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2005.05.26

稚拙な外交の日中両政府

 中国の呉副首相が小泉首相との会談を突然キャンセルし、帰国した。最初は緊急な用事とのことであったが、後で中国側は「小泉首相の靖国訪問が問題」とのコメントを出している。
 日本政府閣僚も「外交的には非礼」「内政干渉である」との発言をしている。細田官房長官は火消しに懸命だが、中国に対し「勇気ある」発言をしたがる閣僚も多く苦慮しているようだ。

 それにしてもこれは外交とは言えない。お互いの主張を感情的に繰り返すであれば、外交交渉など不要である。「郵政民営化」しか感心のない小泉首相に外交のセンスを期待するのは無理であることはわかる。

 中国もその小泉首相の「外交下手」が伝染したようだ。かつての周恩来総理のような巧みな外交は無理な時代のようだ。

 立場や主張が違うから、外交交渉があるのである。基本を忘れたリーダーをかかえる日中両国民は不幸である。

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» お互いに大国として、大人の対応を [依存症の独り言]
この細田官房長官の発言を「弱腰」と批判するのは簡単だが、早計にすぎる。 日中関係の現状、両国の今の力関係を考慮した結果の発言として読むと、また違った読み方ができる。 このブログで何度も書いたように、関係が冷却化すると困るのは中国の方なのだ。しかも、今回は明らかに中国に分が悪い。しかし、弱い立場でも、常に強気に振る舞わなければならないのも中国なのだ。... [続きを読む]

受信: 2005.05.28 16:16

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