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2007年9月

2007.09.30

どうなる国政の展望 10月5日(金曜)

西村 しばらくけんちゃんのどこでもブログはゲスト出演が続きました。6月は東洋町長の沢山保太郎さん。7月は高知暮らしの楽校の松田高政さん。8月はテーマパーク四国を提唱されている好浦こう一さん。9月は地方公共交通と自転車を都市づくりに最大活用を提唱されている野本靖さんでした。

 今月は久しぶりに、高知シティFMの戸田健史さんとの対談です。今月のテーマは「国と地方の政治を考える」です。政治は市民生活に直結している大事な問題です。
 今回のテーマは「どうなる国政の展望」です。

 参議院選挙での自民党の歴史的大敗、野党の民主党の大勝で国会運営が大きく変わりました。それまでは自民党は「数の力」で強行採決ばかりしてきましたが、そうはいかなくなり、本来の国会の機能が回復したことは良いことです。

戸田 そうですね。ここ何年か「強行採決」という文字がメディアで出てきましたね。たとえその法案の内容が正しくても、強行採決というやりかたはいかがなものでしょうか。

 決してイメージは良くありません。その結果が今回の安倍首相の辞任につながったのでしょう。参議院選挙の大勝で民主党にも対等に自民党と対決できるようになりましたね。実際に参議院でどこまで戦うのかどうなのか。それはまだまだどうなのかなとは思いますね。

西村 参議院選挙の第二次安倍内閣も発足直後にまたしても農林大臣と外務次官が「政治と金」の問題で辞職に追い込まれました。国民の政治不信はおさまりそうもありません。

戸田 ここまで立て続けで大臣の不祥事が続きますと国民の忍耐も限界でしょうね。十分な「身体検査」を行ったうえで大臣を任命したはずなのでしょうが。8日で農林大臣が辞任ですからね。
 昔から政治家とお金は切り離されないと言います。昔はたとえお金を貰っていたとしてもやるべきことはちゃんとしていました。そういう印象があります。今はお金だけ貰ってやるべきことはきちんとしない。そんな状態でしょうね。

西村 大勝した民主党が「クリーン」かと言えばそうではないようですし。以前「永田メール問題」など「ざっとした」議員がいることも確か。自民党同様の寄り合い所帯だけに問題も多いですね。

戸田 そうですね。民主党も野党だから別の党かと言いますとそうでもないですね。自民党出身者、自民党OBも多いですからね。なおかつ先ほど言われました「メール問題」もありましたが、結局「偽造」でしたし正直情けない事件でした。

 野党で与党を攻撃するのならしっかりしたことでしてもらいませんと。2大政党となった現状では与党も野党もしっかりしていただかないといけないですね。

西村 与党の公明党。野党の共産党、社民党も議席を減らしました。この10数年(1993年以来)2代政党制が良いことのように宣伝されたいます。しかし自民・民主以外の選択肢は殆どなく、国民の政治的不満のはけ口が問題です。


戸田 実際考えてみまして投票したい人や政党に困ることがありますね。若い人からよく言われます。結局は大きな政党関係者ばかりが選挙に出て、小さな政党は出ても当選できません。むかしであればミニ政党がたくさんありましたが・・
 2者択一のようになってしまいまして・・これではな。と思い悪循環しているようですね。ここはなんとかなならんのかと思います。

西村 今回の参議院選挙はやや向上したが、投票率の低さが問題です。そのためには「適度な政権交代」は必要でしょう。「適度な政権交代」が10年程度続けば、イギリスのような政党政治が根付く可能性はないとは言えません。

戸田 イギリスの場合はそのようになっているのでしょうか?

西村 そうですね。保守党でサッチャーさんが長くやっていたら、次は労働党のブレヤさんが出てきたり。今はブラウン氏が首相ですが野党が優勢で、次の選挙では政権交代かとも言われています。
 イギリスも完全な小選挙区ですが劇的に政権交代が行われています。労働党と保守党が政権交代を繰り返し、両方がチェックするから国民の関心も高く投票率も高いようでウす。

戸田 2大政党ということですが、日本でも政権交代したとしましょう。大きな変化があるのでしょうか?

西村 有権者の投票行為によって政権交代をすればかなり意識がかわりますね。役所の意識は変化します。
 今まではなんだかんだ言っても自民党の政権が変わらないから役所も緊張感がなかったからですね。社会保険庁のもんだいなどもずるずるべったりでなあなあでしたし。
 政権が交代して「調査」や「査察」を政権政党が役所にすればがらっと変わります。あれほどでたらめなことは役所もできなくなるでしょうね。

戸田 ここも政治と金がからんでいまして、なかなかそうはならないのではないかと思います。

西村 昔の「中選挙区」と「比例代表」のほうがより政治に民意が反映するとは思います。それと「政治家の相続」を同一選挙区では禁止すべきでしょう。中選挙区といいましてもわかりにくいとは思いますが。。


戸田 わたしが投票権を行使できるようになったときは既に現在の小選挙区比例代表並立制でしたし。中選挙区ではないのでそのあたりはよく理解できません。

西村 昔は高知県は衆議院は全県1区で5人の議員がいました。今は3区の小選挙区で3人しかいませんが。ということは上位5人ですから自民党が4人出て同士討ちをして、結果高知では野党が3人当選、自民党が2人当選なんていうこともありました。

 それがあまりにもお金がかかるし、やめようということで、細川内閣の時代に小選挙区にしました。小選挙区制度になるとその選挙区で1位にならないと当選できません。そうなると国民政党ではない政党は、ミニ政党などはまず小選挙区では当選できなくなりました。

 そうすると「死に票」が増えて、民意が反映されないのではないかという意見も出てきます。いろいろやってみないとわからない部分もまだまだありますね。

戸田 政治家の相続の問題もありますね。国会で活躍している議員も2世3世の人が目だtりますね。

西村 安倍さん、麻生さん。小泉さんもそうですね。2世3世の時代ですね。「ばんそこう」の赤城さんもそうですね。塩崎さんもそうですね。福田さんもそうですし、野党の小沢さん、鳩山さんもそうです。

 選挙の後援会とか「地盤」「カンバン」「カバン」(資金)がないとますます選挙区では当選できないようですし。特権階級化してしまい、市民の「民意」とは大きなずれが生じ安倍内閣は参議院選挙で大敗しました。
 今後は同一選挙区での「政治家の相続を禁止する」ということをすべきでしょう。

戸田 相続しているから市民にみじかではなくなりましたね。

西村 年末から、来年初頭に衆議院の解散ー総選挙があると思います。高知は3つの小選挙区とブロックの比例代表でしょう。その次の選挙からは人口減少で、高知県は2つの選挙区になります。その思惑もあるので読めない選挙になりそうです。

 それから県知事を引退された橋本大二郎さんはどうするのか。そのへんは読めませんね。


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2007.09.29

「どんと晴れも」終わりましたね

 NHK連続ドラマ「どんと晴れ」が今日の放映で終わりました。主人公夏美(比嘉愛未の「天然キャラクター」の力で「悪人もみんな善人になる」という夢物語。)

 普通はありえない展開。登場人物が全部繋がっていると言うのもみえみえ。最初は競い合いなどもありミニ「チャングムの誓い」かと思っていたが、全然違う。ユートピアでありました。

 沖縄出身の比嘉愛未のせいで見ましたが、やはり今ひとつの出来でした。

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9月最後のセーリング

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 高校生のR君が学校行事と修学旅行で2週続けてセーリングには来ません。なにかと今週は多忙でストレスが溜まりましたので今日は1人でセーリング。
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9月も終わりというのに暑いこと。風は弱い。今日は高知大学が8艇。夜須中学が5邸出ていました。風は弱いですがそれでもぎ装し海へ出ました。やはり風は弱い。

 それでも午前中は晴れていました。30分ほどして高知大学が出てきました。久しぶりに海の上から撮影してみました。
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 最初は北西の爽やかな風。南風に変わり、帰る頃には明日は雨の予報なので北東の風が吹きました。ランチはおむすびだるまで食べました。道路計画で移転の話しもあるそうです。だるまには頑張って営業していただきたいです。
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了見が狭いぞ政党関係者

 私が関与する市民運動は「行動が言葉である」ことが原則。実践第1主義で、参加者の主義主張は問わない。問題にしません。ですので右から左へいろんな人達が参集し、わいわいと交流会を開催します。

 番組出演者交流会の様子

 「けんちゃんのどこでもコミュニティ」時代に番組出演者交流会を開催しました。正真正銘の「異業種交流」でありました。番組のゲストも関わる市民運動も超党派であります。1市民ですがいろんな角度の情報が自然に入って来ています。
Kanaya1
Satakekitadai


 ブログである政党の運動を「ヒステリックに憲法9条だけ叫んでも人は集まらないし、広がりもない。ワーキング・プアの現実には戦慄しました。憲法25条を政府に履行させないと日本は大変になる。」との当たり前の感想を書いただけ。実際憲法9条だけの運動では広がりがないのも事実です。

平和憲法を守る県民のつどい

何故「9条の会」は報道されないのか?


 そしたら「我々は生活保護所帯や医療費や高齢者福祉に奮闘している。そのブログの主はなにをしてきたのか」などと大人げない反応を個人ブログに綴っていました。そちら政党関係者はプロですも。仕事であれば業務として取り組みをするのはあたりまえ。
 
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(番組出演者交流会で懇談される黄英信さんと中谷元さん)

 私がもし彼らと同じ「仕事として」社会運動・政治運動ができる立場であれば、全然異なる運動を構築し実践し成果を上げる自信はありますね。だが残念ながらそういう状況にはなりませんね。商売の厳しさの中で社会をより深く知ることになります。感覚は研ぎすまれますね。

 28日も昔からの知り合いの建設関係の会社が倒産したとの情報が。気になり見に行きましたらやはり本当でシャッターが下りており知人の名前で文書が貼り紙されていました。破産を裁判所に申請中であるとか。地方の商売人は生きることで大変なのです。他人事ではありません。

 政党関係者の人もそのあたりは「労働貴族」の連中と変わりませんね。政党系列は違えど、連中は市民運動を馬鹿にし従来型の運動論で偉そうに命令指示したがりますし。彼らの付き合いは身内に限られ広がりはなく平和運動・護憲運動を衰退させた張本人達。かれらも「ベルサイユ政治屋」と同じ類なのです。

 活動資金が給与天引きで豊富にあり、労組専従だから生活不安もない。プロですね。こういう連中が駄目にしたんでしょうね。平和運動も護憲運動も。

 地方で厳しい商売に奮闘している中では市民運動もままなりません。ですので「プロ」がいちいち1市民のブログのコメントに反応するのはいかがなものかとも思いますね。もっと自分達の運動に自信を持っていただきたい。独りよがりでなく。

 プロならプロらしくきちんと大衆運動をやっていただきたいものです。身内の中でのプロパガンダと街頭ポスターと政党関係新聞の販売だけでは到底党勢は拡大しないでしょう。支持者は減る一方だと思いますね。今のままでは。真面目に心配します。本当に頑張っていただきたい。そう思うからあえて批判しているのです
 
 今一度政党のありかたをプロの皆さんは考えていただきたい。本当に国民に支持される大衆政党に生まれ変わっていただきたい。小選挙区であれなんであれ、選挙区の多数の支持を得ませんとと国政は担えません。

 あのナチスもワイマール体制下にあって、選挙で第1党になったのですから。国民の生活に根ざした広報・宣伝活動をお願いしたい。1市民として切に思います。

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裏金問題を告発した愛媛県警巡査部長、仙波敏郎さん講演会

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 愛媛県警の裏金問題を告発した現職警察官仙波敏郎さんの講演会が、10月20日高知市自由民権記念館大ホールで開催されます。正式に決定しました。

(日時)2007年10月20日(土曜)午後2時から4時まで

(場所)自由民権記念館大ホール

(会費)資料代300円

(主催) サロン金曜日 市民オンブズマン高知

 高知県庁では「やみ融資事件」があり、高知県警では「捜査費不正請求問題」がありました。仙波さんは愛媛県警現職の警察官として裏金問題を告発された勇気ある人です。

 9月11日に仙波さんは県を相手に慰謝料100万円を求めた国家賠償請求訴訟の判決が、松山地裁で言い渡され、原告がほぼ全面的に勝訴されました。

 勇気ある警察官の証言を県民は聞くべきであると思います。組織のあり方を再考するテーマではないかと思います。
 県警本部長の指示で配転され、無視され、閑職に追いやられた仙波さん。あらゆる圧力に負けずに真実を貫かれました。

 講演会では仙波さんに「あきらめない勇気」をいただけるのではないでしょうか。

 仙波敏郎さんに関する関連情報です。

 愛媛県警捜査費不正疑惑

 仙波さんを支える会通信

 仙波さんを支える会ニュース

 講演会チラシはPDFファイル参考に

 「senba-kouennkai.pdf」をダウンロード

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2007.09.28

高知県知事選挙ー結局「後だしじゃんけん」か?

