エコツーリズムは高知の救世主?
昨日は高知エコデザイン協議会のセミナーが高知女子大で開催されました。松田高政さんと岡田充弘さんからもご案内がありましたので、開始時間に遅れましたが参加しました。
全くの部外者ですが、テーマに興味がありましたので、聴講いたしました。22人が参加していました。
講師はホールアース自然学校代表 日本エコツーリズム協会理事の広瀬敏通氏。演題は「エコツーリズム導入と地域の活性化」ということでした。
広瀬氏は「エコツーリズムと言う言葉。1989年頃日本にはいって来ました。言葉の定義がない言葉です。それは外国でも提唱する人により定義が異なっています。」
「社会的な背景から出てきた言葉ですから、背景が異なれば定義もことなります。ただ普及活動のためには説明が必要。そこで考案された概念は「資源の保全」「地域の振興」「観光の推進」が対立せずに推進されることです」とのこと。
従来の観光振興策は、自然破壊につながりました。物をつくることばかりに関心が向き、人の心はなおざりでした。観光とは「光を見る」という国の宝を見る巡礼から由来をしています。四国はお遍路の伝統があるので可能性はあるとのこと。
地域の「あるもの」を地域の人たちが「誇りを持って観光客をもてなす」ことで、エコツアーが地域経済にとって経済波及効果をもたらすようになったという沖縄などの実例が紹介されました。
ただ「案内人」がキーマンですが、案内人を養成するにはコストがかかります。そのためにはエコツアー案内人養成の「スクール」が必要です。と広瀬氏は言われました。参加者からも「ぜひ高知につくりますので、ご支援を」との声が出ていました。
「日本は今まで資源小国と言われて皆そう思ってきました。山の緑と水がこれからの資源。そう考えますと高知は大変恵まれた地域です。それを生かすためには人が一番の資源であることを忘れずにエコツアーをともに考えましょう。」と言う事でした。
講演内容は納得のいくことばかりですね。20年前に同じ思いで、夜須でヨットを活用したまちづくりを考案、趣味の延長ですのでビジターでありながら関わりを深くして取り組みました。アメリカへ2度研修旅行に行ったり、講演会やフォーラムも主催し、お手伝いもしました。
地域の中の対立も政治問題化し、一時は大変な時期もありました。ヨットの仲間達も2002年の国体前後は頑張りましたが、その後見解の相違があり離れて行った友人もいます。今YASU海の駅クラブというNPOがこしらえられ、行きがかり上関わりを持っています。
20年間の経験、失敗の経験を活かし、使える資源は活用して高知の浮上の為に何かできるのではないかと講演を聞きながら思いました。当時は高知県庁は「国民休暇県構想」を推進しておりました。その総括もまた必要なのではないでしょうか。
| 固定リンク
コメント