西村 今週のゲストは中平公哉さんです。中平さんはパソコンやインターネット事情にも詳しく、FM放送の仕組みなどにも詳しい人です。また「マパはあと高知代表」として市民活動でも活躍されています。
今日のテーマは「新しいメディアの可能性と心配事は?」でお話をお聞きします。ブログも新しいメディアのひとつです。日本でも利用者は最近800万人を超えました。
中平さんはブログは今の状態からより進化すると思われますか?どのような形に進化されると思われますか?先行事例はあるのでしょうか?
中平 ブログがどう進化するのかと言われましても予測が難しいですね。一ついえることは携帯電話との親和性ではないでしょうか。
携帯電話から更新できることは、ブログが更新しやすくなりますね。携帯電話からもブログを見ることが出来ます。そういった使われ方が増えてくると思います。
先行事例はあるのかと言いますと大変難しいですね。今現在ブログのレンタルサービスの中で携帯電話からの更新が可能である、見ることが出来るサービスをしているところがどんどん増えています。
このあたりが方向性を示しているのではないかと思います。
西村 私は未だに活用していないのでよくわかりません。ポッドキャスティングも最近普及してきました。ブログとの連動などもあるのでしょうか?

中平 もともとブログ自体が、メディア。マスコミに近い感覚で登場してきました。ポッドキャスティングとブログと連動させているところは実際にありますね。
自己表現の一つとしてブログを活用されている人にとりましては、動画だけでは物足りなくなります。ブログを窓口にしてインターネットラジオへの展開などいろんな形が出てきます。
ブログと言うものに関してはまだ先は読めません。ただ時代のニーズによって新しいメディアがどんどん開発されてきます。新しく出てきたものはその時代を背負っている。そう考えたほうが、良いかも知れませんね。
西村 新しいメディアはどんどん登場しますけれども、「安全対策」など個人レベルでついて行けるのでしょうか?
中平 このあたりのことが日本の教育で抜けているところですね。確かに小学校でメールの送受信やインターネットの使い方を教えてくれるようになりました。
簡単なセキュリティの問題や、こういうことはしてはいけませんよということは教えてくれています。でもインターネット上には悪い人もいます。そういう人は高い技術を持っている人もいます。
ですので、インターネットを開いたときに見るサイト、ポータルサイトですね。そのポータルサイトを悪用した今でしたら「フィッシング詐欺が多発しています」とかきっちりと出して教えて言って頂きたいですね。
西村 「ウィニー」事件は、情報管理のありかたを問う社会問題でした。個人のパソコンで官公庁の公の情報を「共有」するずさんさが問題でした。中平さんはどのように対処すれば良いと思われますか?
中平 仕事で使うパソコンと個人で使うパソコンをわける事が必要であると思います。そして情報というものはいつ外へ漏れるかわからない。そういう危険をはらんでいるものだということを扱う側は認識すべきです。
100%のセキュリティはありえません。自宅であっても。セキュリティ対策が施された企業であっても、安全ではないと言う危機意識をもつことが大事です。
西村 最近は「フィッシング詐欺」も横行しています。その防止策はあるのでしょうか?犯罪はどんどん巧妙化して来ています。

中平 フィッシング詐欺と言いますのは簡単に言いますと、ホームページを偽装して、パスワードとか、口座番号などを盗み取る詐欺のことですね。
これもセキュリティの意識があれば見抜くことが出来ます。これは例をあげますと、インターネットエキスポローラというブラウザがあります。その画面の下のほうに鍵のマークがあります。鍵がかかっている状態であれば、セキュリティがかかっています。これはその証明をとるのにお金がかかります。偽装されたサイトはそこまでしていませんから、そういうところから見抜くことも出来ますね。
そういう情報などが一般ユーザーに伝達されていませんでした。それがフィッシング詐欺の横行になってしまいましたね。
西村 インターネットも生活の一部になり、より存在は大きくなります。中平さんはインターネットの世界との共存をどのように考え、実行すべきなのでしょうか?
中平 まずインターネットは危険なところもあると認識した上で,自分の使う方向に使うことですね。やみくもにあれもできる、これもできると欲張らないことです。
1つ1つ自分が何のために使うのかをしっかり考えるべきですね。
それからインターネットがこれからどういう方向に発展していくべきか。これは「ユビキタス」という言葉があります。
誰でも、どこでも、いつでもインターネットに?がる。それがのぞましい状況です。車でカーナビで最新の情報を知ります。この先は雨で、この先の道路が通行止めということをインターネット経由でいち早く知ります。
それから更に天気の良いときであれば、ドライブ情報、この先にレストランがありますが、今日のランチメニューはこうですよと言う情報が入ります。どこにいましても欲しい情報が手に入る。
それはインターネットの危険性も理解してからということになりmす。それが大事なことです。
インターネットはあくまで「道具」なのですから。
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