風向きが変化?ー滋賀県知事選挙
滋賀県知事選挙で、3選目をめざしていた現職知事(自民・公明・民主推薦)がよもやの落選。無所属の新人で社民支持の嘉田由紀子さんが当選しました。
滋賀県も深刻な財政難。報道によれば3月に新しい新幹線新駅の是非を問う住民投票条例が県議会で審議され否決されるのを傍聴していたときに知事選挙への立候補を決意されたとか。
いわば地盤も看板もかばん(資金)もない戦いですね。しかも相手は現職知事。政党も自民党・公明党の与党に加え、民主党までが相乗り。また独自に組織政党の共産党も候補者を出している状況。泡沫候補扱いであったと言います。
前回知事選挙より投票率が上昇、無党派層の県政に対する不満に火がついたようです。スローガンが「もったいない」とか。もともと環境問題の専門家でしたし、国連の標語にもなったとかいう「もったいない」はシンプルでわかりやすかったこともあるでしょう。
ただ現実は既に駅舎は工事が発注されているようですし、県議会も駅舎建設推進議員が多数。当選はしたものの課題は多いようです。
しかし普段は「物言わぬ市民」が「もったいない」を合言葉に意思表明をしたわけですので、影響は大きいと思います。
W杯でブラジルが敗れたことや、橋本龍太郎元首相の逝去や、小泉首相の日米会談という大きなニュースの影になってはいましたが、政治業界の「大いなる地殻変動」を私は感じることができました。
| 固定リンク
コメント
確かに流れはどうなるのでしょう。過去にも青島幸男氏も同じような感じで知事になりましたが、何も出来ずに知事を1期で辞めました。
外から入ってくる市民派知事に、大きな組織の県庁職員は協力するのか。それとも自分勝手な理屈で足を引っ張るのか。
選挙のときだけでなく、県民の監視が一層必要になりますね。
投稿: けんちゃん | 2006.07.04 13:02