電化住宅と原子力発電所との相関
電力会社は「オール電化住宅」の普及に力を入れています。一見地球環境にやさしい電化住宅のようですがはたしてそうでしょうか?
西岡謙一さんから気候ネットワークの資料をいただきました。題して「オール電化住宅は地球温暖化防止に寄与するのか?」というレポートです。
検証ペーパー「オール電化住宅は地球温暖化防止に寄与するのか?」発表
一読しました。結論は「寄与しない」ということです。それは電気は送電ロスもあり効率が良くないこと。
オール電化にすると常に電気を作り続けることが必要になります。
そうなると原子力発電所に依存することになるでしょう。原子力発電所は制御がしにくい発電方法なので常に電気をつくり続けています。したがって必要以上の電気を原子力発電は作り続けることになります。
その余剰電気の「受け皿が」オール電化住宅というわけですね。それで各電力会社はオール電化住宅を一生懸命販売している意味がすこしわかりました。
しかしひとたび原子力発電所で事故がおこれば送電は停止されます。ですのでオール電化住宅は実は「災害に弱い」システムといえるのでしょう。
そうしますとバックアップに多くの火力発電所をこしらえないといけなくなるので、逆に環境に負荷をかけることになると思います。
結論は「オール電化住宅は環境にやさしくない」ということになりますね。確か以前に西やんも指摘されていましたね。
オール電化住宅の普及より個人のレベルからの「省エネ」が必要ですね。生活習慣の見直しが必要です。
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