。長宗我部地検帳は400年の歴史があるのですね。それをきちんと保存してきた山内家はたいしたものであると思いました。
以前香港に観光旅行した時、ガイドがバスごしに丘を指差して「あの丘付近が映画慕情の舞台になった建物跡です。」と言いました。映画のシーンを彷彿する建物は跡形もなく高級マンションが建っていました。
歴史の沢山ある中国は歴史的建造物に価値を認めないのでしょうか。それに比べ山内家は写本や地検帳をきちんと保存していました。このたび管理が山内家から高知県に移りましたが、きちんと管理運営し山内家同様、後々保存していただきたいものである。
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