 先日ある会合で労組幹部に会いました。「松尾徹人さんは知事選挙へでないのでしょうか?」と話題を振りますと、「私らのほうから今更出馬していただきたいとは言えません。草の根というか松の根の市民グループが一時県知事への出馬要請署名を集めようとしていましたが・・。今は様子見ですね。」ということでした。

 中央省庁の若手官僚を知事候補にと動いているグループもあるようです。高知県出身のタレントで元参議院議員である「西川きよし氏を知事に」と車などにステッカーを貼っていたグループもいましたが結局実現せず立ち消えに。

 橋本知事が「後継に」と指名した十河清氏(県政策企画部長)も9月定例高知県議会で県議からの質問にも一貫して知事選挙への出馬固辞の答弁を繰り返しています。

 民主党筋は安全な「原子力発電」を提唱している人物に出馬要請の動きも伝わっていますが、あくまで噂話の域を出ません。また7月の参議院選挙で惜敗した自民党の田村公平氏も「じっとしていないのではないか」との情報も聞こえてきます。これも噂の域。現状ではきちんと県下を巡回しているのは関谷徳氏だけのようですね。

 なんだか「プロ筋」は相手陣営の様子見で終始し、「後だしじゃんけん」を決め込んでいるようです。それよりも中央政界の「解散・総選挙」のほうが気になるのではないのでしょうか?こちらも国会審議次第ですし。意外に早いのかも知れません。

(参考)混迷する県知事選挙噂話

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やはり原発推進派の島耕作

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 今週の週刊モーニング47号「専務 島耕作」。主人公の島耕作が富山の黒部ダムと水力発電所を訪問。」担当者と面談していました。19ページですね。
 担当者が島耕作に説明。黒部ダムは建設に7年間、513億円の費用(今なら1兆4000億円)、延べ1000万人と171人の犠牲者を出して89万キロワットの発電。やっと作ったダムですが、発電量は小さな原発にはるかに及ばない」

 「原子力は1基で100万キロワット。安価でクリーンで安定供給が出来て更にウランを効果的に使えば約千年先まで動かせる原子力発電でエモーショナルな視点でとらえてはいけないということです」

 島耕作は原発推進のプロパガンダをしていると思いますね。観点が大企業よりの論理で偏っていますね。
Ikata

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ワーキング・プアの厳しい現実

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NHKの番組を本にまとめたもの。一読して過酷な現実のレポートに戦慄しました。日本は「構造改革」のおかげで、かくも格差社会になったのか。また一度職を失うとこれほど貧困状態になり、憲法25条で言われている「最低限の文化的生活。生存権。国の生存権保障義務」をいかに日本政府が無視し、ないがしろにしているのか。驚きました。

 本を読みますと高知の実例も。高校を好成績で卒業。地元製造会社へ就職した女性。安定した収入が確保されるので、病気の母親の為にローンで家屋を購入しました。しかしその会社は国際競争の中で主力設備をを中国に移転し高知の工場を閉鎖しました。それで従業員の国内の他の事業所への配転が言われました。

 しかし病気の母親をかかえる女性は配転に応じることはできず、退社しました。しかし30歳で未婚。工場ライン勤務だけの職歴では地元では再就職先がなかなか見つかりませんでした。看護士や薬剤師の有資格者の求人はあってもパートさえない現実。

 失業保険も切れる状態で、毎日ハローワークでパソコンに向い求職情報を検索するも安定した仕事はないようです。この事例のように不安定な雇用状態の人達が年齢に関係なくどんどん日本では増加しています。それが「構造改革」の現実であるようです。
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 本の目次を見ましても、年齢、地域に関係なく想像以上に過酷な「ワーキング・プア」の現実がレポートされています。

「貧困」の闇が広がる日本

ホームレス化する若者

崩壊寸前の地方

夢を奪われた女性

グローバル化の波にさらわれる中小企業

死ぬまで働かざるを得ない老人

荒廃を背負う子供

現実に向き合う時

 どの「物語」も息を呑む過酷な現実。読んでいて他人事ではないと思いました。私なども会社をもし退社しなければならない事態になれば50歳を超えたおっさんには職場は地方では皆無です。健康保険料も税金も払えません。そうなると老後も安心していけることが出来ないのです。これはとても大変な問題です。「テロ特措法」」なんて問題にならないほど小さな問題。

 ようやく先日「出来レース」の自民党総裁選挙がわかりました。「格差社会」の過酷な現実(ワーキング・プア)を見ようともわかろうともしない「ベルサイユ政治屋」の人たちにこれ以上政治を任せるわけにはいけないのです。

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2007.09.27

ある商業者の本音

 知人で中心街で店舗で雑貨販売をしている人がこう嘆く。「高知のデパートもあと10年いるかどうか。」売り上げはどんどん下がり、採算が悪くなれば「老舗のデパートでも撤退はありえるそうだ。」と言います。

 「今年は30人の退職者に対し、新卒を3人しか補充していない。明らかに撤退を前提にしている。」とも。そういえば百貨店業界は大型合併し生き残りに懸命。ますます大都市志向になっているようですし。採算の悪い地方店は閉店される可能性は低くはないでしょう。

 ある会合では現在地から300メートル離れたダイエー跡に移転していただきたいとの商店街の幹部や市役所幹部の発言に対し、デパート幹部は憤然と席を立ったとも聞きました。

 「デパートが高知市のような県庁所在地でなくなることは県民が困るのではないか?そんな事例はないのでは?」と聞きました。

 「若い人は百貨店へ最初から今は行かないし。郊外のスーパーで満足しているでしょ。ギフトもスーパーか通販ですませる。商売でも競争が厳しく、得意先がギフトをして物を高く買ってくれるわけではないから法人需要はどんどん落ちているし。」と発言にリアリティがありましたね。

 追手前小学校を潰して商業施設をこしらえ中心市街地商店街の活性化をと岡崎誠也高知市長は言っているらしい。「たわ言」に等しいと思いますね。よく「現実」をみるべきです。市長たるものは。
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(小学校は避難場所や文化拠点として残すべき)

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高知シティFM7周年パーティ

 2000年4月2日に開局した高知シティFM放送は開局7周年。不況の中よく存続したものと言えますね。今回は社長の交代と言うこともあり、9月26日は、久しぶりに関係者を呼んでの交流パーティということになったようです。前回は2003年に開催していました。4年ぶりの開催。関係者約200人が新阪急ホテルに参集いたしました。

 私はといえば、何故かシティFMと縁があり、開局の日から「けんちゃんの吠えるウォッチング」という番組を制作し、出演していました。それから7年間なんらかの形で番組を制作し、出演し、ホームページにまとめ、ブログにもしています。
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高知シティFM神田社長とラグビー指導者大八木氏。

 高知シティFMの代表取締役が西内大氏から、神田尚和氏に代わりました。神田氏といえば枡形商店街の代表でもあり、枡形龍馬祭りの仕掛け人。よさこい祭りの振興にも功績のあった人。いわば「お祭り男」なので適役なのかもしれませんね。
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 高知在住のアーティスト矢野絢子さんのライブからいきなりスタート。ピアノを引きながら声量のある声で唄いこみます。FM放送局らしいのりですね。今日の参加メンバーを見ますと神田さん関係の商業者が多い。私のような番組制作者、出演者も多くいました。
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 注目すべきは高知市長の代役で長崎副市長と、岡崎洋一郎市議会議長の出席でしょう。開局直後シティFMと高知市役所は見解の相違でトラブルになり、スポンサー契約を解除された苦い経験がありました。

 トラブル当時に独自の番組「高知市政関係」の特別番組を制作したこともありました。元シティFM社員の佐藤達郎さんと一緒に制作したものでした。
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 オートアップのやみすけさんもプロ根性で撮影中。写真が1枚が雑誌用は異様に重たいですからね。
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 司会はベテランと円熟の極みである森博和さんと植田礼子パーソナリティでした。
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 よさこい踊りの披露もありました。普段は会えないパーソナリティの人とか,他の番組の人たちとの交流もしました。宴会では珍しく最後まで居ましたね。
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防げ橋の落下

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 人間の身体も「点検」が必要。最近は生活習慣病検診もやかましく言われていますね。公共財である道路や橋も同じです。アメリカのミネアポリスの突然の道路橋の落下は記憶に新しいものでした。

  写真もある高知市内の鏡川大橋。コンクリートと鉄部の接合部を剥がし、調査をされた形跡があります。この橋は確か昭和54年前後に建設されたようですので、現在28年目。海に近いことと、交通容量の増加を考慮してもきちんと維持されています。

 まして今年は地震対策で落下防止対策をされ、来年は塗り替え工事をする予定ですので、この橋は国が管理をしている間は大丈夫でしょう。
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 しかし問題は地方自治体管理の橋です。国の管理する橋は全体の3割程度と言われています。残りは都道府県と市町村管理の橋です。「三位一体改革」の影響でよけいに地方の公共財の橋の維持管理は難しくなりました。

(ある地方自治体管理の橋。1度もメンテナンスされていないようです。)
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参考 長尚氏のホームページ 米の高速道路の橋崩壊事故について

こうして考察するとローマ帝国の公共財保全のやりかたは凄いの一言です。地方においても道路や水道、劇場などの公共施設が完璧に帝国の支配の間は長期間整然と整備されていましたから。

 最近の日本政府閣僚のように地方を蔑視する観点を全く持たなかったのがローマ帝国であったようです。

 参考 ローマ人が構想し実現した公共財

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2007.09.26

混迷する県知事選挙噂話

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 高知県庁本庁舎

 未だに本命候補者の出馬表明もなければ、対立構造も描けない。マスメディアの政治部担当記者の皆さんたちも情報収集に必死であるのではないでしょうか。
 断片的な情報でしかなく、また裏取りも十分出来ていないが、9月26日現在、少しまとめてみるとこういう具合になるようです。

十河(とおごう)清氏(59)県政策企画部長

 橋本大二郎知事が出馬要請中。記者発表したものの本人は固辞。自民党県連は推薦の意向であるとか。橋本知事の意向で県政改革の推進をしてきた人物で、特に県職労弱体化に功労。労組関係、連合などは推薦しにくい。

