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2007.07.15

マルク・シャガールー愛の世界を見ましょう

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 高知県立美術館で7月22日まで開催されている「マルク・シャガールー愛の世界」を柄でもなく鑑賞しました。昨日は台風4号の暴風雨で外出を控えひたすらおとなしく家にいたのです。本来なら中高年体育会の私であれば荒れている海は無理でもジムでのトレーニングへ行くのですが・・。

 メニューの中に「死せる魂 朗読ハーフマラソン」というのがありました。シャガールの作品の中で、長編小説「死せる魂」(ゴーゴリ作)の朗読です。珍しい試みのようなので、見学に行きました。

 中嶋諒人氏がナビゲーターで一般応募された市民11人が、「死せる魂」を朗読するというもの。シャガールはゴーゴリの小説の挿絵を描いていたのですね。それがとても面白い作品ばかりで驚きました。
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(今回の展示を良く見ると漫画のように面白いです。写真は美術館パンフより)

 ゴーゴリの小説も朗読で聞いていますと、随分ふざけた人物描写が延々とあります。シャガールの挿絵も「遊び心」がふんだんにあり、鶏が屋根にのっかっていたり、動物が屋台の店番をしていたり、人物も特長が誇張されて描かれています。

 2時間の朗読でそばで聞いているだけでしたが、中嶋氏の解説もあり親しみがわきました。シャガールの版画も後で見ると、遊び心が一杯ありますね。
 ロシア系ユダヤ人として生まれ、パリで名声を得ます。ロシア革命に期待しつつも失望。ナチスの台頭でユダヤ人迫害が始まりますとアメリカへ亡命しています。

 苦難を笑い飛ばすパワーがあるのだと思いました。動物の絵や、郷土の絵、パリの絵などがたくさんありました。鑑賞することを御奨めします。

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