脅かされた表現の自由ーチャップリンはどうなる
高知県県政情報課が管理する公共電子掲示板「ぷらっとこうち」。7月24日に私は正式な文書通告もなく登録抹消されました。13日から「書き込み」がこの公共掲示板にできなくなりました。
私の書いた以下の文章も「ニックネームを使ってルールを守っている人を誹謗中傷した。」という理由で削除され、登録抹消の理由にされています。
C.「きちんとした文章を書けない人が匿名での発言者に目立ちます」や「匿名での発言者各位は高知県民の品位を下げる発言はしないようにお願いしたい」などのよう
な、ルールに沿ってニックネームで発言している参加者を中傷する書き込みを続けて
いること。
・[671-39] 品性のない匿名での書き込みは高知の恥 西村健一
2006/06/07(月)17:22:05
・[685-113] 掲示板症候群 西村健一 2006/07/11(火) 08:04:41
では問題の「品性のない匿名での書き込みは高知の恥」と「掲示板症候群」と言う文章をお披露目いたしましょう。「ぷらっとこうち」上では既に削除されていますので。
「品性のない匿名での書き込みは高知の恥」
それは匿名の発言者は「安全地帯」にいて、好き放題発言し、品性や発言の質におかまいなく発言し続けるからでしょう。きちんと発言されている実名での発言者を誹謗中傷し、憶測での発言でもおかまいなし。
結局自分と一緒に掲示板の発言者を「道連れ」にし、掲示板全体の品位を低下させる結果になります。それもおかまいなしですね。それが目的の場合もあるのでしょうし。
「面と向かって発言できないことを書いてはいけない。」と以前申し上げましたが、それを守っていれば感情的な発言や、相手を誹謗中傷する発言は書き込みしないはずです。
中学生のとき国語の先生にこう言われました。「日記でも後で読まれることを前提に文章を書きなさい。」。平易な表現を心がけ、独りよがりな表現にならないことを諌められました。
実名であれ、匿名であれ掲示板の発言は、後世に残ります。記録になります。後日匿名での不用意な発言が、「あの発言は、〇さんだった。」と判明されるかもしれません。そうなったときに恥ずかしくない発言をされれば良いのです。
「覆面を被っていたからどうでも発言した。いい加減な発言をしました。本当の私は軽率な発言をする人間ではありません。」と後から弁明しても見苦しいだけです。
安全地帯におられて気軽に発言されることがありましても、そのあたりは充分ご理解されて発言されるように匿名発言者の皆さまにはお願いする次第です。
「掲示板症候群」
匿名で人を攻撃することばかりしている人は、やがて「常識では考えらない高揚した」ような精神状態になります。こうなりますと抑制は効きません。
匿名ですから余計歯止めが効かなくなります。
相手に手紙を書く場合は、原稿を何度も読み直し、推敲します。宛名を書き、切手を貼り、封を閉まる前にもう一度手紙を読み直したりします。文面が一方的すぎる。感情的すぎると気付き、手紙の投函をやめることもあると思います。
ところが電子メール時代では、感情の赴くまま書き、そのままボタンを押してしまうこともあります。メールで喧嘩になることもあります。メーリングリストなどでもそうした現象は起こります。
電子掲示板に匿名で投稿していますと「歯止めが」効かなくなります。
特に「論争」しているときなどは、注意をしなければなりません。ご自分の品位と品性を下げることにも平気になりますね。
掲示板のルールもいろいろあるようですが、以前にも言いましたが「面と向かって相手に言えない言葉は書くべきではない。」というのが最低限のルールでしょう。
高知県庁総務部県政情報課が、県民の税金で運営している「ぷらっとこうち」。匿名での発言者各位は高知県民の品位を下げる発言はしないようにお願いしたいものです。
*自分で言うのもなんですが、抑制の効いた文章であると思います。特定される人物、団体を示す表現はありません。
「運営委員会がけしからんと言ったらけしからん」のだと恣意的な見解を振り回しているに過ぎませまるで「ゲシュタポ」(秘密警察)のようではありませんか。
私の上の2つの文章が「ルールを守ってニックネームで書いている人を誹謗した。」「県庁職員を誹謗した。」という言い方はなんの論理性もない恣意的なものですね。NHKの連続テレビ小説「純情きらり」でも、「時局にそぐわない」という理由で特高警察がやってきて絵の展覧会を中止させた場面がありましたね。同じですね。嫌な時代ですよ。
チャップリンの「モダンタイムス」や「独裁者」が上映禁止された国はすべて独裁国家でした。
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コメント
>管理人氏
返信についてはお気遣いなきよう願います。
当初よりコメント欄での議論を望む者ですので。
ご返答の多くが県側の対応の悪さについて書かれていますが、前回も書いたように私も県職員の姿勢はやり過ぎだとは思いました。しかし今回の問題は県職員の器量の小ささのみに還元してしまえるものなのでしょうか?まだ答えは出ていませんので、まずは少し遠回りいただければ。
