小選挙区制度の怖さ
「自民党圧勝。民主惨敗」。投票率の上昇した総選挙ですが、結果はそうなりました。
後から考えますと、「節目」になると思われる選挙になるでしょう。郵便局の問題は小泉さんが思いどうりにアメリカの意向でするでしょうが、他の問題は先送りであり、国民は「白紙委任」はしていないでしょうが、結果的にそうなる可能性が出てきました。
小選挙区では「51対49」で、小差でも勝ちは勝ち。49の有権者の「民意」は、「死に票」になりますね。重複立候補が認められるので、小選挙区で落選しても、比例区で当選できる可能性もありますが、要は小選挙区で勝利しない限り、多数は占めれません。
自民党はこのあたりに徹底していました。公明党との選挙協力を徹底させていました。公明党が協力しなければ、3分の1以上の自民党議員は当選できなかったと思われます。
民主党は共産党や社民党との選挙協力が出来ませんでした。この時点で「負けは」確定していたようですね。
その証拠に、週刊誌などの予想で、民主党有利の小選挙区で、ことごとく自民党に敗れています。与党側は選挙協力がうまくいき、野党側はばらばらでしたので、誰が考えても勝てるはずがありません。
野党側は「比例で何とかなる」とか言う読みの甘さが出たのでしょう。今回の勝敗は「選挙協力の有無でした。」事実、田舎の高知でも1区と3区では、民主党と共産党が選挙協力しておれば、結果は異なるようでした。それができないようだと野党は永遠に政権をとることはできませんね。
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» 総選挙の結果を見て [社長の本音日記]
注目の総選挙は世論調査どおり(以上?)の自民党の圧勝という結果となりました。
連立与党の公明党が減らしての中の圧勝であり、全体を見ると自民党一人勝ち、民主党が大惨敗一人負けと言った様相です。
産経新聞「自民大勝、15年ぶり単独過半数 与党327」
htt...... [続きを読む]
受信: 2005.09.12 13:47
» 日本から逃げ出す準備をした方がいいかもしれない。 [窪川商亊社長日記]
今回の選挙結果、自民党の圧勝、民主党の惨敗に終わりました。
これほど多くの日本人が、小泉自民党の安っぽい見世物を支持するとは思いませんでした。
民主党の政策、特に日本の財政再建という緊急の課題に対する処方箋は自民党より数段上回っていたと思いますよ。
そ....... [続きを読む]
受信: 2005.09.12 16:32
» ニートな国会議員の昼食に入っていた3種混合ポイズンとその解毒のための処方箋 [エクソダス2005《脱米救国》国民運動]
RE: 劇場型選挙に加えて報道管制という劇薬なしに勝てなくなった劇薬中毒の自民党の弱さ
自民党は劇場型と報道管制という2つの劇薬なしには勝てなかったという視点はとても重要であると思います.「劇薬を使って勝った」というのは単なる事実の叙述ですが,「劇薬を使わなければ勝てなかった」というのは分析です.愛国心を主張するものほど売国奴さんが言われる通り,「理由は簡単で,政策論争を深めれば自民党の政策により日本国民の大多数である一般庶民が害を受けることが明らかになってしまうから」ですよね.だったら,劇薬... [続きを読む]
受信: 2005.09.12 18:51
» 非常に残念・・・総選挙、しかし [ORUTOの一言・主張]
小泉マジック、小泉劇場が、小泉さんのキャラクターとマスコミの効果もあって、全国的 [続きを読む]
受信: 2005.09.12 20:45
» スターウォーズ・エピソードⅢ:銀河帝国の誕生 [On the Beach]
9月11日午後、空港を出発する直前に猛烈な雨と風と雷に襲われ、1時間半ほど出発が遅れました。離陸後も機体の真下まで真っ黒な雲がせり上がり、日本列島を覆っています。機体も左右が交互に上下してに激しく揺れます。これまでにない不吉な予感がし、非常に不安な気持ちがしました。悪いことが起こらなければ良いがと祈っておりました。... [続きを読む]
受信: 2005.09.13 15:40
» 国際金融市場で、日本の指導層(中央官庁も含め)が虎の子の郵便貯金なくして自国の通貨を守れる筈がない [エクソダス2005《脱米救国》国民運動]
株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu102.htm
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国際金融市場で、日本の指導層(中央官庁も含め)が
虎の子の郵便貯金なくして自国の通貨を守れる筈がない
2005年9月13日 火曜日
◆ヒットラーも「改革を止めるな」と言っていた。 9月4日 最新の事故と安全技術
... [続きを読む]
受信: 2005.09.13 19:24
» 小泉圧勝はどれほどのものなのか? [ORUTOの一言・主張]
「郵政民営化是か否かを問う」とした、ほとんどワンフレーズの小泉戦略に席巻されたか [続きを読む]
受信: 2005.09.13 23:39
» 自民党大勝の要因 [えぇそうかな?]