関谷徳(せきや・よし)氏(46)毎日新聞社社員

 最近伝え聞く情報では、橋本知事と個人的に親しい人達が、関谷氏を勝手連的に支援しているようです。現時点では支援する組織や政党の名前は現れていません。
 2003年の高知市長選挙では落選したものの「知事は橋本、市長は関谷」の独自の運動を行い高知市内の橋本支持票を掘り起こし、橋本知事3選に貢献しました。

 高知県知事選に関谷氏出馬表明・毎日新聞社員(日本経済新聞)

松尾徹人氏(60) 前高知市長 現ホテル社長

 2回県知事選挙に出馬しただけあって意欲は十分。ただ現時点では表向き支持母体は現れていません。高知市長時代の宇賀清掃工場建設時の問題を指摘する人もいて不出馬との情報もあります。
 現在社長をしているホテルを9月末に退職の意向と伝えられています。別の情報では社長任期は6月あmでですのでありえないという話しも。
 仮に松尾氏出馬であれば自民党、公明党、自治労、連合という前回同様の保革相乗り陣形は可能。

 松尾徹人ホームページ

 またある情報に寄れば、出馬を固辞している本命候補の十河清氏が、県庁時代にも交流があった松尾徹人氏に出馬要請したのではないかとも伝え聞いています。ただ確定した情報ではありませんし、裏が取れていません。

 松尾氏の動向が1つの鍵でしょうか?10月に出馬表明されるのか?それとも十河氏が決断されるのか?関谷氏も橋本支持層の強力な支援を受けられるのか?官僚の出馬を要請されている人物もおられるようですし。
 また別の有力候補が現れるのか?

 11月5日の知事選挙公示日まで、つまり10月中にはなんらかの動きが出ることでしょう。

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日本列島に原発はいらないのでは・・

Ikata

23日に昭和小学校での東京大学地震研究所の都司准教授の話lをつらつら聞いていますと、日本列島は地震の巣であり、太平洋側はプレート型地震で巨大地震が100年周期でおき、それ以外の地域は活断層のずれの群発地震が頻繁に起きるということです。

 となれば100年前になかった原子力発電所の存在はどうなるのでしょうか?活断層とプレート型地震から日本列島は免れません。地震の巨大なエネルギーは人工構造物はひとたまりもありません。

 スマトラ沖地震の大被害の写真をスライドで当日見ましたが、とてももたないと思います。環境問題のみならず地震対策防災の観点からも日本は原子力発電所は必要ありません。あれば深刻な脅威を与えますし。

Sumatoratai

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2007.09.25

あまりにスパムTB・コメントが多いので

  記事をブログに投稿した直後にいくつかトラックバックがかかります。しかしそれは記事内容には関係ないブログが多いです。相変わらず外国語のブログも多いようです。

 記事に関係ないブログからのトラックバックはわずらわしい。その都度見つけ次第削除しています。外国語のブログは読めないので削除です。

 最近その数が増えてきました。コメントやトラックバックを禁止の設定にはしていませんが、公開するのをいったん保留にしています。ご理解をお願いします。スパムTB.コメントを駆除した後に公開いたします。

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憲法25条を遵守する生活の確立を

 国民として最低限の文化、生活水準を確保するのが憲法で保障されなければならない。憲法25条は生活権の保障を述べていると思う。

 年間3万人の自殺者は減らない。主に原因は生活苦。ネットカフェをねぐらにしている人たちも話題になりました。定職がなく、安定収入が得られないためにアパートが借りられず、住所がないから余計に採用されない現実があるようです。

 この数年「自己責任」と言う言葉がは流行ました。しかし自分の力ではどうしようもない現実があるようです。都市でも地方でも同じです。

ある統計によれば、非正規労働者の75%は年収200万円以下。全労働者の34%は年収200万円以下なのです。それが今や日本の労働現場の姿であり、今後ますます低賃金の労働者が増加していくばかりです。今やその数は2160万人を越えました。

 「憲法9条を守れ」とヒステリックに叫んで題目にしている政党関係者は多い。しかしもっと大事なのは憲法25条の遵守。国や政府は明確な憲法違反をしているのですから。

 特権的正規労働者の利権集団であった連合やようやく重い腰を上げ、派遣やパート労働者の組織化、労働現場の格差是正に動くようになりました。どれほど効果があがるのか。早くしなければ「日本の良さ」「日本人の勤勉さ」はすべて失われてしまうでしょう。

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政治家ブログの波及力

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 東洋町長の沢山保太郎さんのブログ「ヤスタロウの東洋町長日誌」が地元新聞でも取り上げられ話題になりました。先週のことです。9月20日は「ブログに賛否」、翌日の21日には「ブログは議会軽視 議会が町長に申し入れ」とのこと。

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 地方自治体の首長は想像以上に影響力があるものであると思いました。インターネット環境に恵まれない東洋町ですが、町長ブログへの関心が高いのには正直驚きました。
町議会議員の皆さんもブログを作成して対抗していただきたいと思います。議員の人たちは一般人には考えられない情報が集まってきます。それをどんどんブログなどで公開していただきたいものです。

 従来であれば東洋町の事情を知るのは地元新聞による報道が主体でした。核廃棄物問題以降、今でも地元新聞の東洋町の扱いは「別格」です。他の市町村よりは大きなスペースで特集記事を掲載していますから。

 それだけに核廃棄物問題で終わったわけではなく、沢山保太郎町長の町政改革の手腕と賛否が問われていますし、東洋町だけでなく県民全体の問題であると言う認識で地元新聞は特集記事を掲載しているのであると思います。

 橋本大二郎高知県知事「だいちゃんぜよ」や秦愛高知市議会議員の「愛ちゃんの市議会日記」のブログが高知の政治家ブログとしては老舗になりました。
 全国紙の記者は高知へ赴任する前にデスクに「朝はかならず知事ブログ(だいちゃんぜよ)を見るように」と指導されているようでした。秦愛さんもマイペースで議員活動や地域活動の話題を提供いただいています。

 紙媒体と異なり、書いてスイッチを押せばそのまま「メディア」になるのがブログです。それだけブログ掲載記事には慎重にならないといけないですね。

 沢山保太郎さんのブログに関して言えば、甲浦駅に花を植えた話や、大阪方面との交流の話や、得意な歴史話読書ノートなどをもっと掲載していただきたいと思います。

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徳島市担当者の見識

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(奥に見えるのが閉店したダイエー跡。建設時追手前小学校PTAの要望で、日当たりを確保する為建物を縮小したような記憶があります。それも昔の話し。現在ダイエー跡は解体中です。)

新町小学校は廃校にしません。」と徳島市の担当者は言いきりました。「市内中心部にある小学校ですから生徒数は少ない。でも廃校にすれば貴重な公共空地は2度と獲得できませんから。」とのことでした。
 
 徳島市中心街を流れる新町川を有効活用していることに興味を持ち徳島市役所訪ねたことでした。まちのシンボルとして徳島市政100周年記念事業として徳島市が10億、徳島県が1億拠出し、中心市街地、商店街に近い新町川の整備をしていました。

 新町小学校は地域のシンボル。市の手では絶対につぶさない。小学校として地域の為に活用すべきであるという見識でした。

「商業地は災害が起きたとき、避難するための施設もない。新町小学校はそういう場合にも必要な施設です。もし小学校がなければ、徳島市は独自に避難場所をかまえなければいけません。財政的にも到底不可能な話です。」

 一方高知市長と高知市議会は中心市街地に立地する追手前小学校廃校を決議。商業施設を誘致するという。冷静に考えれば実に馬鹿げた計画ですね。

 児童が追手前小学校へ通うことは校区に家族がいるからです。背後に2人から3人の家族がいます。その人たちは追手前小学校に隣接する商店街の顧客でもあります。歩いて通学できる小学区と商店街の共存。それこそがコンパクトシティそのものです。

 小学校を追い出して商業施設をつくると顧客はどこから来るのでしょうか?公共交通機関で来るのでしょうか?それとも車でしょうか?車で来る顧客をあてにした商業施設は中心市街地では不利ですね。到底イオンには勝てません。最初から勝負はついています。
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(写真右側の街路では毎週日曜日には終日「日曜市」が開催されます。)

 隣接する商店街の人たちも多くは追手前小学校の卒業者や関係者であったはずです。商店主達が廃校に賛成し、小学校を潰し商業施設を誘致するとは本末転倒ではないでしょうか。

 県庁や市役所が近所にあり西に位置し、高知大丸も東にあります。隣接して柳町と言う飲食店街も商店街にあり、平行して日曜市も開催されています。地方都市の商店街としてはこれほど条件的に恵まれた商店街はありません。

 しかし近くの高校へ通学していた子供たちが言うには「商店街が開いているのを見たことがない」と言いますね。つまり朝の通学時は閉まっています。部活で遅くなり帰りにも閉まっているのですから。未来の顧客をみすみす商店街は失ってきたのです。

 商店街はあれこれないものねだりをするよりも「魅力的な商店街」にしていただきたい。映画館もなくなりましたし。やはり商店街に隣接してほしい施設は映画館と文化ホールでしょう。

 徳島市も高知市同様に中心街が没落し大変です。でも地域の小学校を守る気概があります。そこが高知市とは違う見識を感じました。
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(商店街と隣接している追手前小学校です)

 こちらは徳島市中心街を流れる新町川。岸辺が整備され親水公園になっています。市民と行政の「意気込み」を感じました。高知では新堀川を暗渠にし自動車道路にする県の計画が推し進められようとしています。

レポート「新町川にこだわる徳島市

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2007.09.24

下知地区南海地震説明会

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23日午後6時半より昭和小学校体育館にて下知地区南海地震説明会がありました。校区の住民90人が集りました。開始直前に雷を伴う激しい雨がありましたが、まずまずの集まりでした。

 下知地区は地震が来れば甚大な被害が予想される地域ですが、現在7つの自主防祭組織しかできていないそうです。(二葉町自主防災会はその1つです)。それの啓発の話が高知市防災対策課からありました。
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 続いて東京大学地震研究所准教授の都司嘉宣氏の講演会が行われました。最初は大枠で地震が起こる理由の解説。活断層がずれる内陸型地震とプレート型地震があること。南海地震はプレート型の地震であること。

 都司氏の研究は、古文書から地震の歴史を紐解くやり方。南海地震と東海地震、内陸型地震との連関を丹念に調べているようでした。それによると「内陸型地震が群発しているうちに30年以内にプレート型の南海地震が起きている」とのことです。

 阪神大震災、芸予地震、能登半島地震、などが既に起きています。昭和の南海地震もそうでしたし、宝永や安政の南海地震もそうだったうようです。

 高知市下知(しもじ)地域は昔から被害を受けていました。古文書の記述でも「1面が海になり」とか言われています。昭和南海地震でもそうでした。一面が海でした。

 津波が直接地域に襲来し、被害を受けるというよりは、大地震で下知地域の地盤が沈下し、海水が入るからですね。予想される沈下は1・2メートル。うちは海抜0・2メートルですので、1メートルに浸水します。

 都司嘉宣氏は「下知地区の人は家を建てる場合は、1メートル程度かさ上げして建築していただきたい。」とのことでした。

 そういわれましても既に住居に住んでいる者はどうしようもありません。いつくるかわからない大災害を意識して生活するのは気持ちの良いものではありません。
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(1946年昭和南海地震後の下知地区。水没しています。)

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「テロとの戦い」で理解したふりをしてはいけない!

