「原発」を推進する島耕作
団塊の世代、全共闘世代の「代表」である島耕作。今や世界的企業初芝電産の専務。中国・インド・アメリカが担当重役に大出世しています。
今週号では高速増殖炉「もんじゅ」を見学し、国が推し進める原子力政策を漫画でわかりやすく解説しているようです。
「原子力発電(軽水炉)ではウラン(ウラン235)を燃料とするが、0・7%としか利用できない。」「燃えないウラン238が99・3%あるが。もんじゅはそれを燃える燃料に変えることができる。」という解説。
「世界に化石燃料は、石油は41年、天然ガスは67年、石炭は164年、ウランは85年しかない。それをプルトニウムにかえれば数千年分のエネルギーを確保できるんや。」と登場人物の原子力研究機構敦賀本部長所喜太郎に語らせている。
その後島耕作は地元の料理店へ行き、翌日はゴルフとVIPおじさんのお決まりの接待コース。
以前にも指摘しましたが作者の弘兼憲史氏は、国策(原子力政策)を人気漫画「島耕作」を通じて広く大衆に広報している役目をしていますね。多額の費用で作成されたNUMOなどのくさいCMよりも遥かに効果はあるでしょう。
原子力政策にのっかることが時代の最先端。できる男のやること(?)。それがトレンドであると言われると大衆は弱い。憲法改正もこの路線で推進される可能性がある。要注意だ。
漫画もバカにできない。諸刃の剣。一方こちらは今朝の高知新聞の「高新まんが道場」の入選作。地中に埋められた高レベル放射性廃棄物が、未来の子供とロボット犬によって掘り返されています。
「未来への贈り物もの」というのは強烈なブラックユーモアでしょう。
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