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2006.10.18

相変わらず県民不在のぷらっとこうち

 高知県庁が9年ぶりに「県民世論調査」を実施するらしいですね。選挙人名簿から県民を無作為に選びアンケートを郵送、回答を回収するやりかたらしい。費用の割りに回収率が悪いので一度は取りやめにしていたそうです。

 公募による「県民モニター」や「県政モニター」は積極的に県政に関与しようとする県民。「サイレンとマジョリティ」の意見を集約する為に実施するのだといいます。それはそれで意義のあることでしょう。

県政運営へ「声なき声」把握 県9年ぶり世論調査 高知新聞2006年10月18日朝刊
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 さて県民の自由闊達な意見を集約するために県民の税金でつくられたはずの公共電子掲示板「ぷらっとこうち」。8月24日から運営委員会なるものによって「ロックアウト」しています。

 その後も一切の会議の情報も公開せず「密室」で議論をされてきたようです
 さて今日(10月18日)ようやくコメントらしきものがぷらっとこうちに記載されています。
「ぷらっとこうちの今後のあり方」について:途中経過1」といった「メモ書き」程度の文章がようやく掲載されました。一体この2ヶ月間なにをしていたのでしょうか?県政情報課も運営委員会なるものも、7人の県職員達もです。

 「密室」で議論した結果が「メモ書き」では呆れ果てますね。なにも議論を進化させていないし、なにも本質の議論をしていませんね。

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その意見は以下の記述がありますね。

3.今後の方向性について

運営会議では、今後の対応の方向性について、これまで以下のような意見が出ています。

(1)ぷらっとこうち再開のために必要な条件

・前向きな人が集まり、ルール無視の人が、速やかに退場すること
  →ルールが速やかに実行されること(書き込み削除、参加登録抹消など)
・訴訟等の対象にならない体制にすること(時間をとられないこと)
・県事務局(県政情報課)の関わりを見直すこと

(2)管理(問題発言等に対応するため)の基本的な姿勢

○選択肢1(管理者対応型)
  管理者が、迅速にルールを適用(書込み削除、参加登録抹消など)できる仕組み、体制にする。

○選択肢2(参加者自己責任型)
  運営側は基本的に管理しない。参加者自らの対応に任せる。

○選択肢3(第三者依頼型)
  専門家、専門機関に任せる。

(3)機能、システム、ルールの見直しによる対応

 相変わらず「規制型の電子掲示板」にこだわっている様で何も進歩がみられません。
情報公開にも応ぜず「密室」で議論した結果が「メモ書き」なのでしょうか。

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 リアルな場で「ワークショップ」でもすればいかがでしょうか。金曜日のランチタイムの七輪サロン、ブログサロンへでも来られたらいかがでしょう。密室の議論ばかりでなく県民市民と議論をしませんと。

 永遠の「エンドレス」な議論となるでしょう。解決策もなく予算も削減され自然消滅するでしょうが、ぷらっとこうち運営委員会なるものの責任、事務局の責任も同時に消滅することは絶対にありえません。県民を恐れては未来永劫解決策はありませんね。

 現在のぷらっとこうち運営委員会 事務局の皆様です。(敬称略)

ぷらっとこうち運営会議委員名簿(敬称略)です。

(2006年7月28日現在)
大木達榮
片岡 淳
竹村朱美 (高知県県政情報課)
知名 誠
萩野由夫*副議長
松尾晋次*議長(高知県政策推進課)
松岡好江
宮地北斗
森木 隆*副議長
山中誌朗
山本千香子(高知県保健福祉課)
横山 拓
好浦 こう一(*)
(こう=「かねへん」に「光」)

ぷらっとこうち事務局

(2006年7月28日現在)
河野和弘(高知県人事企画課)
竹村朱美(高知県県政情報課)
田中芳輝(高知県県政情報課)
知名 誠
西村悦一
萩野由夫
森木 隆
弘田 均(高知県人事企画課)
松尾晋次(高知県政策推進課)
森本絵里(高知県県政情報課)
山本千香子(高知県保健福祉課)

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 社会学者の考案した「市民参加の梯子段」を眺めていますと、現在のぷらっとこうち運営委員会なるものは情報公開を極端におそれ、一方的な情報伝達や形式的参加機会増大を「県民との協働」などと言っているにすぎませんね。

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コメント

 ようやくぷらっとこうち運営委員会なるものは、第42回、43枚、44回の運営会議議事録なるものを公表しました。

 しかし議事録路言えるものではなく、メモ書きです。ますます事務能力が低下したのではないでしょうか。

 トピックスを参考してください。

http://www.plat-kochi.com/topics/index.php

投稿: けんちゃん | 2006.10.19 20:36

Renさんコメントありがとうございます。
 どうもぷらっとこうち運営委員会なるものは「掲示板原理主義」に凝り固まっているようです。メモ書きをみましても、議論の深化はまるでありません。

 それはリアルな場で県民と対話し、もまれていないからですね。時代も社会も変わっているのです。それと県民の税金で運営しているという自覚がまるでありません。

 県職員と県職員「お気に入り」の一部の県民との「協働」ですべて説明できると未だに思い込んでいます。

 みんなとワークショップでもやれば「社会性」に目覚めるのに。本当におかしいとしか思えませんね。

投稿: けんちゃん | 2006.10.19 10:07

「運営側は正義、悪者はけんちゃん側」が大前提で会議されていますね。これでは運営側が現状分析力が全くない、ということを証明しているようなものですね。議論の薄さにびっくりしました。いやはや末期的な症状ですね。理念も筋も元々なかったのではないでしょうか。

投稿: Ren | 2006.10.18 23:39

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