 「アフガニスタンへの攻撃」「イラク戦争」も「テロとの戦い」であるという。強大な軍事力を他国に展開。破壊しまくっているのはアメリカ軍。一体誰と戦っているのでしょうか?また日本はアメリカに従属して何故支援するのでしょうか?

 何故テロが起こるのか?なぜアメリカはかくも憎まれるのか?その原因を冷静に分析し手を打たない限り、「野放図に軍事力を展開したところで応えはないでしょうし。

 かつて歌人石川啄木はこういっていました。

  はてしなき議論の後の
  冷めたるココアのひと匙を啜りて、
  その薄苦き舌触りに、
  われは知る、テロリストの
  かなしき、かなしき心を。

  テロリストにも命を賭ける社会的背景があります。どうして悲惨な自爆テロに走るのか。なぜそれはなくならないのか。なぜアメリカがかくも憎まれるのか。その議論なしに「テロ対策」もなにもないでしょう。

 国際協調も冷静な議論の後におこなわれるべきでしょう。

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2007.09.23

新堀川保存街頭署名とおびさんマルシェ

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 夜須から戻りまして、片付けをしましてすぐに帯屋町方面へ。おびさんマルシェをめざしました。途中中央公園北口にて「新堀川保全」のための街頭署名活動が、浦戸湾を守る会新堀川界隈ネットワークの市民の皆様で行われていました。西岡謙一さんや下司孝之さんも街頭に立たれていました。
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 土居利光さん撮影の新堀川の写真集も展示され、多くの県民の関心をひいていました。おびさんマルシェでも署名をと思い署名用紙を持参しながらおびさんマルシェをまわりました。

 途中実行委員長の大西みちるさんにも会いさっそく署名をお願いしました。流木工房城下秀二さんと奥さんにも会い署名をいただきました。中平順子さんにもしていただきました。
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 先週なら出店できたのにという残念組が何組かいたように大西さんに聞きました。海も暑かったですが、街路も暑かったですとおびさんマルシェ出展者の皆さんにも聞きました。
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(流木工房の城下夫妻。ご協力ありがとうございました。)

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お彼岸セーリングINやす


 暑さ寒さも彼岸までとは言われますが、今年は未だに猛暑。夏そのもの。脱水症状を避けるために今日も氷結ポカリを用意しました。久々に高校生のR君とのセーリングです。運動会やら修学旅行やら秋は行事が多いとのことで、なかなか一緒にセーリングもままならないようです。

 今日の夜須。セーラーの多くは25日から秋田の国体へ行く様で、準備に追われていました。お彼岸なのにハーバーは暑く、ぎ装するだけで大汗です。
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 海へ出ると周りは海で水ばかりですから風さえ吹けば涼しいものです。でも未だに南風。今年は残暑が厳しいはず。午前中は風が弱く暑いこと。お昼はだるまで食べました。昼からは風が出ましたが、南西の風ですので波が立ちます。波が壁になりヨットの抵抗になります。

 暑い中十分に楽しんだセーリングでした。

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高知の元気の源は地方公共交通の最大活用である 9月28日(金)放送

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西村 今月のゲストは筑波大学大学院生の野本靖さんです。野本さんは香南市夜須町の出身です。大学では都市計画を勉強され、漁村の研究もされています。鉄道や自転車に興味をもたれています。
 ブログ「今日も自転車は走る」やサイト「土佐の高知の鉄道なども開設されています。自転車の効用や鉄道や路面電車に大変興味を持たれています。

 今回のテーマは「高知の元気の源は地方公共交通の最大活用である」ということでお話をお聞きします。
 野本さんはブログなどで「ファアスト風土化」に警鐘を鳴らされ、高知市の中心市街地の衰退を心配されています。
しかし未だに商店街や行政は商業施設を市内中心街にこしらえ、駐車場を増やそうとしています。ファアスト風土化は車社会と関係があるのでしょうか?
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(廃校が予定され、商業施設で再開発の予定?の追手前小学校)

野本 ファスト風土化と車社会化は切っても切れない関係にあります。高知でも、郊外店舗の乱立が激しくなったのは、高知自動車道が高知インターまで伸びてきたときと一致しています。北環状線などの幹線道路が整備されてから、一気に様々な店舗が進出し、
その象徴は、2000年末のイオンショッピングセンターの開業です。
 何もない農地や荒地に道路を造って、それに沿った土地を利用してこそ、広大な駐車場を構えるロードサイド店が出店可能になります。
そして遠隔地からの配送を可能にする高速道路の存在も見逃せません。

ロードサイド店+車社会で地域も人々のライフスタイルも均質化し画一化します。これは、高知のアイデンティティを揺るがしかねない事態です。安い、便利だと言ってこの傾向に無批判に迎合するのは危険です。
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西村 では高知の都市(とくに中心街)を日常的に元気にする為にはどうすれば良いのでしょうか?中心街に居住者を増やすことも必要であると思いますが。

野本 中心市街地も、商業施設や駐車場の整備を要求するなどどうも他力本願な体質が強いようですね。自分たちで街を魅力的にしようという意志があまり感じられないというか。旧態依然のことをやっていればだれも街には集まりません。
ただ郊外の真似をしても、再生は難しいでしょう。駐車場を整備するなど自動車に対応させることばかりの行き着く先は、郊外と変わらない、自動車が氾濫した画一化した空間です。
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(全国ありふれた風景。香南市野市)
郊外とは完全に差別化した街を目指してこそ、元気になると思います。
私も良くは分からないですが、人々が安心して歩け、多様な文化ある、出会いがある、個人の営みがある、新たな発見があるような街、例えば、東京で言えば吉祥寺、西荻窪、自由が丘などの特色のある街が、参考事例になりそうです。いろんな文化人が、街中に住んでいてあちこちにその痕跡があって、それが街の個性を生み出しています。

 高知では、日曜市やひろめ市場、大橋通り商店街など、高知の特色ある部分も多いです。それらと現代的なもの、新しい高知の文化などが上手に共存するようなまちづくりが近道です。またやる気のある人が開店できるように支援することも必要でしょう。

 アメリカのポートランドhttp://www.geocities.com/NapaValley/7711/portland/index.htmlなんかでは、ただの倉庫街だったところが、10年ほどで商店が集積し、若者や観光客も集るスポットになったパール地区やそれに近接するノブヒル地区などがあります。多くは地元の個人店であるそうです。短期間に、街を活性化できるという良い実例ですね。


西村 高齢者は車社会で置き去りになります。高齢者にやさしい街とはどのような街なのでしょうか?障害者も出かけれるようになりますか?

野本 交通権という考え方があります。自由に移動する権利は、人々の基本的な人権の一つだという考え方です。
車社会はそれに対応しません。地方では車をもてない人、運転できない人にとっては、極めて暮らしにくくなっています。誰かの車に乗せてもらう移動では、自分の意志による移動とは程遠いものです。
バスなども運賃が高くて少ない年金生活ではそうホイホイ乗れるものではありません。

高齢者にとってやさしい街とは、歩いていける範囲か、ちょっと自転車に乗っていける範囲に商店街や銀行、病院などの施設がある街ですね。そして、店主や知り合いの人とも会って、気軽に会話できる街。さらに銭湯なんかがあるとよりいいですね。
そして、遠くに行く場合でも、安価に快適に利用できる公共交通があることです。これは高齢者だけでなくだれにとってもやさしい街を実現する必須要素と言っても過言ではないでしょう。
障害者の方にとっても、今の交通サービスではまだまだ厳しいでしょう。こちらの対応も真剣に考えなければなりません。

西村 環境にやさしい都市と、人にやさしい都市は同時に可能なのでしょうか?矛盾はしないものでしょうか?

野本 これは、全く矛盾しないと思います。便利な生活に制約が出る、我慢しなければならないことが増えると思われるかもしれません。しかし、不便ということは、見方を変えると、それ以前の状態と考えられます。
それは、以前はその状態が当然のことであったわけです。

 もちろん生活を不便にすることなく、環境にやさしい都市は、実現できます。
郊外への拡散を抑えたコンパクトシティは、エネルギー消費を低く抑えることが出来るばかりか、ヒューマンスケールの街でもあります。便利でありかつ持続可能で安定的な地域社会です。
 過剰な車社会は、地球環境に深刻なダメージを与えるだけでなく、騒音、子供の遊び場の減少など生活環境も破壊していますし、
かえって不便になったことも少なくありません。交通渋滞はその典型でしょう。スプロール化により、行政コストの圧迫にもつながり、地球環境、地域環境。財政の側面からトリプルパンチで負の部分を露呈しているのが、過剰な車社会です。
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西村 野本さんは自転車の最大活用も言われています。自転車の効用はどのようなところにあるのでしょうか?

野本 自転車は、当然ながら人力のみで動かしますので、呼吸以外でC02を排出しません。窒素酸化物などの排出は皆無です。騒音、振動公害も発生しません。さらに走っても停まっても場所をあまりとりません。

経済的な負担が少ないことは、個人にとって大きな効用です。移動自体はどこまで行ってもタダ、購入費用も、修理費用も自動車に比べて、圧倒的に安上がりです。適切なメンテナンスをすれば滅多に故障しません。それでいて、歩くより楽に速く移動できます。究極のコストパフォーマンスを誇る交通手段です。
健康維持にも大いに貢献します。車に依存した生活は、滅多に運動しなくなります。これでは肥満などの原因になります。これに加えファーストフードを好む食生活は、著しく肥満体質を増やします。
 自転車ツーキニストの人は自転車通勤を始めてから半年で83キログラムの体重が、68キログラムまで下がったそうです。

ドアツウドア、いつでも好きなときに使える随時性は、自動車と全く同じです。
ドアツウドアに至っては、自動車を遥かに凌駕しています。駐車場を探し回ったりする必要もないですし、何か気になるものがあったらすぐに止まることができます。出庫の手間を考えれば3キロ程度の移動なら自転車のほうがむしろ速い位です。

また、交通事故の減少も大きな点です。自動車が関わらない限り滅多に死傷事故は発生しません。それでも事故が発生していますが、多くは飛び出し、逆走、歩道爆走などのデタラメなマナー、ルール無視に起因しています。

天候に左右される、長い距離を走ると疲れる、大きな荷物が積めないなどの短所はありますが、あくまでも短所であり、害悪ではないことが重要です。自動車の場合の欠点といえば、害悪をもたらすものが多いのを考えるととるに足らない些細なことだと思います。


西村 高知の公共交通を最大活用して「環境宣言都市」を名乗る。二酸化炭素を削減する。それを世界に宣言するということなのでしょうか?
 いまより車の通行量をおおよそ何%減らせればそれが可能なのでしょうか?
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(東洋町長選挙は核廃棄物反対候補が圧勝しました。)
野本 今年に入って東洋町で高レベル放射性廃棄物最終処分場を建設する問題が、発生しました。反対派の候補が、当選し東洋町からは、一切この話はなくなりました。しかし、現実には原子力発電を続ける限り核のゴミは発生しますし、事故のリスクも付きまといます。本当の解決は、原子力発電の廃止に他なりません。

反対したからには、環境に優しい地域づくりを本気で推進するべきでしょう。
「我々は、原発などに依存しなくてもやっていけるんだ」と、いうことを実践すれば、国際的な評価も高まります。
世界の環境首都と呼ばれているドイツのフライブルクも、きっかけは70年代の原発建設計画が発端です。反対するからには、自分たちも環境に優しい生活を心がけなければと意識があってのことです。

