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2006.12.24

原子力発電の是非は? 12月29日(金)

西村 けんちゃんのどこでもブログの今回のゲストは外京ゆりさんです。外京さんには「けんちゃんのどこでもコミュニティ」時代に、自力整体や映画東京原発について出演いただきました。また原発問題をテーマに「それがたまるか」ブログも新たに作成されています。
 今回のテーマは「原子力発電の是非は?」でお話をお聞きします。
 外京さんは「さよなら原発ネットワーク」の世話役もされておられます。そもそも原子力発電が必要でない理由はどのようなところにあるのでしょうか?
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外京 放射能です。放射能汚染の危険性。どれだけ地球環境上の命を脅かしてきたか。原爆が投下されて以降に白血病や癌が増え続けているのです。
 今の日本は「3人に1人」が癌になります。
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西村 日本の電力の3割強は原子力発電所から供給されています。四国はもっと比率が高いかもしれません。原子力発電がなくなると困るのではないでしょうか?

外京 一般市民は全く困りません。現実に東京電力が原子力発電をすべて停止したことがありました。そのときも停電はありませんでした。
 原子力発電は制御が効きません。ですので火力発電や水力発電をセーブしているのです。

西村 プルサーマル計画やMOXはなぜ問題になるのでしょうか?核燃料を再利用することは良いことなのではないでしょうか?リサイクルのようですし。
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(愛媛県伊方原子力発電所)

外京 どう考えましても危険ですね。プルサーマル計画は、核兵器になるプルトニウムを普通の原子炉で、しかも老朽化している原子炉で燃やすと言うものです。
 それはもし制御ができない事態になればどうなるのでしょうか?
高知県民は愛媛県伊方原発の風下にいます。偏西風に乗って、もじ事故になれば放射能が流れ込んできます。大変危ないことです。

西村 最近の世界動向は、石油価格の上昇と、京都議定書の推進ということで、石油や石炭での火力発電を制御し、原子力発電にシフトしているようにも聞いています。フィンランドも原子力発電を再開するようです。
 アメリカも原発建設を再開しましたし、中国では多数の原発が建設されています。そのあたりはどのように考えますか?

外京 原子力産業を牛耳っている人達がどこにいるのかということを考えていただきたいですね。世界中でいろんなモノが「グローバル化」と称して溢れています。
 例えばファーストフードであるとか。タバコであるとか。それから原子力であるとか。世界中に輸出されています。その胴元はそういう人たちであるのか?考える必要があると思います。
 原子力産業が市場として狙いをつけていますのはアジアです。中国にもたくさんこれから原発ができます。日本はそこに技術輸出ということで出向こうとしています。

 でもよく考えてみてください。アメリカのカルフォルニア州では、あの広い国土(州の面積は日本とほぼ同じ)たった2つの原発しかありません。それに比べ日本は、55も原発があります。しかも地震列島です。日本列島は地震がくりかえし起きています。大陸のプレートと、太平洋のプレートがせりあって出来た「地震で出来た列島」です。
 そこに55も原発をつくることは恐ろしいことですね。11月10日の高知新聞の夕刊紙上で高知大学の岡村教授も言われています。「原発のロシアン・ルーレット。どこがはじけても不思議ではない。」ひじょうに危険です。

西村 エネルギー消費の問題で、電力資源をどうするのかの議論はあるようです。私の個人的な生活に関してお話します。
 今年の夏なんかも大変暑かったですね。私の家では会社の事務所もそうですが、一切エアコンを使用しませんでした。「暑くてこれがたまるか」という生活をしておりました。
 敷布団が暑くで寝れないので、床やたたみの上にそのまま寝ました。そうやって熱帯夜をしのぎました。

外京 素晴らしい生活ですね。

西村 私の場合は都市部に住んでいます。ですので放射熱。他の家からのエアコンの廃熱。車の廃熱。などでたまらないほど今年は暑かったですね。梅雨末期に雨が多かったので、水不足の心配はなかったこともあり、朝晩は道路に「湿を打つ」(水を撒く)ことをしました。
 なんとか耐え抜きました。エアコンを使用せずに。そのかわり汗をたくさんかきました。水分もたくさん補給しました。それが秋口になりますと夏場そんなことで新陳代謝が良くなったのか、体調は良いですね。
 家族皆健康になり高齢者の両親も含め病気一つしなくなりました。自然の摂理にかなったせいかつだったかもしれません。冷房の温度、暖房の温度と言いますが、設定温度を2度程度調整するだけでも大変な省エネになると思いますね。
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(自力整体を指導されている外京ゆりさん)

外京 そう思いますね。素晴らしいですね。最近の若者や子供達は自律神経失調症になっている人が多いようです。それはエアコンに浸りきりで、自分で体温調整ができない体になったからでしょう。
 暑いときに汗をかく力もないし、寒い時鳥肌になって寒さを防ぐ体の力もないのですね。それで自律神経が失調してしまうのですね。是非自然の摂理にかなった生活を実践していただきたいですね。
 みながやれば電力消費量は抑えられるでしょうし。

西村 どうしても生活のうえでエアコンが必要な箇所もあります。パソコン作業の場所であるとか。食品の保管であるとか。
 普通の生物は、人間のようにエアコンのなかで生活していません。暑い最中に鳥が飛んだり、セミが鳴いたりしていますね。生物は一番暑い最中に子孫を残す生殖活動を営んでいます。いきものたちが一番元気な時期が夏なのです。
 人間もいきものです。そのことを皆が見直せばいいとおもいます。これから冬になり寒くなります。重ね着をするとか。なるべく暖房を使わない生活をこころがけることですね。
 エネルギーの節約にもなり、生活習慣の見直しにもなると思います。

外京 体は便利なほうに安易に流れてしまいますね。車に乗っている人は体の関節が固まってしまいます。足の股関節も固まりますね。
 これは自力整体の講習でもよく言うのですが、若い人ほど体が固まってきています。体が硬いです。


西村 体を動かさなくても良い社会に生きているので、人間は生き物としての能力が退化したのでしょう。


外京 そう思いますね。早寝早起きの生活習慣。夏は汗をかき、冬は震える生活。それが大事であると思いますね。
 来年からはみなさん実行しましょう。

西村 わたしも1昨年から実行しています。エアコンを使わない生活を実行しています。来年からは身近な生活のレベルからエネルギー問題を見直したいと思います。

外京 よろしくお願いします。

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コメント

げきさんご指摘ありがとうございました。自律神経と訂正させていただきました。

 本当に、寒い時は寒く。暑いときは暑いと体に思えこますことが大事です。

投稿: けんちゃん | 2007.01.01 18:36

「自立神経」ではなく、「自律神経」ですね。

投稿: げき | 2006.12.29 12:01

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