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2006.09.28

伝統ある市民団体が県議会へ陳情

 高知市の伝統ある環境保護市民団体「浦戸湾を守る会」から高知県議会へ陳情書が出されています。
その内容は「どぶ川と言われていた新堀川が、高知パルプの廃液垂れ流しが終結して35年。新堀川に自然が戻りました。新堀川で高知県の絶滅危惧種1aという最高位ランクのアカメやシオマネキが確認されました。
 もはや安易に暗渠化が許されない川になりました。むしろ新堀川を活用し、都市部の親水空間として最大活用すべきです。新堀川は岡本寧穂、武市瑞山、中江兆民のゆかりの地であり、歴史の宝庫でもあります。
 観光資源としての活用も考慮すべきです。」とのこと。
Shoinborimm
「shoinbori-mm.jpg」をダウンロード

 チラシをまとめるとそういう趣旨になります。

 35年前浦戸湾を守る会の会長と事務局長が、決死の思いで、高知パルプの排水溝に生コンを詰め込み、公害の異常さを広く県民に知らしめました。やがて高知パルプは廃業し、その後の市民と行政の努力で浦戸湾に自然が戻りました。

 新堀川もまた浦戸湾の一部です。江戸時代の初期に、江ノ口川と堀川を繋ぐ運河として、商人たちが掘削したとのことです。土佐の山林から切り倒した木材を筏にし、江ノ口川から新堀川へ運び、階段護岸から陸へ運び込み加工したと言われています。
Kaidangogan_r_1

 材木の加工場周辺を材木町と呼び、階段式護岸は潮の干満に関係なく荷揚げできる知恵の産物でした。先祖の知恵の産物なのですね。

 高知県議会でも高知新聞でもようやく新堀川は取り上げられるようになりましたね。

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