アメリカ追随は良いことなのか?
最近の小泉内閣の政策を注視すれば、すべてアメリカ追随もしくはコピーの様に思います。「郵政民営化」にしましてもアメリカ政府と金融界の強い要望でした。
特に最近の在日米軍の再編問題は、地元自治体の意向を無視した形で日米政府で協議し進んでいます。沖縄県普天間基地の移転問題ではアメリカに押し切られました。
またBSE問題でも日本の検査基準では「?」のアメリカ産牛肉の輸入が再開になります。日本人の命を守る責任を放棄したとしか思えません。
アメリカの要請で始まりましたペルシャ湾での自衛隊の海上給油活動は「テロ対策特措法」が再延長になり4年目を迎えました。イラクへの自衛隊の派遣も「イラク支援特措法」は延長され2年になりました。
小泉内閣の一連の「構造改革」なるものは、日本社会をアメリカ型の「優勝劣敗社会」につくりかえようとしているのではないのでしょうか?しかしそれには無理があると思います。日本には日本の特性があります。
私は若い頃アメリカに3度ほど観光旅行に行きました。そこで衰退した都市中心部を蘇らす再開発の事例をいくつか見学しました。民意を活用し、アイデアを出しながら市民主体で物事を責任を持って推進する実行力に感銘したことでした。
小さな粗末なヨットで不法に漂着した堀江謙一さんを暖かく迎え、シーマンとして処遇した豊かで、フレンドリーなアメリカ社会に憧れもありました。
しかし「9・11テロ」以来のアメリカ社会は変容し、価値観の違いを認めず、テロ対策でなにもかにも言いくるめる政治指導者が台頭し、社会に歪が来ているのではないでしょうか?
中東地域のアラブ社会でも、自国内のハリケーン罹災者の惨状を観察しますと、豊かでフレンドリーな社会ではないと思います。
それだけに無条件、無批判にアメリカに追随する小泉首相にたいし、大いに疑問を感じます。日本人なら他の道があるのではないか。もっと周辺のアジアの国と言いたいことをお互い言いながら友好な関係が構築できるのではないかと。
昨年の参議院選挙のとき話題のマッド・アマノさんのイラストですが、今まさに現実そのもので、これでいいのだろうかと思うようになりました。
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コメント
はじめまして、リンクを辿ってやって来ました。
仰る通り、今の日本は政治家もマスコミもアメリカべったりで、
これはかなりヤバイ状況だと思います。
今回の小泉翼賛選挙で、アメリカ→官邸→マスコミという情報網が
完成したことは、ほぼ間違いないと思います。
政治家だけでなく、事実を報道しないマスコミを、
しっかり監視していかなければいけないと思います。
また寄らせて頂きますね。よろしくです~。
投稿: こまつ | 2005.11.24 01:25