ブログでは前向きなまちづくりの議論を
東洋町長沢山保太郎さんのブログ「ヤスタロウの東洋町長日誌」がなかなか熱心に読まれています、「熱心な読者」を獲得されています。
あれこれコメントで沢山町長を批判する投稿もありますね。批判と言うよりほとんど個人攻撃ですね。地元事情についてわかりませんし、あまりに感情的になっての発言が多いし、しかも匿名の発言が多いようですので、その信憑性や信頼性には疑問があります。
中越沖地震が起きて、日本の最新鋭で最大の原子力発電所である柏崎刈羽原子力発電所の耐震設計が低く、活断層も建設時に「過少評価」していた疑惑も出てまいりました。青森県六ヶ所村の核燃料施設も耐震強度が弱いのではないかとも言われています。
つまり原子力政策を推進する側の活断層のデータや、地震予測のデータが「すべて耐震偽装されているのではないか」という疑惑まで今回の地震で飛び出しました。
東洋町の高レベル放射性廃棄物最終処分場に関する説明も「活断層や火山帯から遠く離れているし、地層処分ですから地震には大丈夫」と原子力発電環境整備機構が言われていました。しかしこの地震でその根拠も全く怪しくなりました。高知大学の地震研究の権威者である岡村教授は「南海地震の活動域に、高レベル放射性廃棄物を地層処分することは危険で取り返しがつかない」と発言されていたことが、より真実味を帯びました。
それだけに4月の東洋町町選挙での東洋町の皆さんの賢明な選択に敬意をもっています。
それを今になって沢山町長がああだこうだと言うのは勝手ですが、あまりに個人攻撃が酷すぎるのではないでしょうか。あの時点で勇気を持って各種の脅しにめげず立候補した人は沢山保太郎さんしかいなかったことは事実でしょう。
その人柄は隣町の室戸市の市議会議員や市民活動を広範囲にされておられたのでよく東洋町の人たちもご存知であると思いますね。ご承知の上で支持されたと思います。
ですので「何を今更」としか思えません。東洋町の90%の有権者が投票し、うち70%の投票者が沢山保太郎さんを支持したのですから。東洋町の皆さんは「小異を捨てて大同につく」選択をされたのであると思います。
町長就任後翌日から、原子力発電環境整備機構理事長に電話と、文書で文献調査の取り下げ申請を行い、正式に受理され、政府のコメントを引き出し東洋町への高レベル放射性廃棄物最終処分場は取り下げられました。
その後東洋町議会でも全会一致で核廃棄物拒否条例が採択され、住民投票条例も可決されました。一連の行動は大変立派なことであり、東洋町議会の皆さんの見識に深く感銘しています。
全国各地の原子力発電所の「耐震偽装」の疑いが出た以上、東洋町議会の一連の採択は大変大きな意味を地方自治体になげかけ、大きな影響を与えるものであると思われます。ますます東洋町への注目度があがることでしょう。
地元事情のことは地元で解決していただきたいですね。
白浜海岸の「海の駅」構想(地元の一次産品などを中心に販売される店舗)の設立が急がれると思います。「海の駅」構想も既に平成17年当時前町長時代に練られていたとのことです。どうして具体化せずに、その構想が休眠していたのか。どうして前町長は各種構想があったのに強引に核廃棄物処理場誘致に動かれたのか。
東洋町内の利権の問題をあれこれ言われましても町外のものはコメントのしようがありません。ブログのなかでは解決のしようがありませんし。また解決できるものでもないでしょう。
ですのでブログのなかでは「足を引っ張るコメント」ではなくて、東洋町の将来を見据えた「前向きな」議論になられることを期待しています。
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