ぷらっとこうちは行政システム改革の失敗作
要するに「ぷらっとこうち」は橋本大二郎県知事の提唱する高知県庁の行政システム改革に伴う「失敗作」の1つであったと結論できます。
「職員による県予算づくり」「県民参加の予算づくり」と継承してきて、2003年9月に「ぷらっとこうち」という公共電子掲示板が誕生しました。
しかし開設に伴う議論は「生煮え」状態。一部の人が声高に叫んでいる「ルール」なるものがどこで審議され、検討されたのか私は知りません。「とってつけた印象が」ありますね。最初から不十分なものでした。
県民の言動に関わるものであれば県議会でも審議・可決が必要な事項です。それをしているようではありません。
「ぷらっとこうち」は2003年の9月に開設を急いでいました。議論は生煮えだと思いましたが、「予算消化」に急ぐ当時の行政システム改革室(後の行政経営改革室)は、ぷらっとこうち開設を急ぎました。それですぐにトラブルに見舞われたのです。(9月17日の書き込み停止事件)
「誰に発言を削除する権利があるのか」「削除した根拠は正当なのか?」を問いただし検証するしくみすらぷらっとこうちには今でも存在していません。
現在私は「ぷらっとこうち」上で匿名の人たちから執拗な誹謗中傷を受けています。それに対する規制も抑制もない「無法地帯」なのです。
2003年9月17日の行政経営改革室の「強権による書き込み停止事件」は起こるべきしておこりました。あの強権的な文章。国語になっていない文章。とても冷静な状態で書かれたものではありません。
あの時も一方的に1県民の書き込みを削除。そして書き込み資格を剥奪。そして強権的な内容の文書を自宅への送付。
知事の行政改革を担っていた部署(総務部行政経営改革室)の「こわもて」の表情と行動履歴に私は驚きでした。
知事の改革の理念は県職員には浸透していません。
「また県職員の意識改革を進め、県と県民などの関係をよくするために企業が行っている手法を活用しようとしているところに行政のシステム改革がある。」
橋本大二郎著「知事」平凡新書 178頁
「しかし県民が参加した予算づくりの意味は、単にそこでつくられた予算の性格がどうだというだけでなく、つくっていく過程の議論が県民の意識の変化に与える影響ということにある。」 同著 163頁「予算作りへの県民の参加」
知事の理念は立派ですが、仕事を担当している高知県庁職員の意識や職業倫理や力量はどうであったのか?「ぷらっとこうち」を見る限り、知事の理念は残念ながら実現していません。
改革の「最先端」と自称し、そう思い込んでいた当時の行政経営改革室が1県民の発言を削除、書き込み停止を一方的に行い、高圧的な内容の文書を自宅に送付する行為を行いました。
県民として2003年9月17日は絶対に忘れてはならない日です。
送りつけた文章は「2度と高知県庁が県民を抑圧することのないように、未来永劫県民も県職員も記憶しなければならないものです。」
またしても今年6月1日になってその文書の表示記事を削除したことは、全く高知県庁の態度が変化していないことの証であり、知事の理念が全く県職員に浸透していないことを証明してしまいました。
「ぷらっとこうち」は県行政システム改革の失敗作として長く県民の記憶に残るでしょう。
| 固定リンク
コメント