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2007.01.20

人生の達人の対話は違う

 最近は本をよく読んでいます。とは言いましても難しい本ではなく対談集。五木寛之氏と塩野七生氏の対談「おとな2人の対談 異邦人対談」を読みました。
 五木氏が、ローマに滞在して「ローマ人の物語」を執筆中の塩野氏を訪ねる形での対談でした。
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旅の達人らしく欧州ブランドの話や、ホテルの話、食事の話などがさりげなく出てきますが、嫌味ではないし、生活観も出ていますので、なるほどと思ってしまいます。イタリアでは五木氏はお気に入りの靴は二足買うそうですし。

 塩野氏はイタリアの男は誉め上手。女は意識するからファッションセンスも磨かれるとか。日本の男は反応がなさ過ぎると。世俗文化の違いもあるのだと思いました。
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 また古代ローマ人の考え方。世界観について語っていますね。
 相手を認める受容することがいかに大事であるという点で、古代ローマ帝国に勝るシステムはないと。ローマは宗教も習慣も征服した地域に強要はしませんでした。ローマ時代には30万の神がありました。

 キリスト教や、イスラム教は1信教で異教徒を認めないから常に戦争が引き起こされます根とも。ジハード(聖戦)と十字軍では妥協の余地はないとも。宗教戦争は周百年も殺し合いをしてしまうとも。
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 よく日本人は「宗教観がない」とか1神教のキリスト教の観点から批判する人達がおられます。2人はそうではないと言います。他者との共存、共生を認めている点で、近代的な宗教を超えていると。東洋人の知恵を見直すべきであると。

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