戦後はそんなに悪い時代なのか?
(60年前の日本国憲法公布式典。皇族をはじめ全国民が祝いました。)
安倍晋三首相はことあるごとに「戦後レジームの終結を」「戦後の日本社会を正さなければならない」などと発言を繰り返しています。彼が憎悪を感じる戦後はそれほど悪いしゃかいであっあのでしょうか?
悲惨で惨めな二次大戦の敗戦から始まった日本の戦後社会。昭和36年あたりから高度経済成長が始まり、アメリカより40年程度遅れて大衆消費文化を謳歌しました。
軽武装と経済優先政策、格差社会の是正、民主化と戦前社会とは異なる仕組みで「大成功」を納めました。
確かにすべて言いこと尽くめではなく「バブル経済」を生み出し、その清算に10年以上かかりました。教育でのひずみ、など目立つこともありました。
(幹事長時代にひろめ市場前の安倍晋三氏。北朝鮮問題以外は具体論は何もない演説でありました。)
そもそも安倍晋三氏が尊敬しているという祖父の岸信介氏は、東條英樹元首相達7人がA級戦犯として絞首刑になった翌日、A級戦犯でありながら巣鴨拘置所から保釈された人物。しかもアメリカからの支援もあったとされています。
それは冷戦の激化に伴い、アメリカが対日政策を大きく転換。戦後の日本を「共産主義に対する防波堤」と位置づけ、旧体制側の人物を復権させたため(逆コース)、岸は戦犯不起訴となり、東條氏ら7名の処刑の翌日に釈放されたのです。
吉田茂首相がアメリカには目障りであったため、岸信介氏を対抗馬としてアメリカが育成した歴史があるようです。その歴史からしてアメリカのネオコンの先祖と親しい系統であると思います。
安倍晋三氏が祖父の岸信介氏を崇拝していることが事実であれば、アメリカの軍事資本と一体化し、アメリカの走狗(手先)となり世界に軍隊を派兵することを「国際貢献」と思い込んでいるに過ぎないでしょう。
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