西村 今月のけんちゃんのどこでもブログは、高知シティFMの戸田健史さんとともに、ブログをとりまく社会についてコメントいたします。
今回のテーマは「迷惑スパムの撃退法は?」です。年末年始とますます増えるスパム・メール。ブログへのトラックバック・スパム、コメント・スパムも数が増えていますね。対策はあるのでしょうか?
「フィルター」をメーラーではかけていますが、だんだんと引っかかる率が悪くなり、メーラーも重たくなるようです。対策ソフトはあるのでしょうか?
戸田 まずスパムという言葉ですね。何故迷惑メールなどをスパムというようになったのか。それはご存知でしょうか?
西村 知りませんね。慣例になってしまいまして、「迷惑」=「スパム」と思っているようです。
戸田 スパムというのはもともとは肉の缶詰のことらしいですね。沖縄などではありますね。これは何故迷惑メールのことを言うようになったのか。
昔海外コメディでありました「空飛ぶモンティ・バイソン」のお話、ある夫婦がレストランに入りますとメニューが「スパム」だらけでした。すべて肉の缶詰だらけ。
「他のメニューはないの!」と叫んでいるコントがありました。「スパム」「スパム」と叫んでおりました。それから由来しているようです。いらないほど「スパム」があって嫌になる。そこから「迷惑メール」のことを「スパム」といつしか言うようになりました。
このスパム。メーラーでOutloook Expressを使用している人は多いと思います。迷惑メールの除去機能で効果的なものはついておりませんね。
たとえば「キーワード」でより分けることは可能でしょう。一応日本国内の法律では特定電子メールの送信には「未承諾広告」という表示をせよとなっているはずです。
アメリカでも似たような法律になっています。
アメリカですと件名に「sexsaile esupuri kido」と入れますとアダルト系のメールになりますね。そういう種類のないようであれば表示をするうようにとなっています。
では実際に表示されているかと言いますと、私個人のメールボックスを先ほど開きました。62通のうち英語の迷惑メールが、26通、日本語の迷惑メールが34通でした。日本語の迷惑メールで「未承諾広告メール」と表示がついていたものは、0(皆無)でした。
ポルノメールで英語での迷惑メール表示は26通のうちの1件しかありません。つ、まり全然守られていないのです。
このような状況で完全な「フィルター」というのは、はっきりといいまして無理ですね。難しいですね。
1つの対策として「POPファイル」というソフトがあります。メールソフトの1段上に、かませてメールを仕分けるそうです。ただなかなか初心者には使いこなせません。
学習させていくわけですね。こういう法則ならこうだとか。迷惑メールはこういう言葉や言い回しをしているとか。それで迷惑メールを削除するのですね。こうしたソフトを使用するしか現状では仕分けは無理でしょうね。
お金をかけずにお手軽に迷惑メール除去は現状ではなかなか難しいと思います。

(毎日押し寄せる迷惑メール。必要なメールはその中に埋もれています。)
西村 メールもさることながら、ブログの「トラックバック・スパム」は物凄い数です。1つの記事に対して5013とか6993とか無茶苦茶な数ですね。当面は一つ1つのスパムを消去するしかなく、全くのお手上げ状態です。時間がいくらあっても無理ですね。これは。
それが昨日の投稿文にトラックバック・スパムが来れば、気がついてすぐ除去します。半年程度前のブログの記事に執拗に6000とかトラックバック・スパムが来ているのでお手上げ状態です。
戸田 そうですね。相手は自動化していますからね。1つの記事に対して集中的にスパムをかけたりしますし。私も1度1000くらいを手動で消した経験があります。もうこれはお手上げです。
大手のブログであれば「フィルター」機能はあると思いますが・・。
西村 そうですねDoblogですが、管理画面での「フィルター機能」がありません。ですので、1つ1つ消すしかありません。最終的には投稿記事ごと削除するしか方法はありません。ivedoor blog もフィルター機能はありませんね。
ココログがありますね。相手のIPアドレスを登録しますと次回からははじくようですし。
しかしスパムを送りつけるほうもいくつもIPアドレスがありますので、いたちごっこですね。
西村 結局「トラックバック禁止」設定をするしかなくなりますね。それではブログの魅力は半減ですし。ココログはIPアドレスでの「禁止設定」は出来るので少なくはなりますが、それでも毎日スパムが押し寄せて来ています。
現状ではトラックバックの禁止設定をさうるしかないようですが、なんだか悔しいですし・・。
戸田 それでも完璧な対策はなかなかできないものですね。IPアドレスさえも詐称できると言いますから・・。いくら禁止設定してもかいくぐってスパムは来るのですから。
トラックバックもコメント機能もすべて禁止してしまいますと、ブログとCGIでこしらえた「日誌」とどう違うのか?
