小日本主義を見直す
最近の日本はようやくバブル以後の不況を脱したせいか(都市部だけですが)やたら強気の発言が目立ちますね。
「国際貢献だ」とか「経済力に見合った国際協力は必要」「靖国問題は心の問題であって他国は干渉すべきではない」等等。その考え方が正しいのでしょうか?
忘れられた政治家に石橋湛山という人がいました。戦前は経済記者として健筆をふるい、戦後は短期間でありますが自民党総裁になり首相にもなった人です。保守系政治家の人ですが、ちゃんとした著作のある人でした。その一つが「小日本主義」です。
「好戦的態度を警む」「大日本主義の幻想」「統帥権の要求は議会制度の否認」
「青島は断じて領有すべからず」「対支強硬外交とは何ぞ」とか大正時代から昭和の始めにきちんとした文章を公表していました。
朝鮮や台湾の植民地保有にも維持するコストが、収益よりは遥かに過大と実証し、独立を支援しなければならないとも説いていました。戦後の日本の経済成長は彼の予言どうりになりました。しかし最近また「変な」大国主義「独善主義」が台頭しています。もう一度彼の考え方を見直し読んで見たいと思いました。
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コメント
政治を志す人は必ず読んでいただきたいdすね。意外に政治家の人たちに聞いても知らない人が多いのには呆れました。
安部晋三氏などは七光りで首相などになったもんなら日本国の破滅です。
投稿: けんちゃん | 2006.01.17 17:17
忘れられちゃってたんですか?
私がいた会社の先輩。
とにかく植民地についてカネの面で合理性を欠く、と帝国軍人の威圧に負けずに言い続けた人物ですね。
その合理精神は今も色あせません。
投稿: takeyan | 2006.01.17 16:59