ブログと防災情報交換について 2月16日(金)
西村 今月のけんちゃんのどこでもブログは、高知シティFMの戸田健史さんとともに、ブログをとりまく社会についてコメントいたします。
今回のテーマは「ブログと防災情報交換について」についてです。ブログでの防災情報の発信は、高知シティFMでも番組を持たれている西田政雄さんが活発にされています。
西田政雄さんの場合は、最近では専門の地震対策のブログを作成されています。動画なども貼り付けていまして、とてもわかりやすいです。防災関連の情報がリンクされていまして大変役立っています。
(高知市の津波による浸水予想図)
戸田 西田政雄さんは高知シティFM 毎週金曜日午後6時から「ラジオが繋ぐ防災フォーラム」に出演されておられます。
それに関連して防災に関連したブログをいくつか作成されています。
西村 行政関係のサイトも専門部署のものもありますが、更新頻度は遅いので、実際に役立つ情報はかなり探さないとでてこないのが悩みです。
戸田 行政関係のWEBサイトにありがちですが、その情報に関するパンフをホームページにしただけというものが多いですね。ですので最新情報は更新されませんね。
西村 役所のサイトの場合はなんでもかんでもPDEファイルにしてしまい「投げやりな」サイトが多いのに気になりますね。
そんなこともありわたしも自宅のある二葉町に昨年自主防災会を町内会の役員のみなでこしらえました。関連しまして「二葉町防災新聞 blog版」を作成しています。開設まもないですが、防災関連のブログからトラックバックがかかるようになりました。情報化には驚いています。
(二葉町は低地で海に近い地域です)
戸田 二葉町は海に近く低地で地震が起きますと津波による浸水被害も想定される地域ですね。昨年の11月末に自主防災会を立ち上げたばかりですね。この動きに就いては「ラジオが繋ぐ防災フォーラム」でも取り上げさせていただきました。
けんちゃんが作成された「二葉町防災新聞 ブログ版」ということですが、紙媒体の新聞もあるのでしょうか?
西村 それこそワードで1号だけ臨時にこしらえました。ネット環境にない住民もおられますので、高齢者も多いので、簡単で読みやすくしまして「お知らせ」をこしらえました。町内の回覧板と一緒に読んでいただく目的で作成しました。
「自主防災会が結成されました。」「昭和小学校で避難訓練があります。」とか地域の防災関係のニュースやお知らせが中心です。ところが回覧板は月に1回の頻度ですね。いろんな関連情報をお知らせしようにも、スペースが制約された紙媒体では無理であることがわかりました。
それでブログであれば更新も簡単です。リンクも簡単イに晴れるので関連情報のご紹介も出来ますね。西田政雄さんのブログも参考にして、過去の地震の記録や、行政関係の情報サイトなどもリンクをいくつも貼りました。
戸田 なるほど。紙媒体も活用もされれのですね。
西村 当然です。地域は高齢化比率が高いので、ネット環境ではない人がたくさんおられます。それを前提に考えねばなりません。ごちゃごちゃかけないので、お知らせ程度を新聞にする程度ですね。
しかも回覧板が廻るのは町内会へ入会している人だけです。二葉町自主防災会は町内会へ入っていないひとも対象にしています。それをチラシ代わりにして各班のリーダー役に個別配布をしていたこう。ということも考えているところです。
戸田 ここは気をつけないといけないところですね。なんでも情報化といいますとネット環境にしてします。すべてそれで用事がすんでします。と思い込むのは間違いですね。ネット環境ではない環境にいる人たちへの対応も同時に考えなければなりません。
役場から配る情報をすべてPDFファイルにします。ではパソコンがない人たちはどうなるのでしょうか?そうなりますね。
西村 更新頻度が高く、総合的に防災情報を引き出すことができる防災総合サイトは必要です。普段からそのサイトで検索して、必要な情報を取り出せれば便利です。
紙媒体やテレビはそれなりに有効ですが、情報提供には限度がありますし。総合サイトの構築は急がれますね。
高知シティFMでの西田政雄さんたちの番組は、その手助けになっています。高い評価を与えるべきでしょう。
戸田 全国レベルで見てみますと「レスキュー・ナウ・ネット」という番組があります。今開きますと災害関係の総合サイトになっています。
画面の右上には鉄道の遅れの情報が掲載されています。上のヘッドラインのところには大規模災害が掲示されています、関連情報のリンクもきちんとされています。
せんだって話題になりました「ノロウィルス」の情報など、「鳥インフルエンザ」時期では「台風情報」など。
レスキューに関しても1ポイント知識とか、過去の災害情報もトップページからリンクが貼られたりしています。
(昭和南海地震宝永町付近)
西村 課題は緊急時の災害支援サイトです。本当にほしい情報を現地から情報発信する。アメリカのフロリダを襲ったハリケーンの場合には、災害現地にブログ記者が残り、現地からの罹災情報を全世界に発信しました。
いまやyou tubeなどもありますし、通信回線の確保さえできれば的確な情報伝達が出来ると思います。民間の会社がサイトの運営をしています。「レスキュー・ナウ1日レスキューセット」なども販売したりしていますし。
本来ならこういう情報サイトを行政側がやるべきでしょうが遅れています。民間レベルの先行事例ですので注目しています。このサイトU-WEBのサイトでしょうかいしていましたので私も知りました。
戸田 携帯電話が災害時は役立ちますね。災害伝言板も利用しやすくなりましたし。試験もおこなわれるようになりましたし。普段使われることがどういう知識なのかが確めることも大事ですね。
問題点とてその情報は信頼に値するものなのか。それが大事ですね。常に言われることです。
新潟中越地震のときに、NHK教育テレビで安否確認情報が流していました。それでも実際には居ない人の情報が流されたようです。チェックは難しいですが、本当の情報なのか、デマなのかこれを判断するとこと。真偽を判定するところ。これが大事です。
西村 防災サイトはやはり公共機関がやるべでしょう。県政情報課が運営し今は閉鎖されました公共電子掲示板「ぷらっとこうち」は防災サイトとして再構築すべきでしょう。管理は危機管理課と情報企画課あたりがすべきでしょう。
緊急時のサイト、ボランティア支援サイト、復興支援サイトとかきちんと情報管理されるべきでしょう。
高知県は南海地震が30年以内に来るのは確実であると言われています。きちんとしたサイトを構築する必要性があります。
(1995年阪神大震災)
戸田 県や市も防災のイベントをしていますね。ただ残念なのはイベントに参加される人達が限られているのが問題ですね。
1日中パソコンに向かっている人もいますね。インターネット上でも啓発用の防災サイトも必要する。
西村 未だに役所のサイトはチラシをPOFファイルにしてサイトに貼り付けている形式が多すぎますね。
動画や音声と3Dとか新しいメディアも活用しながらサイト作りをしていただきたいですね。
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