フィリッピンの2・26事件
フィリッピンで司令官解任をめぐり、300人の海兵隊兵士が施設に立てこもる騒ぎになっています。2月26日のことでした。
フィリッピンはかつての独裁者マルコス大統領を辞任に追い込んだ「ピープルパワー革命」から20年経過しています。
それでも不正や社会の不平等は改善されず、国民各位の不満があるようですね。格差社会では軍隊が組織力と情報を持っていますので、国を動かすパワーになります。形式的な民主化が行われましても社会の不平等の格差是正がされない限り、軍事的な反乱の芽はなくなりません。
フィリッピンは大地主制度が廃止されていません。大戦の功労で支配階級のままのようです。やはり農地改革をして、土地を分け与え、自作農を育成しないとこの国は安定しないのでないでしょうか?南米などでも同じような構造。
民主化して20年。アジアの民主化の手本とされた国が大揺れです。今のところ事態が深刻化はしないようですが。この国こそ地主ー小作農社会から「構造改革」しないと駄目な国の見本ですね。日本は敗戦後農地改革で飛躍しました。良い見本です。その日本社会を今の内閣は破壊し、アメリカ型不平等格差社会に構造改革(改悪)をしようとしています。格差社会は社会不安が増長する社会であることを忘れてはいけません。
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