難しいことをやさしく
最近は五木寛之さんの本を読むことが多いです。もっぱらエッセイですね。
五木さんの本の表紙の絵は奥様の玲子夫人が描かれています。
その描かれた花は高知の知人が玲子夫人に送り続けているとか。そんなこともあり最近五木さんの著作に興味もでましてよく読んでいます。
(市民大衆の間に入っているだけに言葉に説得力があります。)
「難しいことをやさしく」
「やさしいことを深く」
「ふかいことを広く」
五木寛之のエッセイを読むことが多くなりました。
彼の著作「他力」だったでしょうかそのなかの一節でした。
高知県民全体が後悔しないように東洋町の高レベル放射性廃棄物最終処分場をつくらせないようにしませんと。
そのための運動指針を蓮如さんはいわれていますね。
市民運動の「極意」のようなものですね。織田信長や秀吉や、家康の活躍した時代。どうしても私たちは歴史といえば当時の為政者の物語に関心が向きますね。
蓮如は名もなき庶民の救世主として現れ、現世の経済活動を奨励(門前市をなす)、教義を簡素化し、門徒を急速に拡大しました。
でもどうしても運動の渦中にいますと先鋭化し「私らはこれほど一生懸命しているのになぜ動かないのか!」「そのていどのこともわからないのか!」などと気がつかないうちに運動の主体者は先走り、ついには孤立化し敗北していきますね。
現代社会は情報があふれています。市民は自分に感心のないことには、関わる暇が実はありません。どんなに社会的に意義のあることを訴え呼びかけましても、チラシはゴミになり、呼びかけは騒音になるだけです。
相手の心に響くメッセージを伝える。蓮如さんという人もたいした人だと五木氏の著作で知ることができました。
教訓になります。
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コメント
ナンチャッテさとみさん、最近も五木寛之氏の「蓮如」という著作を読みました。
市民運動の極意ですね。浄土真宗が日本1の檀家をかかえている理由がわかりますね。
投稿: けんちゃん | 2012.05.21 08:32
記事の後半4段落は、市民運動歴の長いけんちゃんにして語れる考察ですね。今の私がもっとも気をつけないといけない事だと思います。
そう言う意味で、橋下市長のディベート力は凄いです。まあ、弁護士なら当然でしょうが。。。
今、議事録のテープ起こしをしていますが、自分の発言を聞いているといらつきます。「あのぉ」「そのぉ」連発で情けないです。まあ、スロー再生している事もありますが(笑
文章なら、推敲に時間をかければその人なりの物が書けますが、議論、問答となると瞬発力も問われるので能力のない者はつらいところです。
「チラシはゴミになり、呼びかけは騒音になるだけです」・・・自分も今まで傍観者だったので良く分かります。言い得て妙だと思います。
投稿: ナンチャッテさとみ | 2012.05.20 17:25