やみ融資事件ー判決確定に想う
(ますます県民とは無縁な存在になりつつある高知県庁)
最高裁でやみ融資事件に関与した当時の県副知事や元商工労働部長、県幹部の実刑が確定しました。県知事にも県議会にも打診せずに県の公金を特定企業に融資し20数億円焦げ付かせ回収不能にしたやみ融資事件の一応の決着をみました。
それにしても商工業の振興を目的にする筈の高知県商工労働部は特定企業への「配慮」ばかり行ってきたようです。銀行が見放した企業を県の公金でしかも知事にも議会にも無断で融資を行い、結果全額焦げ付きました。その行為の正当性は認められないのは当然でしょう。
注目すべきは各種の県政改革を推進していた筈の橋本知事時代に、ひき起こされた事件であることです。「情報公開」が名目であった橋本県政の闇の部分。
橋本知事は16年の県政担当を引退されます。司法での事件への幕引きは終わりますが、政治的な意味でも、橋本県政16年の「総括」はこれから総点検しなければばならないでしょう。
社会保険庁職員はボーナスの返上をしました。高知県庁職員は20数億円の欠損金を出しながら誰1人ボーナスを返上する職員はいませんでした。県民が県庁に対する不信感があるのはそうした県庁職員の意識、特定企業は助けるが、市中の企業はどうなってもよい意識。自分に関係ないという無関心さ。そういうところにあるのです。
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