自民党の大勝が釈然としなかった。 2005年衆議院議員選挙で、自民党は296議席 [続きを読む]
受信: 2005.09.14 08:30
» 我々が求めるのは「小さい政府」でも「大きい政府」でもなく,「公正な政府」である. [エクソダス2005《脱米救国》国民運動]
RE: 【民主党敗北の原因 ポスト岡田】
三太さん,こんにちは.
大変的確で深みのある分析のご提供ありがとうございます.
> 民主党敗北の原因、
> それは同党が、第三の道
> すなわち、個人の尊厳を
> 社会的公正と深みのある市場経済のバランスのなかで
> 追求するという道を担う政党としてのミッションとストラテジー、
> そしてパッションを示せなかったことにある。
まったくその通りだと思います.
> メデイアに煽られ
> 選挙途中から郵政民営化や公務員人件費削... [続きを読む]
受信: 2005.09.14 21:13
» 未成年"模擬"衆議院議員総選挙2005 [西やんのNPO奮闘記]
港区六本木に本部を置くNPO法人「Rights(ライツ)」が、未成年"模擬"衆議 [続きを読む]
受信: 2005.09.15 00:48
» 民主が揺るがなかった地域には共通意識として「脱米自立」があります. [エクソダス2005《脱米救国》国民運動]
RE: 【民主党が責任政党として、自民党が無責任な政党として振る舞ったことが民主党の敗北の原因】 by (愛国心を主張するものほど売国奴)
>>劇薬を無効化する処方箋も簡単です.「政策論争を深めればよい」のです.問題は,野党側に政策論争を仕掛ける意欲があるのかどうかです.
> それが出来ればよいと思いますが、中西輝政京大教授の文芸春秋10月号の論文が「劇場型選挙は仕掛けた方が必ず勝つ」と言っていることを考えると、劇薬を無効化する処方箋はほとんどないのでは?無所属の田中真紀子を民主党の党首... [続きを読む]
受信: 2005.09.15 15:29
» 【投稿】 国家解体へのシナリオ by luxemburg [エクソダス2005《脱米救国》国民運動]
国家解体へのシナリオ
今回の選挙の結果から、これからいろいろなシナリオが語られる。週刊誌はまだマシだが、大新聞などでは「国民が改革を任せたんだからしっかりすすめてくれ、国民の目は光っているぞ」という、およそ小学校高学年になったら恥ずかしくてかけないような低いレベルの論説が多い。
どうして郵政改革がトリガーになって国家が破綻するのではないか、という論点に踏み込まないのだろうか。
1.郵貯にお金はあるのか
郵貯はご存じの通り350兆円ある(減っていくだろう)というものの、実際に... [続きを読む]
受信: 2005.09.15 21:53
» なぜ自民党は敗北したのか? [◆木偶の妄言◆]
自民党が大勝した。正確にいうと小泉首相が大勝した。
これについて、総括的な記事を書こうとしていたのだが、小選挙区の勝敗をみていて、はたと筆(というかキーボードを打つ指)が止まった。
下の図はアサヒコムの選挙特集ページのキャプチャー画面だ。
与党の自民・公明が獲得した選挙区は赤で、野党の民主党・社民党・非自民系無所属は青だ。
ほぼ真っ赤。とくに前回2003年の選挙で民主党躍進の原動力となった都市部で惨敗が目立つ。民主党の獲得議席の推移を見ると、
宮城 3→1
東京 ... [続きを読む]
受信: 2005.09.16 03:40
» 選挙を振り返る [La Dolce Vita]
大勝するだろうと思われていた自民党の想定外の得票。
ここまで大勝すると、誰が予想したか。予想だにしない世界、
そこに足を踏み入れるときにに人は恐怖する。
これは有権者、暴走、なのだろうか。しかし、有権者は、
小選挙区制における1票の力を実感したことだろ...... [続きを読む]
受信: 2005.09.16 06:37
» 【緊急】 神奈川県選挙区で投票数の操作が行われた可能性?前回投票率との差異が各開票区で奇妙に一致! [エクソダス2005《脱米救国》国民運動]
RE: 阿修羅:選挙に関して気になる事・・・東京都の場合、確定投票率65.59で、19時30分現在推定投票率が52.43 by どっちだ
どっちださん,こんにちは.
アメリカ本国で2000年のゴアとブッシュが争った大統領選ではフロリダ州などで黒人住民の投票権が不当に剥奪されたり,ゴアにマイナスの投票数を出す集計マシーンが続出したりなどの露骨な不正があり,最高裁で1ヶ月も争った挙句,結局選挙は有効という裁決が出されましたが,このときフロリダ州ではわずか数百票という僅差でした.2004年のケリー... [続きを読む]
受信: 2005.09.17 04:32
コメント
冷静に考えてみると、民主に関して、日常活動がしっかりしている人はぎりぎりでも生き残りました。
そのあたりの粘り腰は、多くの民主議員にはなかったのでしょうね。
投稿: takeyan | 2005.09.13 08:43