政府関係のブログであるとか、政治家のブログなどでは、殆どトラックバックやコメントも禁止措置をとられていますね。
アクセス数も多いでしょうし、いちいち対処していますと、それこそ1つの部署を設ける必要がありますね。究極の方法はやはり「トラックバック禁止」になってしまいますね。
ちなみに少し古い情報です。2004年のことですが、アメリカのマイクロソフト社のビル・ゲイツ会長へ送りつけられる迷惑メールの数は1日400万通であるとか。
ただマイクロソフト社によりますと社内の迷惑メール駆除システムを経まして、会長に届く電子メールは1日数通であるそうです。
マイクロソフトの場合は、社内のある部署がその対策をしているとのことですね。ここまでしませんと対策はできないと言うことですね。マイクロソフトでさえそうなんですよ。
西村 その迷惑メール除去システムをおまけにつけるべきでしょうに。
戸田 マイクロソフト社幹部は「みなさんが迷惑メールで大変であれば、社内の情報部門ににどういう対策をしているのか問いただすべき」と発言されています。自社技術のPRをしたとのことです。では庶民はどうすればいいのでしょうか?
西村 今年に登場した新しいOS「WINDOS VISTA」/は、その機能は強化されているのでしょうか?
ウィンドウズ・ビスタのベータ1版は、ウィンドウズXP『サービスパック2』(SP2)と基本的には同じセキュリティー機能であるとのことなのですが・・?
戸田 多少の向上はしているでしょう。実際どこか変化しているのか。迷惑メールを振り分ける機能がちゃんとしているのか?そんなわけはないですね。
わたしもまだ触っていないのでわかりませんが、OSが変わったらなにもかにもが改善するのはどうでしょうか・・・
あまり期待はできないのではと思いますね。

西村 ブログの提供会社もそれなりに努力をされています。ウィンドウズ側も努力はしています。それ以上に「悪さ」する人が多く、高度化しているのでしょうか。防止はなかなか難しい。ということはこの悩みは延々と続くようですね。
戸田 そうですね。インターネット上での不法行為は随分規制されるようにはなりました。このところあまり大きな動きがありません。
前半でお話した「迷惑メール」。法律が出来たころは「未承諾広告」がついているメールが多かったのですが、最近は来る迷惑メールでもほとんど「未承諾広告」と表示されたものは見かけません。
結局法律的になんとかしてもらわないと駄目でしょう。それも世界的レベルでです。日本語の迷惑メールでありましたも海外から送信されるものがあります。
これでは日本だけでは取り締まりようがありません。インターネットは世界とつながっています。世界的に動かないとどうしようもありません。
西村 サミットであるとかアセアンとかで、各国首脳がまじめに話し合いをしていただきたいですね。そうしないと今後ますますインターネットもブログも使いづらくなる一方ですし。
戸田 話は少し変わりますが、知らずに自分の発信した電子メールが迷惑メールにならないような初期設定が必要です。
Outlook Expressでは標準設定ですと「HTMLメール」になっています。文字の色や大きさを変えられる設定ですね。
初期設定はそのままになっていまして知らずに使用されている人もおられると思います。ただこれは迷惑メールと間違えられやすい設定です。
HTMLメールは初めて電子メールを送信される場合は使用しないことですね。慣れている相手ならようですが、そうでなければ自分のメールが「ごみ箱」行きになったりします。
まずHTMLメールでの送信は避けるということですね。もう1つ大事なことは電子メールの件名です。ついつい単純に「こんにちは」とかいう表現をつかいがちです。「はじめまして」と書いてしまいがち。
迷惑メールはそういった件名で来る事例が多いのです。ですので件名は簡潔に内容がすぐわかる内容で表現すべきですね。そういう形にしてください。
ただし携帯電話のメールの場合はあてはまりません。件名なしで送受信できますし。あくまでパソコンの場合です。
件名を簡潔にすることが必要ですね。
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