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2006.07.09

南海地震条例づくりワークショップに参加

 7月8日は朝は台風3号の影響があり大雨模様。長靴をはいて「南海地震条例づくりワークショップ」(主催高知NPO)に参加しました。
 高知市本町の共済会館会場には、市民40人が集まっていました。

 高知NPOの坂本道彦専務理事が、前方のスクリーンを使って、南海地震のメカニズムや津波のシュミレーション画像を説明。自分の地域でのワークショップが必要を強調していました。想定では高知県での南海地震の被害は全半壊家屋が8万戸。死傷者は2万人と想定されているとの説明をされていました。
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 早速会場からの疑問の声が寄せられました。「条例づくりの前提条件が違うのではないのだろうか。今日は意識の高い市民が大雨にもめげずに集まっています。地震の説明は不要です。むしろ今回のワークショップの目的が曖昧なので、意見集約が難しいのでは。」と。

 南海地震条例策定の委員会との兼ね合いなどもどうなっているのか主催者側からの参加者には説明が不十分でした。今後の検討課題となるでしょう。

 ワークショップは参加者の居住地域や町内別に分けられていたようです。1班は海が近い地域。2判は山が近い地域。3班は低地。4班はそれ以外の地域でした。私は海がすぐ近くにあり、下知地域と言う低地に住んでいますので、1班に配属されました。
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 いざワークショップが始まりますと、短い時間ですが大事な事柄がたくさん出ました。

「隣近所との繋がりが希薄になっています。災害支援は隣近所でしなければならないのに、コミュニケーションが取れていない。」

「津波襲来想定地区ですが低地で、逃げ込める山などはありません。公共で町内に3箇所程度駆け込み高台を建設していただくことが優先条件だ。」

「マンションに住んでいますが、周辺住宅との交流がなく98水害時にも孤立した経験があります。」などなど多くの問題点が出されました。

 それで整理していきますと、

1)災害罹災情報の正確な伝達方法が確立されていない。

2)自分の地域の正確な被害想定を掴みきれていない。

3)地域全体では関心が低く啓発に苦労している。とのことです。

4)中学生や高校生など学生を災害救助に役立てるように育てることも課題 という意見も出されました。
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 条例に検討いただきたい事柄としましては、

1)津波が迫る中で学校や高い民間建物に避難する場合、入り口が開かなくて窓ガラスを割って入ることは許されるようにしてもらいたい。

2)正確な罹災情報を的確に伝達する手段を明確にしてもらいたい。


3)学生の最大活用。具体的な罹災対策訓練。

 実質ワークショップは2時間程度でしたが、可能であればもう少し時間を取り、半日や1日がかりで実施すべきではないかと思いました。

 他の班の発表も聞いていまして、抱えている問題がそれぞれ異なり、大変参考になりました。

また参加者の川添俊一さんからご自身が独自に調査し、編集しまとめられた「ウソ・ホント 南海地震」というレポートを頂きました。
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