環境政策に真剣に取り組み、CO2排出を激減させた都市となれば、世界で高知を見る目は変わります。
世界的に有名になると観光客も増えますので、高知県、四国の活性化につながります。この場合環境だけでなく他の取組みも必要ですが。
「エコで発信していく、食っていく」くらいの気構えがあってもいいくらいです。
どうせそのままほっておいても没落する一方だから、ここで一発大きく賭けようかという挑戦してみてもいいのでは。

高知は、山がちで平地が少ないためもともと線状に居住地がまとまっています。高知県東部地区も旧安芸線の駅を中心に街が発達した
経緯があるなど、意外と公共交通を活用した交通体系への転換は、抵抗無く出来るかもしれません。
なんといっても奈半利から宿毛まで鉄道が通じていますし、高知市内には路面電車があります。これを活用しない手はありません。鉄道路線を頂点に、フィーダー線にバス路線を位置づけた公共交通整備、駐輪場など自転車利用のサポート、パークアンドライドの整備、カーシェアリングの推進、啓発などによる意識改革などを組み合わせた、
交通政策を進めれば、高知都市圏で自動車利用を7~8割削減することも不可能ではないと思います。
もちろん市民の理解を深めること、合意形成を実現することなどは必須です。
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写真は「土佐電鉄の電車とまちを愛する会」の浜田光男(てるお)さんに提供いただきました。
低床床電車(土佐電鉄)ハートラムです。

西村 地方公共交通での高知の特色、あるものを挙げてください。それをどう活用すれば高知は元気になれるのでしょうか?
最後にまとめをお願いします。

野本 なんと言っても、土佐電鉄の路面電車でしょう。現存する日本最古の路面電車でありますし、あのクリーム色の車体に、前面がカーブした
青のライン、腰部のあずき色、屋根の緑色の塗装で、丸みのあるスタイルの車両が、目抜き通りの中央を走る姿は、高知の街と一体化しています。テレビなどで高知が出てくる場合、路面電車が走る姿は必ず出てきますね。

しかし、車社会化とそれに伴う郊外化の影響で、年々路面電車もバスも乗客が減り続けています。最盛期の3分の1以下に減っています。
とはいっても、今高知市内で最も便利な交通機関は路面電車です。本数も多く、路面から簡単に乗れる、市内の拠点を結んでいるなど便利な要素はいくつもあります。高齢者の方にとっては、人気が高いみたいです。

今ある、路面電車の情緒や味わいを尊重しつつ、直通運転などで使いやすい交通機関に再整備していくことが、高知を元気にする秘訣です。現代的なLRTと古典的路面電車の共存といったところでしょうか?

また、ごめんなはり線と予土線も特色がある路線でしょう。どちらも車窓からの眺めは抜群です。それらの地域公共交通を、通勤、通学、通院、買い物、文化施設へのアクセスなどの生活に密着した生活路線として、さらにビジネスや観光にも最大限活用すれば、自動車の呪縛から脱出でき、そこに暮らす人々ももっと生き生きとしてくると思うのです。ひょっとしたら、世界一住みやすい高知県と評価される日も来るかもしれません。
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(高知ー安芸間はかつて土佐電鉄は直通運転をしていました。野本靖さん写真提供)

(野本靖さんから関連情報をいただきました。)


<ポートランド市公式サイト>
http://www.travelportland.com/index.html

http://www.travelportland.com/japanese/home.htm
(日本語サイト)

<「高速道路無料化案」では、日本はかえって悪くなる>
湯川真一さんの評論ですが、高速道路無料化は、完全に時代錯誤であり、地球温暖化防止という観点からも逆行する。世界の交通政策は新たな次元に突入しており、鉄道などの公共交通機関の利便性向上を図っている。と説明されています。最後に、ポートランドやサンフランシスコの道路計画を変革させた住民運動について述べられています。
今、高知でも新堀川がクローズアップされています。高知で脱クルマ社会を推進していくならば、新堀川の暗渠化を中止に追い込むことがまず最初に突破すべき関門であるのは間違いないでしょう。都市のアメニティや景観保全を重視する都市計画へのパラダイムシフトの観点からも見逃せません。

ポートランドの自転車事情については以下のサイトが詳しいです。
(自転車交通のNPO)
(公的な市民参加機関)

(ポートランドのなぞ)

(公共交通の活用事例:ポートランド編)

富山で昨年新規開業した富山ライトレールの写真がございます。

カールスルーエに関しては、以下のサイトが写真も説明も豊富で大変分かりやすいです。

<独墺四都市紀行>

http://www16.plala.or.jp/caw99100/europa/2/index.html

http://www16.plala.or.jp/caw99100/europa/3/index.html

http://www16.plala.or.jp/caw99100/europa/3/karlsruhe.html

ポートランドについても、参考サイトをリンクしておきます。

<ポートランド市公式サイト>

(日本語サイト)

<Tri-Met Officall page>

ライトレールやバスの運営組織であるトライメットのオフシャルページです。

http://www.trimet.org/index.shtml

ライトレールの写真多数あり。

http://world.nycsubway.org/us/portland/max.html

http://trolley.net/annex/trimet.html

http://usarail.hmc5.com/city_portlandor_jp.htm

http://www.jterc.or.jp/koku/ht-report/or-st/oregon.htm

個人ページなどのリンク。

<持続可能なアーバンライフ>ポートランドより発信

<シアトルウオーカー:サンディがお届けするホットなシアトル情報>


<渡辺葉さんが語る「木漏れ日、炭火焼のピッツァ、魔法の森のポートランド」>

<渡辺葉のポートランド通信>


カールスルーエやポートランドについては、以下のページをリンクしておきます。
写真などもあり、いろいろと参考になるかと思います。

<わだらんの欧州旅行記>

<トラムと車が共存する未来>

<路面電車の課題と海外の事例>

<you tube映像>

http://jp.youtube.com/watch?v=H3tP0nsyW1c

http://jp.youtube.com/watch?v=GwBlF75Xtjo

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2007.09.22

速報 裏金問題を告発した愛媛県警巡査部長、仙波敏郎さん講演会

 愛媛県警の裏金問題を告発した現職警察官仙波敏郎さんの講演会が、10月20日高知市自由民権記念館大ホールで開催されます。さきほど開催が正式決定しました。

(日時)2007年10月20日(土曜)午後2時から4時まで

(場所)自由民権記念館大ホール

(会費)資料代300円

(主催) サロン金曜日 市民オンブズマン高知

 高知県庁では「やみ融資事件」があり、高知県警では「捜査費不正請求問題」がありました。仙波さんは愛媛県警現職の警察官として裏金問題を告発された勇気ある人です。

 9月11日に仙波さんは県を相手に慰謝料100万円を求めた国家賠償請求訴訟の判決が、松山地裁で言い渡され、原告がほぼ全面的に勝訴されました。

 勇気ある警察官の証言を県民は聞くべきであると思います。組織のあり方を再考するテーマではないかと思います。
 県警本部長の指示で配転され、無視され、閑職に追いやられた仙波さん。あらゆる圧力に負けずに真実を貫かれました。

 講演会では仙波さんに「あきらめない勇気」をいただけるのではないでしょうか。

 仙波敏郎さんに関する関連情報です。

 愛媛県警捜査費不正疑惑

 仙波さんを支える会通信

 仙波さんを支える会ニュース

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石油の投機をやめさせよ

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 ようやく石油製品の値上が一段落かと思いきや、またもや石油価格の暴騰が始まりました。なにやら「金余り現象」が始まり、行き場のないお金が生活品の買占め投機に動いています。

 アメリカ政府は「テロとの戦い」を声高に言ってはいますが、石油は生活必需品です。とうもろこしやこ小麦もそうです。石油や食料品へのい異常な投機を今直ぐやめさせることが、本当の意味での「テロの撲滅です」生活関連製品への投機をやめさせるべきです。国連決議もだすべきです。

 世界貿易センターがテロの対象になったのも投機のファンドマネージャーなどの巣窟と思われたからでしょう。実際そうでしたでしょう。先進国の1部のマネーゲームが開発途上国の貧富の格差を拡大しました。

 アメリカのおしつけがましいグローバル主義がそれを助長しているので、よけいにアメリカへの憎悪が増しました。テロを助長しているのはアメリカそのものであることに日本人は気がつくべきです。

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ローマ帝国の偉大さを今更ながらに思う

Roumazinhonm

 古代社会でローマ帝国は1000年も継続しました。「ローマ人の物語」の著者塩野七生氏の「ローマ人の物語 ガイドブック」を読みました。
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 「ローマ人の物語」は15巻の大作。イタリアに滞在し1年間に1冊づつ仕上げ15年で完成させたと言う超大作。ローマ帝国並みにスケールの大きな作品です。ガイドブックを読んであらためて思います。ローマ人は凄かったなと今さらながらに思いますね。
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 まず「寛容さ」。征服した地域の宗教や習慣を根絶やしにせず認めたこと。

 征服した属州にもローマ本国同様の社会資本整備を徹底してしたこと。

 多神教であるということは日本も同じ。日本は800万の神様、ローマは征服した土地の神様も加わり30万の神様がいたとか。

 その2つのことだけでも後世の帝国であるイギリスやアメリカよりも「民主的」で統治システムはうまく機能していたようですね。凄いことです。

 ローマ帝国滅亡後、その領土はキリスト教国と、イスラム教国になり、1神教で寛容のない社会になりました。現代もそれを引きずり出口のない争いをしていますし。

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2007.09.21

監視国家体制の恐怖

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 昨日は「善き人のためのソナタ」というドイツ映画を見ました。共産主義独裁体制下の東ドイツの話。反体制運動の疑いのある劇作家の部屋を秘密警察が24時間盗聴している。独裁国家の腐敗と密告制度の恐ろしさを見事に描いています。

 主人公は秘密警察の優秀な大尉。彼はあるとき劇作家の弾くピアノ曲を聞いてから何かが変わり、当局にとって重要な情報を「なにもなし」と手ごろを加える。そのピアノ曲はかつては東ドイツの著名な劇作家であったが当局に睨まれ10年間も仕事が出来ず悩んで自殺した人が作曲した曲でした。

 作家の部屋と屋根裏の盗聴室。秘密警察とその周辺の街路。少ない場面設定だが緊迫感があり2時間の映画も退屈しなかった。家族同士が密告する社会。盗聴の巧妙さ。会話の全てが録音され、紙に記録される。恐ろしい社会である。

 秘密警察の大尉は結果として情が移ったのか、劇作家の危機を救い、自分が当局に収監されてしまう。それも劇作家の同居していた女優が大尉の尋問で秘密を告白し、秘密警察の家宅捜査が行われる前に大尉が先回りし、決定的な証拠を隠滅してしまう。

 場面設定が少なく、殆ど劇作家の部屋や、盗聴する場面ばかりですが緊迫し、2時間がむしろ短いと感じました。

 それにしても良い映画なのにかるぽーと30人程度しかいないのは残念。シネコンでは絶対にかからない映画であるのにである。

 「共謀罪」が日本で施行されたら東ドイツのような密告国家、監視国家になるのでしょうか。他人事ではない恐怖を感じました。
 自民党の鳩山法相はしきりに「共謀罪」のことを実施せよと発言しています。「テロ対策」を名目に導入することは民主主義の死を意味することを私たちは銘記しなければいけません。

