愛国心教育について
「日の丸・君が代」の強制を違法とした東京地裁判決は、「国旗・国歌は国民に対し強制するのではなく、自然のうちに定着させるというのが法の趣旨」と述べ、国旗国歌法を背景に、教職員の処分を強める都教委を強く批判しているものでした。
当然と言えば当然。しかし小泉首相や安倍次期首相は判決を批判しています。「国旗や国歌を認めない教員が教育現場にいることが問題」と安倍氏は教育基本法の改正に本腰を入れるようですし。
現憲法の元では当然の判決。しかし事は学校行事では一番厳粛な卒業式や入学式で引き起こされる問題だけに、教育現場に政治的な対立を持ち込むのはいかがなものかと思いますね。
(写真は文章とは関係ありません。ある小学校での課外授業の様子です。)
国際社会では「異論」は当たり前。宗教的な感覚も異なります。日本では「終戦記念日」が、韓国では「光復節」(日本の植民地支配からの解放記念日)。中国では「対日戦争勝利記念日」です。全然価値観が異なっています。
1国で経済が成り立たない以上、異論も受け入れ、共存する道も必要です。民族の気概も必要。新しい国のありかたもまた問われるでしょうし。
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