オシムに学ぶ
日本代表監督のオシム氏。なかなか中味のある本でした。サッカーの解説だけではなく、彼の人生哲学も感じました。
オシムさんは選手時代は中田英寿選手程度の活躍はした名選手。東京五輪へも出られたとか。欧州リーグで活躍されていたそうですし。選手引退後は指導者として活躍しています。
なにせあの自己主張の強いストイコビッチ選手を手なずけていましたし。ただ者ではありません。日本はよい指導者に恵まれました。皮肉混じりのそのコメントは含蓄があります。どうしてあれほど気の利いたことを1サッカー監督が言えるものなのか?今まで疑問でした。それは「5つの民族と6つの共和国のユーゴの出身である」からでしょう。
モザイク国家であったユーゴは解体。内戦を経ています。オシム氏は「良い選手を使う」という信念で妥協をしませんでした。「命がけ」の代表監督も経験されています。だから言葉に説得力があります。
選手に走ることを強いるだけではありません。取材メディアにもサポーターにもサッカーを盛り上げる努力を呼びかけているのですね。そのあたりに心酔しました。オシムさんの指導はやがて花が開くでしょう。
オシム監督の歩みはまさに「世界史」そのものですね。単なる体育会系の「気合い」だけのスポ根指導者とは全く違う深みがあるようですね。
北京五輪と次期ワールドカップが楽しみになりました。森本などの成長があればおもしろい代表チームになるでしょうし。
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