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中内力「県庁わが人生」を読んで

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この本も近くの図書館で借りてきました。橋本大二郎知事の前の高知県知事だった人。4期16年勤められました。タイトルどうり、昭和10年に高知県庁に入庁、役職を経て副知事までしておられたので「ミスター高知県庁」と呼ばれておられたようです。

 その前の知事である溝渕増己氏が5期20年されておられました。中内氏は溝渕氏の5期目に挑戦を決意するが保守分裂を心配した自民党関係者に止められ、「次回は中内で」という念書を出される。

 ところが次回も溝渕氏が無所属での出馬も想定していたらしく、「約束が違う」と両者で紛糾、結局ドクターストップで溝渕氏は断念し引退しました。前回の「念書」が役に立ったようです。しかし両者の支持県議の亀裂は大きく、中内県政のスタートは厳しいものでした。

 高知空港の拡張、高知新港の着工、県立美術館、春野運動公園、高知自動車道の着工など大型公共工事の多い中内時代でした。
 反面窪川町に原子力発電所を誘致しようと動きましたが、地元の反対運動や、チェルノブイリ事故の影響もあり断念しました。
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 三菱電機やカシオの企業誘致にも成功していました。窪川だけでなく、夜須町のマリンタウン計画での強引なマリーナ建設など強引さも目立ちました。

 また土佐清水市大岐の浜を西武の堤義明氏に売り飛ばそうとしましたが、賢明な地元住民の反対で事なきを得ました。その後の堤義明氏の行動からして売らなくて高知県は良かったと思います。

 地元の人達の賢明さが大岐の自然を守り、海癒につらなっていきますね。

 その中内知事の公設秘書をされていた十河清氏が、橋本知事の後継にという声もあるそうです。

 中内知事の提唱したマニフェストである「国民休暇県構想」は良かったのではないかと今でも思います。バブル的なリゾート開発とは一線を引いていたのですが・・

 「国民休暇県構想。
青少年版として1988年当時ロックコンサート
を企画したことでした。」

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2007.09.20

教育の成績至上主義は全てを崩壊させる

 東京都足立区は学力テストの成績で学校の施設の整備への予算配分の優劣をつけるやりかたをやめるそうです。生徒にあらかじめ正解を教える学校が続出したからです。

 行き過ぎた「民営化」と復古主義の押し付けで世界に誇る日本の義務教育は滅茶苦茶になりました。

 学校成績別予算廃止へ 足立区調査委「査定好ましくない」(産経新聞)

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 当たり前のことであると思います。「公教育」の大事さはあるはずです。なんでもかんでも民営化することは良いとは思いません。福祉、医療、教育などの分野は特に慎重にすべきでしょう。そうでないと経済的に恵まれない人達の「切り捨て」になりかねず、社会的格差の増大は、社会不安の増大に通じるからです。

 「公共」の意味を再定義する必要であると思います。

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なぜ一部の高知県庁職員は信用出来ないのか?

Kenchou

(高知県庁は県民にとって必要な役所ではないのではないでしょうか?)

 高知県で「社会常識のない、自分勝手な人達」として嫌われている存在は元教員,元警察官、元県庁職員と言われています。なるほどそういわれていますと職場の中での「小権力者」でありますね。

最近野本靖さんとお話をしていまして、かれが高知県庁の公共交通推進の部署について言及されておられたので、おもしろくない話を思い出してしましまました。

そのことで思い出しました。嫌な思い出です。5年ほど前高知県庁が臨時的に「公共交通政策の部署」をこしらえていました。高知市からも出向者がいました。確か「これでいいのか高知の公共交通」というテーマでした。

 さんさんTVの番組をこしらえました。スポンサーが高知県庁。番組の中で橋本大二郎知事と、落語家が司会者になり高知県の公共交通のありかたを県民有志と討論するコーナーもありました。

 不愉快な話はこういうことです。番組収録が終わったあとでテレビ局関係者から連絡がありました。「実は県民代表として君を推薦していたが、何故か県庁が君は駄目だとのことだった。理由は何もいわなかった。スポンサー様なのでどうしてとか追及はできないし。気分をを悪くしないで欲しい」とのこと。

 そんな話を聞きますと思い切り気分が悪くなるものです。私は聖人君主ではありませんし。市政の市民です。知事が出るので「混乱する」ことを嫌った高知県庁職員の「事なかれ主義」なのでしょう。 当時私はそのセクションに対し「自己満足的なパンフよりも県民誰もが理解でき、活用できるバスの時刻表をこしらえるべきではないか」との提案をしていました。県部署との問題意識が異なっていたので「混乱」を避けたようです。

 そのくせ県庁職員は「声の大きな団体」や「市民」に極めて弱く、わたしのような権力もなにもない市井の市民には実に尊大な態度をとるものですね。呆れました。
 これほど侮蔑はありません。なぜならわたしはその前年までそのテレビ局の番組審議会の委員長をしておりテレビ局の推薦もあったのですから。実に無礼な県庁職員です。

 部署は異なりましたが非礼な県庁職員の「伝統」は継承され、2006年にも「ぷらっとこうち」問題で表面化します。
 「やみ融資」事件に体現されるように高知県庁は「事なかれ主義」「秘密主義」「内部主義」に凝り固まりますと、県民に対し背信行為を働き、自らの組織の自己目的のため縫いだけ存在しているのです。

 高知県庁に巣食う悪とは徹底的に戦います!

 県民との真摯な対話を拒む、高知県庁の事業など誰が信じられようか?私は集団で強権的になり個人を職務で攻撃する連中は大嫌いです。そのような「事なかれ主義」で人にレッテルを貼るのはごく一部の県職員であろうと思います。
 真摯な県職員が殆どです。私が知っている県職員は殆ど誠意のある職員です。

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 結局橋本大二郎知事もそうした高知県庁の職員と「妥協」したがために、ろくな仕事ができなかったのであると思いますね。徹底的に民間人としてたたかうべきでした。橋本県政16年はそういうこともあり「残念な結果」に終わりましたね。

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「吉田茂とその時代」を読んで

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 戦後の宰相吉田茂氏の孫である麻生太郎氏が自民党総裁選挙へ出馬しているので、「吉田茂とその時代」(ジョン・ダワー著 大坪憲二訳 TBSブルタ二ア)を読みました。日本文化を研究していた米国人ですが冷静で辛辣に分析していました。

 「とても新生日本を代表する人物ではない。保守的過ぎる。」というのは当時の論評。本来鳩山一郎氏が担うべき役目を67歳の吉田茂氏が「代役」で努めたのが始まりでした。当時吉田茂氏は67歳であり、戦後日本を困難な状況で再建する役目を果たす上では年寄りで保守反動の頑固者という評価であったようです。

 「ナチスやファシズムは下品。あんなのと日本の天皇制が同盟するなど考えられない。品位が落ちてしまう」

「国家の拡張と安全はアジアと太平洋における支配を欧米大国との同盟によって保障されるべき。」

「ドイツは軍事大国といえど1次大戦で海外植民地も失い傷が癒えていない。もし英米と戦争したら必ず負けるだろう。日本が同盟するなら英米である。それが日本の国益だ」

 戦前と戦争中、吉田茂はそう発言し、結局憲兵隊に逮捕され45日間拘置されました。その「反戦」経歴が保守反動派にもかかわらず終戦後の日本の1番大事な時期に、そのキャリアが活用されました。

 筆者は言っています。「吉田モデルは、昔はロシアを想定した日英同盟。戦後はソ連を想定した日米同盟の2国間同盟が主体である。」

「吉田は反共主義者。治安維持法の廃止に反対してGHQのひんしゅくもかっていた。」

 吉田茂の時代は「経済の非軍事化と社会の民主化」から「日米経済協力からアメリカ経済と東南アジア経済との統合」されていく時代であり、日本が経済発展していく基礎をこしらえました。

 尊皇主義者で反共主義者。日本の覇権は英米国との同盟でというのが吉田茂の信条。決して民主的で人権主義者でリベラルな人物ではないようです。

 吉田茂の真骨頂は「再軍備問題」でした。当初アメリカは日本を非軍事国家にするため旧日本軍組織を解体戦犯追及を行っていました。しかし1949年の中国革命、1950年の朝鮮戦争の勃発で方針を転換。日本を反共防波堤にすべく「日本を再軍備」化を吉田に強要します。

 吉田はとりあえず7万5千人規模の警察予備隊をこしらえます。当時アメリカの要求は30万規模の陸軍の再編でした。「人だけ集めればよいのだ。武器は全部アメリカが供与するから」というアメリカの強固な要求。

 吉田茂は、それでは旧軍が復活してしまうし、30万も軍隊を作れば、武器はアメリカが供与するにしても朝鮮戦争に10万人派兵される。そうなると近隣アジア諸国はいくら国連軍の要望とはいえ日本軍が復活したと恐怖心が再発するそれは駄目だ。

 せっかく講和条約を締結しようとして国際社会へ復帰している最中だし。中国革命で中国市場を日本は失った。東南アジアの市場を確保するには、軍事力の膨張はいくらアメリカの要望でも駄目だ。まずは経済の再建が第1。その代り占領後もアメリカには駐留してもらう。

 当時の首相が小泉純一郎や安倍晋三であればアメリカのいいなりになり、30万人自衛隊をこしらえたことでしょう。でもそうすれば国内の左翼勢力が増長し、日本は分裂気味になること、また旧軍人勢力が巻き返し治安が不安定になることを一番吉田茂は心配していたようです。

 サンフランシスコ講和条約と日米安全保障条約はこういう事情で吉田茂により締結されました。吉田は日本国憲法を「活用」し、「日本は交戦権を放棄している」とアメリカに説明し、冷戦戦略に日本を組み込もうとする軍事優先主義者のアメリカ政府閣僚をしぶしぶ納得させたとか。

 歴史は吉田茂の言うとうりになりました。吉田の優秀な弟子の池田勇人首相、佐藤栄作首相も、吉田の「戦略を」踏襲し経済優先の日本外交を貫き、高度経済成長を経て日本は経済大国になりました。東京五輪も大阪万博も大成功したこともありますし。軽軍備・経済優先政策の大成功事例でした。

 シビアなアメリカ人の目によって吉田政治の本質が理解できたように思います。
安倍前総理の言うように「戦後レジーム」はまさに吉田茂氏によってつくられました。安倍晋三氏ごときが、壊せるほどやわなものではありません。安倍氏は結局「言葉の遊びで」自滅しましたし。恐るべき吉田茂ですね。

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 麻生氏はちゃんとそのことを祖父から学んでいるのでしょうか。言動や著作を読みましてもあまりに「軽すぎる」」とは思いますが・・・サブカルチャーに理解を示す老獪な政治屋だけでは祖父には追いつきません。

(サンフランシスコ講和条約締結前後のシビアな状況は老獪な吉田茂氏だからやりきれたのでしょう。安倍晋三氏では到底無理だったと思いますね。日本の戦後の経済成長と平和はなんだかんだいっても吉田茂の功績は大ですね。)

Skowazixyooyaku

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2007.09.19

耐震グッズのモデルハウス

 お昼は地震防災アドバイサーである西やん宅へ行きました。家全体が「耐震モデル」ハウスになっています。二葉町自主防災会副会長も一緒に行きました。
家ごと「耐震グッズ」のモデルハウスになっております。各種の家具転倒防止金具、ガラスの飛散防止フィルムなど実際の家具や食器家具をモデルにしてあります。
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 最近の家屋は「張物」ばかり。石膏ボードにクロス張りといううちなども安普請の乾式工法の建物なので、どこに木の柱があるのか見た目ではわかりません。
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 西やんは添え木をしたり、家具のほうは両面粘着テープを活用したり、工夫が見られました。見学していますとすぐに取り入れたら良い参考事例がありました。
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(食器棚の棚に敷物を敷けば、お皿も少々傾いても落ちません)

