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2005.07.06

中村の人達の心遣い

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 現在は四万十(しまんと)市となってしまった高知県中村。昨日は仕事で予定時間より早くついたこともあり、初めて一条神社を散策しました。
 もともと中村は、応仁の乱を逃れた京都の公家である一条兼平の一族が定住し、切り開いた町だといいます。言われて見たら、土佐弁は荒々しい方言なのに対し、中村付近の幡多弁はやさしい言葉遣いでありますね。京訛なのだろう。

 中村は小京都といわれている。日本各地には小京都がある。山口県の萩もそうです。
見たことはありませんが中村では京都の大文字焼のような山焼きもあるようです。
 一条氏は四国を一時平定した長宗我部氏により滅ぼされ、九州に領主は追いやられます。当時の中村の人たちは果敢に戦ったそうです。

 やがて時代は移り江戸の世になり、長宗我部氏は滅び、後の領主になった山内氏は、中村に領主の親戚を配置し、重要拠点として中村は発展したそうです。江戸末期にその山内氏の分家は途絶えたそうですが、その後、一条氏が中村を去る前に植えた藤が300年花が咲かなかったのが咲いたそうです。それで地元の有力な庄屋が寄進し、一条氏を慕う中村の人たちにより一条神社が出来たそうです。

 やはり先進文化を教えてくれた恩人を中村の人たちは忘れなかったのでしょう。今や一条神社の祭りは土佐3大祭りとして認知されています。

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