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2007.07.30

イラクのアジア杯優勝はたいしたもの

 昨日は各テレビ局は参議院選挙の開票速報一色でした。民放局では生活実感のないタレントがあいかわらず無責任で的外れな評論を偉そうにしていました。
 チャンネルをアジア杯決勝の「イラクVSサウジアラビア」に変え観戦しました。

 時々選挙速報に変えようかとも思いましたが、息もつかせぬ好試合。一瞬の目離しもできない緊迫した試合でした。とにかくイラクの選手はタフで果敢でした。

 <サッカーアジア杯>イラクが初優勝、サウジアラビア降す(毎日新聞)

アジア杯初制覇に沸くイラク、祝砲による死傷者も(CNN)

予想以上の好ゲームとなったファイナル (スポーツ・ナビ)

 日本の守備陣が何回も振り切られたサウジアラビアのカウンター攻撃をイラクは守備陣がはさ見込み、ボールを奪い逆襲していました。囲まれてもなかなかボールを取られない。日本の高原や加地や駒野は何度もチャンスでボールをサウジ守備陣に奪われていましたが、イラクは実にしぶとくボールを失いません。

 足が止まる寸前の後半の半ばにイラクがサイドからのクロスにヘッドでゴールにねじ込みました。これが決勝点になり、イラクがアジア杯初優勝しました。
 アジア大会準優勝、アテネ五輪ベスト4の実力は伊達ではありません。

 聞けば選手全員は国外リーグでプレーし、騒乱状態で危険なイラク国内では合同合宿もできなかったとか。アジア杯の最中もアジア協会の不手際でホテルでも雑魚寝状態だとか。

 オイルマネーでふんだんに強化費を投入している金満のサウジアラビアに勝利したことはとてもよい事でした。イラクの国民には素晴らしいプレゼントになりました。

 日本には、新たな強敵の復活です。思えば1993年のアメリカW杯へ王手をかけていた日本。阻まれたのはアジア予選でのロスタイムでのイラク戦で同点ゴールによってでした。「ドーハの悲劇」の相手はフセイン時代のイラクでしたし。

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