伝統ある市民団体が県議会へ陳情
高知市の伝統ある環境保護市民団体「浦戸湾を守る会」から高知県議会へ陳情書が出されています。
その内容は「どぶ川と言われていた新堀川が、高知パルプの廃液垂れ流しが終結して35年。新堀川に自然が戻りました。新堀川で高知県の絶滅危惧種1aという最高位ランクのアカメやシオマネキが確認されました。
もはや安易に暗渠化が許されない川になりました。むしろ新堀川を活用し、都市部の親水空間として最大活用すべきです。新堀川は岡本寧穂、武市瑞山、中江兆民のゆかりの地であり、歴史の宝庫でもあります。
観光資源としての活用も考慮すべきです。」とのこと。
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チラシをまとめるとそういう趣旨になります。
35年前浦戸湾を守る会の会長と事務局長が、決死の思いで、高知パルプの排水溝に生コンを詰め込み、公害の異常さを広く県民に知らしめました。やがて高知パルプは廃業し、その後の市民と行政の努力で浦戸湾に自然が戻りました。
新堀川もまた浦戸湾の一部です。江戸時代の初期に、江ノ口川と堀川を繋ぐ運河として、商人たちが掘削したとのことです。土佐の山林から切り倒した木材を筏にし、江ノ口川から新堀川へ運び、階段護岸から陸へ運び込み加工したと言われています。
材木の加工場周辺を材木町と呼び、階段式護岸は潮の干満に関係なく荷揚げできる知恵の産物でした。先祖の知恵の産物なのですね。
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