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2006.07.23

高知遺産をどう維持しますか? 7月28日(金)

西村 今週のゲストは、高知ブログアンテナを主催されているデザイナーでコンサルタントである竹村直也さんです。今日のテーマは「高知遺産をどう維持しますか?」お話をお聞きします。
竹村さんは「高知遺産」という写真集を出版されました。ローカルレベルでは異例のヒット作品になったようです。
「竹村さんは「高知逍遥ブログ百足館通信」を作成されています。高知県外にもブログで本の通販もされているようです。新たな読者層も開拓されておられます。そのあたりはいかがでしょうか?
 そのうちアマゾンなどでも販売されるのでしょうか?

竹村 高知遺産の本は今までに6000部販売しました。そのなかでブログのなかの通販フォームを通じて販売したものもあります。たぶん500くらいは通販で出ているのでしょう。
 最近は飽和したのか売り上げが鈍って来ています。今後はアマゾンでの販売などを念頭に検討中です。


西村 文化や「生活」、食文化などがテーマのブログのようにも思えます。竹村さんの場合はブログに「書くだけ」ではなく実際に市民運動や行動もされているようですが・・
 最近の高知県民は足元の自然や歴史遺産を全く大事にせず、一過性のイベントに熱を上げているようにも思います。「大河ドラマ」や坂本龍馬などなど。
 竹村さんの取り組みで少しは市民意識の変化は現れたのでしょうか?
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竹村 多少は変化していただたらとは思います。「高知遺産」の本を出したときもすぐに効果が出るというものではありません。
ただあの本をとうして、意外に自分の周りに面白い建物があるとか。そういう見つめ直すきっかけになればと思います。
 その第1歩としてですね。

西村 読者からの反応や、お便りなどはいかがでしたのでしょうか?

竹村 県外の人たちは「懐かしい」とかいう反応が多かったですね。県内でも年配の方々は「ここに昔は居たとか」「孫に伝えたい」とか。
 県外の人の反応ですが「地方都市でもこういう破壊が起きている」ことへのショックを隠せないとか。そういうコメントが意外に多かったですね。

西村 「高知遺産」を眺めていまして、マンガや映画で「3丁目の夕日」としう作品がありますが、そういう懐かしさを感じます。そうした昭和30年代が見直されていますし。

竹村 自分達としては「3丁目の夕日」のように昔への回帰をそれほどありませんでした。まとめて見られれば、そういうところが強くあるのかもしれません。
 3丁目も含めて昔の良かったところ、を見直しもありますね。ただ古いものを壊して前へ進もう。というのではなく。良いものをきちんと造ると言いますか・・。

西村 それはブームかもしれませんね。宮崎駿氏が「愛・地球博」で昭和30年代の家屋を展示したら大人気でしたし。懐かしさが「世代間対話」になっているのでしょう。
 今のハイテク家具や家電製品にはない、温かみやぬくもりを感じますね。そう感じる人が多いのではないでしょうか?

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西村 過去にも竹村さんは仁淀川お宝探検隊などもされていました。仕事で関わられた部分と、市民との関わりとの継続はどうなのでしょうか?


西村 「歴史や文化に裏付けられた商品」こそ、付加価値があり、価格競争に巻き込まれない産物として消費者に支持されます。沖縄物産企業公社の宮城弘岩さんはこう語られています。高知へのこだわりが独自のものを生み出す素地になると思います。高知遺産でなされたこと、お仕事で関わられてことなどあると思います。そのあたりの竹村さんのご意見を聞かせてください。

竹村 基本的には同じですね。高知へのこだわりという点におきましては。他の街、高松や松山で同じ事をしても仕方がありませんし。
 良いものは嗅覚を研ぎ覚まさせてやっていかなかればならないと思いますね。面白いもの。県外の人が来ても興奮して帰っていくもの。そういうものなのですね。本物がないといけないと思います。


西村 竹村さんの「あるべき高知論」があれば聞かせてください。人でしょうか。ものなのでしょうか?

竹村 高知は「楽しむ努力をしないと 楽しくない」ところです。
 なかなかわからないところですね。基本的にはなにもない県です。
 山とか川とか、海とか、魚とか、。それを楽しまなければ何もない。
 高校時代の友人とか、前の会社の同僚とかパチンコ屋で会うのですね。たぶんそれでは面白くはないですね。
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西村 パチンコは高知でなくても群馬でも東京でもありますね。
高知独特のパチンコ文化があるわけでもないですね。そうしたマス的な文化を高知にいながらやっていくのはもったいないように思いますね。
 先ほどのローカルな分を楽しむと言うか。努力して楽しむ県なんだと。

竹村 目の前に海とか川とかあって、美味しいお酒もあると。面白い人も多いと思いますね。ビックマウスの人も多いようですし。
 そういうとこは自由民権に?がっているとは思いますね。

西村 国予算も減った。補助金もなくなった。公共事業も減った。観光客も減りました。外部的要因で経済の仕組みを考えましたら、高知県のような地方はますます衰退してしまいますね。
 やはりこれは「内発的な経済」と言うか、文化と歴史を誇りに思ったうえで、再構築をしなければならないと思うのですが。竹村さんはそのあたりをどのように考えられるのでしょうか?

竹村 この街をどう楽しむか、いかに海や山を楽しむか。まずそういうことだと思います。自分自身としてこの街をどう楽しむのか。どう仕掛けて展開していくのか。そういうところがポイントであると思いますね。
 高知に住んでいる人たちが、自分らなりの面白さをやっていただければこれほど面白い街はありませんね。僕らも皆楽しいかなと感じますね。

(関連写真は竹村直也さんのブログより転載させていただきました。)

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