住民監査請求陳述会を傍聴
高知県庁北庁舎2階の監査委委員会南会議室で、県政情報課が管理・運営している公共電子掲示板「ぷらっとこうち」についての県民側と県側の意見陳述が1月22日行われました。
県民側は陳述人として森武彦氏、竹内隆志氏、田所辯蒔 氏。県側は県政情報課土居寛道課長、竹村朱美氏、田中芳輝氏、森本絵里氏です。
県監査委員会は坂本委員、黒岩委員、武石委員、奴田原委員長です。県側の監査委員会事務局の4人の県職員も立ち会いました。
参考ブログ「県民をなめたらいかんぜよ」
(上は陳述人が提出した資料。パロディ掲示板「ふらっとこうち」を閉鎖するために県政情報課長が管理責任者に送りつけた文書。ぷらっとこうちの管理責任者は「運営委員会」ではなく県政情報課長であることが証明されました。下の図は当日の監査委員会の様子です。)
県民側の主張は「ぷらっとこうちの開設時に500万程度のソフトの開発費用がかかりました。それは県民の財産です。しかしその財産は使用し活用しなければ価値のない財産です。
また運営委員は正式な県の委嘱されていない。委嘱状もない。任命権者が不明瞭であります。運営委員の選出も不透明であり、運営委員が別の運営委員を選ぶしくみになっています。それもおかしい。
ぷらっとこうちに書き込んでいる県民各位もあえて著作権は主張はしませんが、積み重なったその意見も県民の財産です。
ニックネームを特定する行為や法的処置がとられたからとの閉鎖理由にしているが、8月24日時点では法的処置はとられていないので誤まった記述です。」
「2005年9月にはぷらっとこうちは不正アクセスを受け、2ヶ月間閉鎖されていました。今回は県民が納得できる説明もなく8月24日に閉鎖され、11月30日には運営委員会と事務局が責任を放棄し退任した形になっている。
知事は8月15日に長文でぷらっとこうちへ投稿「時代を拓く「協働のメディア」は、いかにあるべきか」しているにのに僅か1週間後のこの行為は釈然としない。県民アンケートをするといいつつ実施もされていない。」
(監査委員会が始まる前の様子です。)
「閉鎖している間も管理はしなくてはいけない。500万円の損害を与えたことになるので県政情報課長は、県に返却しなければならない。」
一方県側の説明は土居県政情報課長が説明しました。
「ニックネームを特定する行為と運営の妨害ともとれる行為があり、安心して登録者が書き込みが出来ないと判断したので閉鎖しました。」
「11月30日に運営委員会が退任したので、再開に向けては県政情報課で検討している。」とのことでした。
続いて監査委員の武石氏からの質問がありました。
武石「現在は登録者は書き込みが出来ないのでしょうか?」
土居 「書き込みはできないようになっています。」
武石「サーバーの維持管理費はかかっているのか?」
土居「かかっています。」
武石「7月24日に竹内氏、西村両名が登録抹消処分をした。森氏がそれに該当するのであれば何故森氏を登録抹消にしないのか?現在は全員が電子掲示板が見れないが、対応が違うのではないか?」
土居「運営委員会が決めたことなので、明言できません。」
武石「運営会議がなくなれば、県政情報課が再開する検討をしているのか?」
土居「検討中です」
奴田原「再開の条件はどうなっていますか?」
土居「参加者の皆さんが安心して書き込みが出来る状態になればです。」
事務局「陳述人がぷらっとこうちは県民の財産であると主張していますが、それは認めますか?」
土居「認めます。」
事務局「使えないことは財産を消滅しているのではないかという陳述人の主張は認めますか?」
(監査委員会前の様子。前方の席に監査委員4人が着席します。右側には事務局の席があります。)
使用し活用することで、「県民の財産」ともなる公共電子掲示板「ぷらっとこうち」。県政情報課がこのまま放置することよる「不作為行為」に対し県監査委員会はどう判断されるのか注目です。
県政情報課は「時間切れ」」狙っているようですが、そうはいかないような雲行きではないかと傍聴して思いました。
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