管理人氏の匿名制批判について、あくまで私が一瞥した限りでですが、ネットに触れるものならどこかで見た事のある、そしてすでに論破された乱暴な議論と同類に見えてしまいます。
ゆえに管理人氏がどれほど思慮を重ねた上で匿名制批判を行ったのか、まずはその真意を確かめたいと思いコメントさせて頂きました。
まず疑問1に関してはほぼ答えは出ています。管理人氏としては偽名ではない実名で書き込むベしとお考えのようですね。
疑問2のリスクに対して確固たる安全が保証されない場合、匿名制批判は大多数の一般人の発言する機会を抑圧する事になります。
疑問2が解決されず、かつ疑問3について明確な論証が提示されない場合、実名制は一部の参加者による寡頭支配傾向の加速に結びつきます。
以上の事から、私の目には管理人氏の主張は全体主義的な議論のように映るのです。県側も似た様な感想を抱いているかもしれません。「全体主義」や「独裁国家」に自らを対置されるのであれば、まずは昨日の疑問に個別にお答え頂ければと思います。よろしくお願いいたします。
投稿: No9 | 2006.07.28 16:47
せっかくのご意見でしたが、yahooのホットメールではお返事のしようもありません。
私なりの見解をコメントしておきます。
「ぷらっとこうち」の一番の問題点は、「うるさい奴は排除する」という排除の思想に取り付かれたことでしょう。掲示板のことは掲示板で片付ければいいのにそれが出来なかったのです。それだけ器量が小さいのですね。
県庁が税金で運営すること自体が限界。なにかと役人は手前勝手な理屈をつけたがるものです。わたしが特定の人間を誰かとわかる書き方で文章を書き投稿したわけではありません。彼らが削除した文章も第3者がみればどこのだれだかわからないものです。
それからいけば、チャップリンの「モダンタイムズ」は、ヘンリーフォードを。「独裁者」はアドルフ・ヒットラーを誹謗中傷したから上映中止になるわけです。賛否両論のなかで上映されました。全体主義国家では上映が許されませんでした。
話題の巨大掲示板とは異なりますね。イラクで人質になられた高遠菜穂子さんに対する誹謗中傷は、やはり政治的な意図でされておりました。一種の情報戦だったのですね。
ですので結論は、「ぷらっとこうち」に関しては、論争をようしないから排除したとしか言えませんね。どんなに彼らが理屈をつけましても「言葉狩り」に加担したのですから。全体主義者に加担した「岡引根性」としか言えませんね。
もっともこちらは被害者ですから黙るわけにはいけませんので。かれらの罪状を追求していかねばなりません。
投稿: けんちゃん | 2006.07.28 07:29
>管理人氏
「安全地帯におられて気軽に発言されることがありましても、そのあたりは充分ご理解されて発言されるように匿名発言者の皆さまにはお願いする次第です。」
正直、これを抑制のある文章だと判断してしまう感性が理解不能な部分はあります。「特定される人物、団体を示す表現はありません。」とありますが、普通に考えれば逆にそこが問題なのであって(笑 突然独自ルールを持ち込んで匿名で書き込んでいる人間全員を見下しているようにしか読めませんよ。
しかし、管理人氏の言うように、削除はどうかと思います。普通に議論すれば良いのに・・・、と思いました。
疑問1、まず実名とは誰がどのように確認するのか?判断できないとして、匿名は駄目で姓名から成る偽名なら良いとの趣旨なのか?それとも現行のシステムに対する批判を含むのか?
安全地帯云々と言うからには偽名ではない実名で書けとの意図か。この点は不明なので以下、偽名制を暗黙の前提とする「実名」には(?)を付する。
疑問2、匿名を「安全地帯」と言うが、市民運動家ではない一般の人間を「安全ではない地帯」に誘導する意義は品性の担保だけなのか?また、それはリスクに優越するものなのか?何より、その際のリスクがどれほどのものなのか検討した上での発言なのか?
例えば、ある者がなにげなく「日本は過去の悪行を謝罪すべきだ」と実名で発言した場合、巨大匿名掲示板にその発言が紹介され、深刻な社会的不利益を蒙ってしまうといった可能性等はほとんど考慮されていないように思われる。
荒らし連中の正義と一般良識には大きな差異があり、それらの文化に免疫の無い人間はある日突然標的にされる可能性がある。全ての参加者はそれらに免疫をつけてから書き込むべしとの趣旨なのか?でなければ現状、実名の強要は無責任以外の何物でもない
疑問3、そもそも実名で書きこめば品位と品性が担保されるとの論旨は如何なる論証に基づくものなのか?それは匿名制がそれを担保しないからといって短絡的に導かれるものなのか?
実際、実名(?)で書き込みながらも品性の欠如を許容し、かつ憶測で発言する者も存在する。
ttp://freetosa.exblog.jp/5259420/
コメント欄参照。
加えて「ぷらっとこうち」を少し散見したが、実名(?)で居丈高に他者に命令している者の存在が確認できた。コミュニティー内で最も積極的に発言している人間の一人であるようだが。実名での書き込みと品性の担保は短絡的に結び付けられるべきではないと考える。
以上です。何かご意見ございましたら、ぜひ。
投稿: No9 | 2006.07.28 06:04