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2005.09.11

テロ対策でアメリカは没落する

 今日は総選挙の投票日です。全国的に雨なので投票率が心配ですね。また4年前にアメリカのニューヨークで「9・11テロ」が引き起こされた日でもあります。その直後アメリカ大統領や指導部は、郵政選挙の小泉首相同様に興奮し、アフガンを攻撃し、タリバン政権を崩壊させました。そして首謀者をサウジ出身のビン・ラディンと決めつけ大規模な掃討作戦をしました。

 またそれにあきたらず、イラクのサダムフ・セイン政権が大量破壊兵器を所有し危険であるし、テロリストに支援しているならずもの国家ということで、イラク戦争を仕掛け制圧しました。
 フセイン政権は崩壊しましたが、それ以後一向にイラクの治安は安定しません。

 テロは何故起こるのか?それは貧富の差から起こります。今世界で一番貧しい地域はアラブ世界です。そのアラブ社会を抑圧し、攻撃してきたのはアメリカであり、歴史的にはイギリスです。アラブの人達の米英に対する憎悪は日本人には想像できないものがあると思います。

 今まで、日本はアラブの人たちには良いイメージを持たれていました。ヒロシマ・ナガサキの被爆国。敗戦国。奇跡の経済成長。技術が高く国づくりに貢献してくれた。植民地支配とは無縁の先進国。しかし国連決議にももとづかない自衛隊のイラク派遣は、1日1日とアラブの人達の日本の信用を崩しているように思います。

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 ツインタワーと自由の女神がアメリカのシンボルでした。ツインタワーは今はなく、自己責任の不平等社会はハリケーンの災害でも国民を十分救済できない国になりました。
 アメリカのような国にはなりたくない。同じような暴風雨に日本でも襲われました。テレビで見ていますと、まだ日本の罹災者の方が、アメリカよりはるかに待遇が良いと思うからです。国が国民の命も財産も守れない国は没落します。「だれのためのテロ対策」なのかが不明な国は崩壊するでしょう。

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» またまた自己責任 [ナガスクジラの夢]
 ハリケーンの被害がまだまだ治まりそうにない。あらゆるアメリカの病巣がこれで抉り出されている感がある。そのなかで去年の日本を思い出したものがあった。またぞろ「自己責任」騒 [続きを読む]

受信: 2005.09.11 23:16

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