思想なき都市計画は無謀
以前私は県の都市計画マスタープラン策定委員会に公募委員として参加していました。国の締め切りの関係なのか僅か半年で高知広域エリアのマスタープランをまとめなくてはいけないというもの。最初から滅茶苦茶な話ではあります。
都市づくりといえば、土木建築関係者ばかりでなく、福祉や医療、教育、警察、消防、レクレーションなどの専門家が当然委員にいるものと思っていました。公募の12人の県民も私以外はコンサルの人。35人の行政関係者は県と市町村の土木部門の職員。これで何をするのでしょうか?
手法として「ワークショップ」が多用されました。しかし集まった人たちの職種も偏り、時間も殆どなく、議論もしないワークショップが「民意」を集めたと言えるのでしょうか?
当時の委員会の様子をレポートしました。
新堀川の埋め立てや暗渠にすることについて、市民の声をどのようにして収集したのでしょうか。最近になって関心が高まったということは、悪いことではありません。県民の地域を思う心が表れたのですから。ですので、それを再び集約し、時間をかけてもっともふさわしい道路計画と、周辺環境整備をするべきでしょう。
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