blogの効用ー社会運動編
アメリカ大統領選挙予備選挙に、民主党のハワード・ディーン候補が最大活用し選挙資金と運動員をblogにより調達した話は有名です。また大統領の取材にもblog記者が許可をもらったり、先日のハリケーンでもblogによるレポートが話題を呼びました。
日本でも」普及し始めたのは昨年からでしょうが、日誌風のものが大半でありました。それが徐々に社会派のものもぼちぼちと現れました。
社会派と言うのには、いささか濃い内容のblogまで日本に登場してきました。
今から27年前に成田空港反対運動がありまして、その折空港管制塔が破壊されました。当然当時突入された人たちは全員逮捕され、収監され刑罰は受けています。それが27年も経過してから突然当時の関係者に賠償請求が国側から出されたというもの。その金額は1億3千万円(5%の金利がついて)にもなり、個人や関係者でとても支払えない額です。
創業以来脱税をしてきた、かつての世界1の金持ちと賞賛もされていた堤義明氏が裁判では僅か500万円の罰金刑を言い渡されていたのとはえらい違いです。その人たちは昔は活動家だったのでしょうが、今は市井の市民で家庭生活もあることであると思います。とても個人で支払える金額ではないでしょう。
注目すべきは、資金カンパを地方に住む人がblogで呼びかけたことですね。またそれに賛同する人達がblogを通じて集まったことでしょう。日本でもこれは一例ですが、右でも左でもblogが重要視されてきた例ではないでしょうか。
先の総選挙でも自民党がblog製作者を集め、意見交換をしていました。やはり日本でも無視できなくなるようになってきているのでしょう。
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コメント
偶然でしょうが、今日の高知新聞の夕刊にもそのことが大きく掲載されていましたね。
まさに「党派や、かつての確執を超えた」うねりになっています。こういうところは面白いですね。
投稿: けんちゃん | 2005.10.29 17:33