9・11から5年
写真は1988年に撮影したもの。「世界貿易センター」の姿は今はありません。別のビルが建設中とか。
2001年の衝撃的な旅客機による世界貿易センター突入から5年が経過しました。直後アメリカはアフガニスタンを空爆、地上軍も繰出し、タリバン政権を打倒しました。
2003年には「大量破壊兵器が隠され世界に危険が迫っている。」と言う名目でイラク戦争を引き起こし、フセイン政権を打倒しました。
アフガニスタンやイラクにアメリカ流の「民主主義政権」が樹立され、「テロの脅威」はなくなり、あわせて石油資源も獲得、民主主義の守護神アメリカの威光を見せ付けるシナリオであったはずでした。
しかし実際はアフガニスタンでは旧タリバン支持勢力が盛り返し、治安は不安定。イラクにいたっては終戦後3年を経過しても米軍は撤退できないばかりか、「内戦の危機」とまで言われています。
「テロの脅威の除去」を名目に、レバノンのヒズボラ討伐を名目に軍事侵攻したイスラエルははかばかしい成果も上げることも出来ず、レバノン市民を多数殺傷して、逆に反イスラエル感情を高揚させてしまいました。
米国とは断交状態になるイランは核開発を辞めず、中東地域への影響力がこの5年間増したようです。ブッシュ大統領の唱える「テロとの戦い」はアメリカの敗北による結末が待ち構えているようです。
(写真は1988年世界貿易センター前。安岡正博さんの説明を聞きました。世界の金融センターであるとの説明でした。)
「アメリカはかつての古きよきアメリカではない。」「フレンドリーなアメリカ人は姿を消したようだ。」と安岡正博さんは言われていました。
日本ではアメリカの「ネオコン」(産軍複合体)の支持の高い安倍晋三氏が次期日本のリーダーになるようです。憂うべき事態に日本国はなりつつありますね。
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コメント
kimさんコメントありがとうございました。ご指摘のとおりだと思います。
「自爆テロ」と言う物は強い信念がなければできないものです。先進国で高等教育を受けた若者が自ら死を選んでしま行為をテロリストとは言えません。
昔、石川啄木も「我は知る。テロリストの悲しい心を」とか書いておられましたし・・。
投稿: 西村健一 | 2006.09.11 14:19
皮肉なもので・・・
9.11が現在のブログの隆盛をもたらすきっかけでしたね。
個人のマスコミ化が進んだのは良かったのでしょうか?
・・・私は良かったんだと思っていますが。
ブッシュ大統領の言う「テロとの戦い」はどうなんでしょう?
私はイラクについては、開戦当初から「侵略戦争」だと思っています。
京都議定書を承認することが出来ない程に化石燃料の消費が進んでしまっているアメリカにとって、世界第2位の産油国に攻め込むためには良い口実だったのかもしれませんね、あの事件は。
確かにテロ行為は賞賛されるべきものではありません。
でも、圧制者に立ち向かうために、軍隊の形式を取らずに戦うしかない人たちもいると思います。
そうした人たちを「テロ」という言葉で括ってしまっても良いのでしょうか?
もしもですが、ナチス・ドイツが勝利していたら、「レジスタンス」と称されているフランスの方々は、「テロリスト」と呼ばれる事になっていたのではないでしょうか?
投稿: KIM | 2006.09.11 13:46