 またモデルハウス2階では、家を共振させる装置がありました。とりあえず東西方向に揺れを起こして、パソコンに記録します。波形の形が出まして、家のどの方向が弱いのか診断するそうです。
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 当然目視による検査も行うようです。天井裏や床下も見て、機械的なデータもあわせながら耐震補強工事のアドバイスを行うようです。
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「耐震補強したから家が壊れないということはありません。シェルターをこしらえとりあえず壊れるかもしれませんが倒壊しない家をこしらえるのが耐震補強です。」と業者の人。

 振動を起こして診断するしくみですね。人間ドックのようなもの。そのデモンストレーションの様子は、今日の午後6時すぎのNHKローカルニュースで放映されます。

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どういう街にするのか知事も市長ももちあわせていない

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 「高知市をどういう都市にするのか。」「どういう都市づくりをするのか。」残念ながら高知県知事も高知市長も持ち合わせていませんでした。もちあわせているならば、今や都市中心部の貴重なビオトープである新堀川。歴史的資源が豊富な新堀川を県道の自動車道路工事で暗渠にし、環境を破壊することなどはしません。
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 中心街にある追手前小学校を廃校にし、そこへ商業施設と高知大学の一部をもってきて賑わいを出すとか。一方で高知県はすぐ近くの高知女子大学を郊外へ移転させる計画とか。なんか滅茶苦茶なる中心市街地開発ではありませんか。

 工事の説明をする県土木部の職員は職務に忠実であればあるほど環境破壊に加担したことになり、この「愚かな工事」を執行した県職員として歴史に記憶されるわけですね。
 でも1番愚かなのは県知事と高知市長です。

 高知市中心部の再開発、まちづくりについては、大昔それこそ高知青年会議所時代に「都市再開発セミナー」を開催し、提言書「快適都市」も3冊も出しました。「快適」という理念で都市づくりをすべきであると提案しました。ただその当時気がついていなかった視点は地方公共交通の問題でした。

 ブログで交流を始めた筑波大学大学院生の野本靖さんに教えていただきました。「今ある土佐電鉄。くろしお鉄道。路線バスを活用しよう。」
 昔もポートランドの都市づくりについてはうすうす知ってはいましたが、どちらかと言いますと市民自治の先進事例としてでした。

 路面電車を有効に活用し、環境や地方都市中心部の再生に活用している。十分ニ高知でも実現可能な方法手段であると思いました。

 9月の高知シティFM「けんちゃんのどこでもブログ」に出演いただきましたが、私が聞きだしたのはごく一部です。

 しっかりしたと都市計画を勉強され、そのうえでの地方交通政策ですので、県知事も高知市長も意見を聞くべきでしょう。
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(県民マニフェスト大会の様子)

 私のブログにも掲載していきますが、詳しくは彼のブログやホームページを熟読していただきたい。単なる鉄道マニアではありません。橋本知事にも提言書を出し、「県民マニフェスト大会」へもパネラーとして出席もしました。各メディアにも情報発信をしていますし。

野本靖さんの地方公共交通に関する関連サイトとブログです。

 土佐の高知の鉄道ブログ

 今日も自転車は走る

 土佐の高知の鉄道
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国民不在の自民党総裁選挙

 小泉ー安倍内閣の「構造改革」というのは、「国民の格差を広げただけ」。そしてより「アメリカに従属した国」になっただけではないのか。
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(2年前の沖縄国際大学への米海兵隊ヘリの墜落事件では「治外法権」を思い知らされました。)

 「介護保険料引き上げ」を始めとして、「老人医療費の改悪」「生活保護老齢加算廃止」「生活保護生活扶助基準額引き下げ」「老年者控除の廃止」「厚生年金・共済年金保険料引き上げ」「国民年金保険料引き上げ」

それ以外にも教育費の国民負担は上がっているようですし、特別減税やいろんな減税がなくなって国民負担は増えました。一方大企業には減税。株主負担も軽減と、まじめな勤労者負担だけ増え、企業だけは大幅に収益が改善しました。

 それは勤労者の犠牲の上の虚栄でしょう。正規労働者は減少し、パートや派遣社員は笛、グローバル化のお陰で賃金水準も待遇も勤労者は悪くなりました。

 おまけに安倍内閣のスローガンは「憲法改正」とか「教育改革」「戦後レジームの改悪」など国民生活に無縁であり、アメリカ従属のことばかり。国民が見放すのも当たり前です。

 やはりより対米追随国家をめざすのでしょう。

 福田康雄氏、麻生太郎氏も大筋は小泉改革を評価し継承すると言います。やはり勤労大衆の味方ではありませんね。
 はやく総選挙を行い、自民党を政権から引きずりおろさないといけないようですね。

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 対米従属路線は継続されますし。国民不在であることには変わりはありません。

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オタクの人気は麻生太郎氏はあるようですが

 大勢は福田氏優位が動かない自民党総裁選挙。しかし10代、20代の若者は麻生太郎氏を支持とか。自民党総裁選挙も「国民的人気」で麻生氏が優位にたっているという。本当なのでしょうか?

 麻生氏が渋谷で街頭演説、若者から"太郎コール"(スポニチ)

 麻生氏、アキバ支持率は100%で圧勝(日刊スポーツ)

 大阪や高松でも地元ネタをスピーチにちらばめ、聴衆とのコミュニケーション能力はなかなかあるようです。

 しかし軽薄な言動、問題発言の多い麻生太郎氏。不用意な発言でいずれ「自爆」するのではないかと思いますが、キャラクターが地味な福田康雄氏に比べ、サブカルチャーにも理解がある政治家として大衆受けは良いようですね。

 しかしオタクの人たちは残念ながら自民党の党員でもなく。、また選挙権もないような人たちです。国民的な人気と相乗するかどうかはわかりません。

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2007.09.18

アメリカ帝国の犯罪は満州国立国と同じ

 先日家内が録画していたアフガンやイラク戦争に関するドキュメンタリー番組を見ました。そうするといかに米国政府が情報操作し、「でっちあげ」で強引にイラク戦争へ突入していたのかが明白な番組。

 CIA(米国中央情報機関)はアフガニスタンのテロ対策を全力で行い、当時のタリバン政府転覆のための工作を全力で行っていたようです。ほぼその工作は成功しかけ、タリバン政府は転覆し、アルカイダは追い詰められようとしていました。

 ところがチェーニー副大統領を中心とする強固派は、「イラクのフセイン政権とアルカイダとの関連」」「イラクでの大量破壊兵器の存在」「イラクの核開発疑惑の証明」をCIAに要求しました。CIAは調査の結果その「証拠がない」と言い張りますが、副大統領の政治的圧力でデータの捏造に着手していきます。

 そしてイラク戦争の開始。その後の混乱は最初からわかっていたことです。そのアメリカの戦争を全面的に支持した小泉首相。そのつけは大きい。
 日本も独自の情報網を持たないと駄目ですね。アメリカは関東軍を極東軍事裁判で裁きましたが、他人のことを言えない犯罪行為をイラクで犯しているのです。

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信用できない「安全宣言」

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 大阪万博エキスポランドのコースターがまた暴走したそうです。悲惨な事故の後「安全宣言」をし、運行を再開しましたが、全然安全ではなかったということですね。

 エキスポランド、コースターまた暴走 停止せず1周(讀賣新聞)

 これでは原子力発電所の当事者が宣言する「安全宣言」は全く信用できません。安倍前首相は中越沖地震の直後、柏崎刈羽原発に駆けつけ「安全宣言」をしました。点検も情報公開もないままの安全宣言は全然信用できませんね。

音楽家の坂本龍一氏も柏崎刈羽原発の廃止を提唱されています。巨大な地震に対抗できる人工物はありません。活断層の上にあるのですから尚更です。

 柏崎刈羽原発の廃止を

 安全は「情報公開」がないと信用できません。関係者による点検でいくら「身体検査」をしてもお金にまつわる不祥事が耐えなかった安倍内閣と同じことです。国民の疑念に丁寧にきちんと答える姿勢がない場合は全く信用してはいけないと思いますね。

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沢田マンション物語を読む

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 図書館で「沢田マンション物語」を読みました。2002年の発刊であるとか。以前「けんちゃんのどこでもコミュニティ」時代に、当時の沢田マンション住民に出演いただいたことがあり、少なからず関心がありました。

 異様な白亜の建物。屋上にクレーンがあり、ユニークな住民が多いマンション。そのオーナーの沢田夫妻の物語でありました。

 オーナーはあのあたりの農業者の人かと思っていましたが、中村市の出身でたたきあげの大工さんだったとか。戦後は建売住宅で成功し、30年ほど前に自身の夢である現在地を取得、自分で沢田マンションを建築していったといいます。

 住民がユニークなのは,オーナーもユニークであったということが良くわかりました。ユニークな建築物として全国的にも注目されているようです。先日も漫画家の西原理恵子氏が訪問されたとか。

 西原理恵子さんが沢マンへ

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2007.09.17

教育再生会議と有識者会議は解散させよ

 安倍首相の諮問機関であった「教育再生会議」なるもの。復古主義的な教育を復活させ、大多数の国民の意向を無視し「教育改悪」をした会議でした。

 「有識者会議」なるものは対米従属の軍事優先会議。北朝鮮からアメリカへ飛んでいくミサイルを途中で打ち落とすことができる。」「集団的自衛権の行使は国際公約」とかこちらも大多数の国民生活意識から遊離したとんでもない会議。

 どちらも生活意識から遊離した安倍首相が辞任されたので解散し、政府に関与させないようにしないと駄目です。日本を滅亡に導くわけのわからない会議であるからです。
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もう1つの高知医療センター問題

 高知医療センター前院長が逮捕されました前々から業者との癒着が噂されていた人物だけに驚きはありません。

 PFI方式とか民間活力とかもてはやされた高知医療センター(県立中央病院と高知市民病院との統合病院)ですがやはり噂されていたいかがわしい部分が遂に表面化しましたね。

 わたしがもうひとつ指摘したいのは、高知医療センターと高知工科大学のIT事務システムを随意契約で受注しているあるIT企業の存在。2年前にちょっとした関わりがありましたので、この逮捕劇でそのことを思い出しました。

 思案のしどころ

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(いやはや2万円のプリンターが修理代で7万5千円とか。驚きました。)

 ブログを見ると2年前の11月の頃の出来事。仕事でもフルに使用していたレーザープリンターだっただけに本当に当時困りました。
 実はこのプリンターはあるPCショップの「出物」で2万円で購入したもの。そのIT企業の営業の人に修理代が7万円を超える、今後は月額契約してくださいねと言われて仰天した記憶があります。

 結局とてもうちの事業所ではそうした「法外な」メンテナンス契約を締結できるはずもなく、わざわざ訪問してくれたので、そのIT企業の事業所までお断りに行きました。(別のメーカーのレーザープリンターを結局3万円で購入)

 そのIT事業者の事務所にはきちんとスーツを着た人たちと応対のしっかりした女性事務員たちが30人ほどいました。作業着姿のメンテナンス要員が20人ほどいました。大企業の少ない高知県で一体どこへいくのかと当時疑問でした。

