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2007.07.17

ゴーマ二ズム宣言EXTRAパトリなきナショナリズム

Kobayashimm
 小林よしのり氏の漫画で6月18日に発売されたばがり。書店に山積みされていました。少しだけ立ち読みしていましたが、面白そうだったので大枚1400円(+消費税)を支払い購入しました。

 小林氏といえば新しい教科書を作る会などでご活躍されたいた右翼の漫画家ではないかと思っていましたが、これを読むと必ずしもそうではないと理解できました。右翼やサヨクではない「わしズム」だと言い放っています。

 前回の「沖縄論」が沖縄でベストセラーに。克明に沖縄の歴史を取材し、書かれています。瀬長亀次郎氏を小林氏が評価していたことが沖縄の人の琴線に触れたのではないでしょうか。克明に丹念に取材されていますし。

 「9・11以降のアメリカの軍事行動を無批判に容認し、イラク戦争ではさらにポチ度を強め自国の安全のためには侵略の加勢だってするというだらしなさが、この国の愛国心だったこと驚いたが・・」

「自国民で思想・信条の違う者は国家が見捨ててもいい。とまで考える狭量な者たちが。この国の愛国者の正体だったのだ!」

「一体わしが戦争論を描いてヒットさせ、新しい歴史教科書をつくる会の創設メンバーに参加し、左傾化したナショナリズムの質はどのようなものであっあのか」

「思想・信条の違いを超えて国民を守るのは国家の義務である。それで自己責任といってしまうのは国家の自己否定になる。」(100P)

「イラクで人質にされた者たちも、北朝鮮に拉致された者たちも日本国は救出に全力を尽くす」と言うべきであった。(101P)

「だからやはりプチな愛国者に相応な、ポチな政府が出来上がっているから、横田めぐみさんの母もブッシュ大統領に頼るしかないのだ。」

 なかなか正論ですね。

 新自由主義も批判していますし。グローバル経済はアメリカに踊らされているだけであるとも看破しています。

 最近小林氏は、立花隆志氏とも「双璧」と言われる言論人の評価に。その考えに全面的に賛同するのものではありませんが、面白い存在であると思いました。

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» “実はウヨクもサヨクもアメリカの手先”〜反売国派=国益派の結集へ! [にほん民族解放戦線^o^]
今日は、唸らされたエントリーが2つあるので、それをほぼまるごと紹介したい。 ブログ“世界経済を読む〜共認経済学へようこそ!”より http://real.zoom-in.to/blogn/index.php?day=20060507 実は日本のウヨクもサヨクもアメリカの手先である。 (中略)〜で、本題に戻ります。日本にはサヨクとウヨクだけではなく、その中心には保守がいます。 分りやすく言うと吉田茂→田中角栄→橋本の系統ですね。 民族主義的だけれどもどちらかというとハト派。現実的にはアメリ... [続きを読む]

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