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2006.08.20

子育てとニューメディアとの共存は?

西村 今週のゲストは中平公哉さんです。中平さんはパソコンやインターネット事情にも詳しく、FM放送の仕組みなどにも詳しい人です。また「マパはあと高知代表」として市民活動でも活躍されています。
 今日のテーマは「子育てとニューメディアとの共存は?」でお話をお聞きします。

 中平さんは仕事をされる傍ら、子育ても積極的にされて来ました。「男は仕事」という風潮がまだまだ根強いとは思います。実践されてみていかがだったのでしょうか?

中平 私の場合は体を壊して仕事を辞めて、妻と入れ替わりまして、主に夫と書く主夫になりました。それで子育てをしています。自然にと言いますか・・・。
 確かに男は仕事と言う風潮。これには苦しみました。それから直前までは普通に仕事をしていたわけです。ちょっとしたプライドもあった訳ですね。それに逆に苦しめられました。
 ただ実際にやってみてこれは大変なんですね。会社でもお偉方になれるほどの仕事量ではないかと思います。


西村 料理などの家事は得意になられましたか?お母さんがたとの交流の中で教わることも多いのではないでしょうか?
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中平 僕は昔調理師の仕事もしていました。調理師免許を持っています。そんなことですから結婚当初から料理は私が担当していました。
 料理がストレス解消になっていましたし。そこの部分はすんなりはいれましたが、片付けとか掃除がね。未だに妻に怒られています。
 お母さんとの交流は最初なかなか出来ませんでした。なぜかと言いますと、男が家事をしている主夫が高知では少なかったからです。お母さん方になかなか受け入れてくれなかったようです。
 でも最近いろんな方から「ママ友達」と言えるようになりました。実際にお母さん方から教わることは凄く多いです。家の中のことだけでなく、今お母さん方はたくさんの情報を持っています。なぜかと言いますと、携帯でメールを使うのがとても上手だからですね。
 昔の井戸馬鹿会議が電波に乗ってがばっといっせいに伝達されますから。情報がはやいですね。
 お母さん方の情報源と言うのはなかなか侮れないですね。いろんな場面で役に立っています。

西村 中平さんは、子育て中のお父さん達とのネットワークに携帯電話を活用されていたようです。パソコンではなく携帯電話がなぜ良かったのでしょうか?

中平 子供を育てているとき。小さい子供がいますとパソコンを使うことがとても難しいです。子供が寝ているなと思ってパソコンをつけますと、いちのまにか子供が眼が覚めて、ディスクで動いているものに興味を示して、近寄って来るわけですね。
 キーボート触ったり、電源を抜いたりして壊されてしまいますね。それに比べて携帯電話は片手で操作ができますし、いつでもどこでも操作が出来ますので、やはり大きい理由ですね。

西村 子供が成長するにつれ、パソコンなどのメディアとの付き合い方も必要になります。中平さんの場合はどのようなお付き合いを子供さんたちとはされているのでしょうか?

中平  幼い時代の子供はよだれを垂らします。お知り合いの人ですが、子供に携帯電話を2台駄目にされたと聞きました。よだれや水没(トイレに落とす)などの「事故」「不測の事態」はあたり前ですね。
 子供は先入観なしに興味を持ちますね。それを変に規制するのもなんだと思いますね。ただ危険なこともありますね。電源が入ったままで変なところを触るとか。きっちり危ないことを教えないといけませんね。
 私ももともとメデイァにいた人間です。メディアの有効な使い方については意識しています。子供にとって有益な部分。有害な部分を。
 最近言われていますのは「メディアづけの弊害」です。そのあたりのさじ加減は親がすべきでしょう。
 それから「メディアだから信じて言い」という考え方が絶対にしないようにしてください。今のメディアは100%信じていいのかがありますね。日本人の体質としてマスコミの報道したことは正しいのだと言う感覚が強くあります。
 そういったところをなくします。パソコンでも同じです。悪意のある情報とかがたくさん含まれています。それを「見抜く力」が必要です。
 それを「情報リテラシー」と言う言葉で言い表しますね。情報を自分で判断して取捨選択する能力。年齢に沿って教えて行きたいなと思います。


西村 子供とメデイァとのあるべき付き合いはどうあるべきなのでしょう。話は古いですが、ファミコンの時代から、成長期の子供達とニューメデイァの付き合いは問題になっていました。パソコンから携帯電話、ゲーム機など際限がありませんし。
 とっても難しい問題であると思います。関連ある質問で申し訳ありませんがいかがでしょうか?


中平  これは難しい問題です。時代時代のよって子供達に取って、「いいもの、悪いもの」は変わってきますね。言えるのはゲームなどあまりにも集中してしますメディア。熱中して時間を忘れてしまうメディアはやはり時間をしっかり区切ることです。

 そうではなくて例えば、テレビとかDVDとか自然の情感あふれる風景とか。人とのコミュニケーションをどうやって取るべきかとか。
 いろんなものを見ることが出来ます。行かなければ見れない世界各地の風景とか。それを気軽に見ることが出来ます。

 そうした子供達の感性を育てるのにメディアを有効に使うべきですね。それを携帯電話や電子メールだけをよしとする。それだけをコミュニケーションの手段とする。それだけだはなくて、子供達には人と人とのコミュニケーションのありかた、取り方をまず教えます。
 直接人に会えないときの手段として電話があり、メールがあるのです。それをきちんと教えることです。それが基本です。
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西村 子育て中のお父さん達との交流のなかでその他気付かれたことなどはありますか?
  お構いない範囲でご紹介下さい。

中平 最近の若いお父さん方は子育てに協力的です。なぜかと言いますと「核家族化」が進んでいるからです。自分達がしないと駄目だからですね。
 そういうお父さん達、お母さん達を地域の人たちが温かい目で見てあげて、出来れば手助けをしてあげて頂きたいですね。
 そうすることによって地域の活性化、少子化に対する「歯止め」になると思います。

 そういう役に立つのではないかと私は思っています。

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