社会運動としてのブログ 6月23日(金) 放送
今週のけんちゃんのどこでもブログ(高知シティFM 76・2MHz 金曜日午前8時15分から30分)のテーマは「社会運動としてのブログ」です。
高知シティFMの戸田健史さんにもコメントをいただきます。
ブログは単なる個人の電子日誌の役目だけではありません。政治家ブログも増加しています。社会運動としてブログを活用されている事例もあります。
1)かつて東京国際空港の開港直前に管制塔を占拠、破壊した被告達にたいし、25年も経過してか国側が1億3千万支払えとの勧告が被告にありました。かつての被告達に請求書が送りつけられました。もし払わなければ再び刑務所に収監されるわけですね。
実刑をくらい社会に出てそれぞれ被告達にも家族も職場もあります。
かつての被告は皆50歳を超え、60歳近いおっさん達ですね。とても返済能力は生活のなかからはありませんね。家や財産を処分しても支払える金額では到底ありませんでした。
自分達で調達できるのは2000万円足らず。かつて所属していた党派や仲間が集められるお金は4000万円が限度であったそうです。
それでも巨額の金額が不足しています。
その時に東北地方の人で巣が国の理不尽さに腹を立てた人達が管制塔タイムスというブログを立ち上げ見事資金を集めました。
結果半年で9000万近く集め国にすべて支払ったそうです。
戸田 社会運動に使われると言うのもブログの役割なのですね。参加する人を募る為にブログを活用するというのもブログの新しい動きなのですね。
元々アメリカでブログが注目を集めましたのは、2004年の大統領選挙の民主党う予備選挙で先行した候補者ハワード・ディーン氏がブログで選挙資金とサポーターを大量に集め注目されたこともありました。
100万ドルの資金と10万人のサポーターが集まりました。その話を「けんちゃんのどこでもコミュニティ番組出演者交流会」で橋本知事に話しました。その結果ブログ「だいちゃんぜよ」が始まりました。
戸田 ブログの特性であるコメント機能、トラックバック機能が効果があるとも言えますね。人と人との繋がりがあり、これだけのことが出来たと言うことですね。
かつて日航ジャンボ機が墜落事故の際に、遺族を集め連絡を取り合うことに大変な苦労をされたと聞いています。そんな場合にブログなどがあれば連絡や情報の共有化が簡単に出来てしまいますね。
どんどん取り入れられるでしょうねブログは。
2)政治党最近は政党関係者などもブログを開設しているようです。しかし見るべき、注目されるようなブログはありません。したがってごしょうかいするようなブログは現れていません。
戸田 まだ政治のパンフレットを作成するような感覚なのでしょう。紙媒体そのもので、更新頻度も極めて遅いようですし。こしらえっぱなしの実例の政治ブログも多いようですね。
なかなかブログを政治に生かしている実例は「だいちゃんぜよ」以外は見かけませんね。
もう少し時間はかかるでしょうね。
3)前半の部分は「管制塔破壊事件」の被告弁護、支援のブログと言特殊な実例をお話しました。ここ30年以内に必ず起こるであろうと言う南海地震や防災関係でブログは有用と思います。最新の情報をどんどん挿入出来、データベース化出来るからです。みなが情報をすばやく共有化出来るからです。
戸田 インターネットを災害時に活用できないかと言う動きは随分前からありました。私も少し関わりがありました。それは1998年にタレントのいとうせいこうさんが「CEN」(東京大災害対策WEB)というサイトを立ち上げられました。
これは東京23区で災害が発生した場合、各区ごとの災害情報を掲載するものでした。
私が関わったのは、例えば東京で災害があった場合、東京で被災した人はラジオの受信機がなければ災害情報を得ることは出来ませんね。ラジオを高知で受信し、その情報をインターネットで流すことをやってくれと言われていました。
実際東京大災害対策WEBが稼動するような大災害は東京では起こりませんでした。このシステムが稼動することはありませんでした。当時このシステムを構築する為には難しいプログラムや地域対応のしくみづくりなど大変な労力がかかりました。またプログラムを書きかえるなど大変でした。
これをブログに置き換えますととても簡単なのですね。非常な便利なしくみです。ブログでデータベース化できるのですから。
例えば高知市でも「〇〇町の情報」などジャンル分けが出来ます野で、災害時のブログは活用できると思います。
4)災害支援にはブログは役立つ情報源になるでしょう。高知シティFMにおいても西田政雄さんがブログで地震対策情報を発信されていますし。大変有用です。
そういう防災情報は日々更新しなければなりませんね。その点ブログは対応できますし、その機能がありますね。更新が簡単で、記録もすぐに検索できることがとても大事ですね。
戸田 1998年の頃は「災害用伝言ダイヤル」の認知度も低い状態でした。インターネットも現在ほど普及していませんでした。
実際に災害が起きたときに、どのように運用していくか。今後の大きな課題になります。
例えば新潟中越地震かおきたときに、NHK教育テレビで罹災者に対する呼びかけが行われました。悪用されないかどうかの対策も必要です。
災害WEBを管理する側の人間はどういうことをすれば良いのか。デマや流言蜚語の削除。その場合事後になにかと批判する人も出てきます。
意見があってもそれに耐えることも必要です。
デマ対策も必要です。本物と嘘の情報を見分ける力も市民の側にも必要な時代であるといえるでしょう。
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