やはり米国に押し切られた普天間基地問題
一向に進展しなかった普天間基地移設問題が、ようやく日米政府の合意が得られ、動き出したようです。辺野戸の浅瀬を埋め立て海兵隊基地をこしらえるというもの。
この海域にはジュゴンも生息していますし、環境保護の観点からも重大な負荷を与えるだけに問題は簡単ではないでしょう。
そもそも何故沖縄に米軍が居るのだろうか?それは2つの意義があるからです。昔から「太平洋の要。キーストーン」と米軍は戦略的な重要拠点と沖縄を位置づけていました。ペリーの時代からそうです。巨大な基地は過去、朝鮮戦争、ベトナム戦争、今回のイラク戦争でも兵站基地としての機能を果たしています。
もう一つの意味は日本を軍事占領する意味です。日本が再びアメリカと対決する方向へ行くのであれば、軍事占領する意味です。アメリカの仮想敵国は日本ということですね。中国やまして北朝鮮の軍事的脅威など問題にならない。アメリカにとって一番の脅威は日本というわけですね。
ですので戦後60年経過してもアメリカ軍は沖縄から撤退しません。世界第2位の経済大国で、技術水準の高い国で、治安も安定していますので、米軍にとってはこれほど居心地の良い国もないでしょう。
今回も小泉政権は何の主体性もありませんでした。郵便局問題や、靖国では感情的に雄弁になる小泉首相も、沖縄問題では官僚の答弁原稿棒読みになるのです。沖縄の人達の意向が反映されない結末には残念であると思います。
沖縄国際大学に普天間基地所属の米国海兵隊ヘリコプターが墜落炎上してはや1年。あまりにもお粗末な結論であると言えます。
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コメント
いくら強力な軍事力を持っていたとしても、現在の憲法では攻めてこられてから迅速な対応は出来ないんじゃないでしょうか?
犠牲が出てからでは遅いのですよ。
投稿: 元気 | 2005.10.27 17:42
>中国の軍事力など今はたかがしれています。
Hong-6爆撃機(爆撃半径3,000キロメートル)、Hong-5爆撃機、Qing-5ジェット戦闘機。いずれも核爆撃の特命飛行が現在可能な航空機である。
50機ほどのSU―27フランカー戦闘機を購入している。
最新の核兵器を配備し、複数の弾頭ミサイルを開発。
DF-31(射程距離7,242キロメートルの路上可動式ミサイル)を所有。
ロプ・ノールでの核実験以来、現在まで45発もの核爆弾を爆発してきた。
これらを「たかがしれている」と言うとは理解に苦しみます。
投稿: 旅人 | 2005.10.27 10:41
中国の軍事力など今はたかがしれています。誇大な宣伝に惑わされて軍産共同体=ネオコンの片棒を担ぐのはやめましょう。
踊らされているのは元気さんのほうでしょう。日本の軍事力は私たちが想像している以上に巨大です。
その「抑止力」に米軍が日本の駐留している現実を忘れてはなりませんね。
投稿: けんちゃん | 2005.10.27 08:18
現在、米国にとって沖縄が重要なのは地理的に見ても軍事大国化というか軍部が暴走しかけている中国への牽制も一つの理由だとおもうのですが・・・。
もし、本当に日本の独立と言う事を視野に入れるのであれば、憲法9条を改正し、ちゃんとした軍隊を持ち(他国に攻め入るのではなく自らの手で自国を守る)徐々に米軍を日本から遠ざけるのがベストと思います。
マスメディアに騙されて闇雲に反対を唱えるのもどうかと・・・長い目で見なければなりません。
投稿: 元気 | 2005.10.27 07:33