 応対していただいた営業の人の話では高知医療センターや高知工科大学、高知県庁などの対応をしているような話しぶりでした。

 そうなると僅か2万円のレーザープリンターを修理代だけで7万数千円、別に保守月額契約、出張旅費をばんばんとそうした大口契約先に付回しをしているのでしょう。

 高知県庁の経費の見直しはこうしたIT関係をすべきではないでしょうか?削れる経費は億単位であるとは思いますが・・・、。

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医療センター前院長が逮捕

  昨日高知県警の捜査が入っていたようですが、今朝の新聞各紙を見ますと高知医療センターの前院長が逮捕されています。

 収賄で同志社大教授逮捕/高級家具、家電受け取る(四国新聞)

  贈賄容疑で逮捕されたのは、センターを運営する特定目的会社(SPC)を構成するオリックス・リアルエステート(現オリックス不動産)の元従業員で無職松田卓穂(68)=広島市、同矢倉詔喬(64)=神戸市=の2容疑者です。

 オリックスと言う規制緩和で「金儲けした」いかがわしい企業が関与しているだけに高知県政を揺るがす大きな事件になるようです。黒字ならオリックスが吸い上げる。赤字なら県民負担の高知医療センター。今後も大幅な赤字が予想されているとか。

 闇融資事件より橋本県政の根幹いに関わる問題ではないかと思いますね。

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黒い陽炎を読みました

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 高知新聞社の丹念な取材を元に「やみ融資事件」をあぶりだしています。当時の時代背景を考えながら読みました。「改革」をテーマにした橋本大二郎知事の時代に何故このような20数億円も特定の企業に高知県庁が融資し、焦げ付かしたのかその迫真のレポートでした。

 高知県庁は「声のおおきな人物や組織」に極めて弱く、その対応に追われる伝統がありました。商工労働部はこの時代には回収不能な企業に融資し、本来県民企業の産業振興にまわすべき貴重な県の資金を焦げ付かしたのでした。それも「シェップアップ資金」とか言う名前で。

 一応最近最高裁の判決にて元副知事と、元商工労働部長と、元商工政策課長の実刑が確定しました。しかし融資した金額の95%が回収不能です。実刑が確定した被告達から支給された退職金を回収しても全然足りません。当時の商工労働部関係者からの資金を回収すべきでしょう。

 この事実に対し全然「損失補てん」をせずのうのうとボーナスを貰う県職員に私は強い違和感を覚えます。当然ボーナスは返上すべきもんであるとわたしは思います。

 その程度のモラルしかない県職員が県民のための事業など行えるはずはありません。「改革派」知事のカンバンも失せる県庁の体質ですね。

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2007.09.16

どうなる前医療センター長の収賄容疑

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 高知県警捜査2課は、前高知医療センター院長(同志社大教授)を収賄容疑で事情聴取をはじめ、医療センターを捜査しています。

 同志社大教授を聴取 収賄容疑で 高知の病院を捜索(京都新聞)

 PFI方式での病院経営として注目されていました高知医療センターですが、高知県警の捜査が入りました。動向が注目されます。

 この医療センターは橋本県政の目玉の1つであり、旧県立中央病院と、旧市立病院との統合病院として注目されていました。しかし利益が上がればオリックスが吸い上げ。赤字が出れば県民が負担ということであり、早くも赤字体質が問題になりつつあります。

 闇融資事件などが話題になりがちですが、橋本県政16年の核心の部分の問題はこちらの問題ではないかと思いますね。

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低調な自民党総裁選挙

 小泉チルドレンと言う連中が枡添氏でも担いで自民党総裁選挙に参入でもすれば、少しは面白い政治劇であったとも思う。しかし国会審議を中断して低調な自民党のリーダー選びをテレビや新聞で延々と見せられました。

 政権政党がこれほど低調で、リーダー選びに活力がないようでは日本政治の未来もない。野党に対抗し、上回る活力があるのでしょうか?これまたどうなのでしょうか?

 共同記者会見や立会い演説会も見ましたが、共感できるものではありませんでした。福田康雄氏が優勢なようです。麻生太郎氏との政策の違いもありませんし。強いて言えばアジア外交政策でしょうか。

 延々と「出来レース」を見せられる国民もたまりません。国会休戦中の2週間は野党は手をこまねくことなく、国会が再開されたときにきちんと反撃できるようにしてほしい。

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ごめん・なはり線の土佐電鉄直通運転のメリットは

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西村 今月のゲストは筑波大学大学院生の野本靖さんです。野本さんは香南市夜須町の出身です。大学では都市計画を勉強され、漁村の研究もされています。鉄道や自転車に興味をもたれています。
 ブログ「今日も自転車は走る」やサイト「土佐の高知の鉄道」なども開設されています。自転車の効用や鉄道や路面電車に大変興味を持たれています。

 今回のテーマは「ごめん・なはり線の土佐電鉄直通運転のメリットは」ということでお話を伺います。

 現在は、高知市から奈半利へ行く場合は、JR高知駅まで行き、JR四国経由でごめんまで行き、そこから先はとさくろしお鉄道で奈半利まで行くことになります。直通運転されています。野本さんは高知市街を走る土佐電鉄の路面電車がそのまま奈半利まで行く。奈半利から高知市街の路面電車へ走れば良いと言われています。
どのようなメリットがありますか?
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(ごめんなはり線 やす駅付近)

野本 まず最初に、乗り換えなしで高知の中心市街地とを結べることです。現在では、土讃線高知駅まで乗り入れていますが、そこから中心市街地に行く場合、路面電車に乗り換えるか徒歩で行くかでやや不便です。県庁方面に行く場合は、高知駅―枡形便があるものの本数が少ないので、はりまや橋で乗り換える必要があります。運賃も高知駅までの運賃と路面電車の市内区間190円が加わり割高につきます。

 それが、後免町から土佐電鉄線に直通となると乗り換えなしで中心市街地に行けます。市街地では、こまめに停まるので、降りたら目的地は目の前と、大変利便性は上がります。知寄町から鏡川橋までは、各駅にとまるわけですから電停を下りたら目的のお店はすぐ目の前ということを実現できます。

 2番目にごめんなはり線沿線から高知市街への到達時間も短縮します。現在、後免駅から高知駅までは、普通列車で最低でも17分、行き違い待ちがあると25分程度はかかります。そこから路面電車に乗り換えると、はりまや橋まで最低でも10分程度はかかります。そうすると、後免からはりまや橋まで約35分ということになります。一方、土電電車は現行でも、後免町~はりまや橋を35分で結んでいます。
知寄町以東の郊外区間を高速化改良したりして急行運転ができるようにすれば、15~20分で結ぶことが可能になります。およそ15分の短縮となります。

 次に、ごめんなはり線の運行本数を増やすことが、可能にできるでしょう。現在の、土讃線直通は、土讃線も単線で特急列車も走っており、線路容量は限界に近いです。そのため、なはり線から土讃線にすべての列車が直通しているわけではありません。
一方、土佐電鉄は、後免町から複線です。すべての車両を繁華街まで問題なく直通が可能になります。
 ごめんなはり線内の現在のダイヤは、一時間に1~2本ですが、これを4~5本に増発して、一挙に利便性を向上させるべきだと
考えています。

そして、土佐電鉄線、ごめんなはり線とも路線の活性化を図れるというメリットがあります。逆に、JR土讃線が寂れるというかもしれませんが、これは公共交通利用のパイ自体を増加させることにより解決すべきでしょう。

 これが最も大事なことですが、クルマ依存社会からの脱出を図るために都市計画や交通計画との関連を明確化する必要があることです。
 そのためには、路面電車、鉄道、バスなどの各種交通機関の役割分担をはっきりさせなければなりません。バラバラに機能している交通機関を再構築し総体的なシステムとして機能させる。これができてこそ初めてLRTの称号を与えられるといってよいでしょう。

 土佐電鉄を介してごめんなはり線とJR土讃線をまず、高知都市圏の基幹交通として位置づける。そしてバス路線のネットワークを相互補完する形で、構成するというふうにしたらよいと思います。西方面も朝倉あたりからJR土讃線にも直通運転を検討すべきでしょう。また、中心市街地活性化の手段としても有効に機能します。なるべくクルマを使わない高知メトロポリタンエリア」を目指す上で、もっとも核となるプロジェクトになるでしょう。
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(ごめんなはり線 西分駅)

西村 奈半利から高知市街まで直通運転と言うことになりりますと、ディゼルカーではなく電化しないといけないと思います。電化した場合の費用はどの程度かかるでしょうか?

野本 当然、電化は必要だと思います。専用のディーゼルカーやハイブリット車両を造るという選択肢もないわけではないですが、
市街地で排気ガスを出すとなると、評判が悪いですし、性能や乗り心地も電車にはかないません。
電化する方がベターです。電化の費用ですが、だいたい1km1億円といわれています。なはり線は42kmですので、40~50億円くらいはかかるでしょう。
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(土佐電鉄安芸線。写真は野本靖さん提供)

西村 今から30年ほど前までは、土佐電鉄が高知市から南国市ご免を経て、夜須から安芸市まで運転していました。
安芸市から通勤通学の人達が高知へ来ていました。それを今の時代に再現するのでしょうか?

野本 その通りです。かつての安芸線では、市内から手結や安芸まで路面電車が直通便していました。市街地のみを走る運行にとどまらず、高知の市街地から40km近く先の安芸までを乗り換えなしに結んでいました。
 この取組みは、現在注目を浴びているLRTに通ずるものがあったと思います。郊外でのスピーディーな運行、連結運転による柔軟な需要への対応、当時は極めて斬新だった直通用車両のスタイルといい極めて先進的な取りくみでした。
 それを、この現代にグレードアップした形で復活させるということです。
速度や車両のみならず、バスとの連携、運賃面や情報提供面で、安芸線時代よりはとことん使いやすい鉄道、
使いたくなる鉄道を目指すべきです。また、東京などでの地下鉄と郊外私鉄の乗り入れが盛んですが、その路面電車バージョンと考えることもできます。

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西村 朝夕のラッシュ時に知寄町あたりで見ていますと、自動車は1人で約7メートルの道路スペースを専用します。
100台で700メートルの渋滞です。路面電車なら1両で60人は運送可能です。2両の路面電車で100人は運べます。交通渋滞の緩和と,廃熱防止になるし、環境対策にもなりますね。パーク&ライドも必要であると思われますが。

 その通りです、道路では、自動車があまりにも偉そうにしています。自転車を歩道に追いやり、歩行者に平気でクラクションを鳴らす・・・。
公共交通を活用するということは、自動車利用を最小限にする有効な手段ですね。
それは、渋滞緩和、大気汚染や騒音の減少など様々なメリットをもたらします。
パークアンドライドは、公共交通と自動車の双方の利点を生かした施策でもっと拡充してもいいと思います。

西村 直通運転の場合、現在の車両でいけるのでしょうか?特別車両ということになると地方の鉄道会社には余力はないとは思いますが?
運転手の技量などもあり対応はすぐにできるのでしょうか?

野本 まず、JRやごめんなはり線で使用している大型の車両を、市内に直通させるのは無理です。一方、現行の路面電車では小さすぎて用事にならないでしょう。中間サイズで、鉄道車両と同等の性能を持つ、専用車両が求められます。
当然ながら、カツカツで経営している事業者単独での導入は、不可能です。ハートラムも事業者の負担がままならないので試しに導入した1編成で止まっています。
公的負担は避けられないでしょうが、行政や市民の合意を得ることがあれば実現できるかと思います。

 事故を起こして突如運休になった京福電鉄ですが、運休により渋滞が激しくなるなど、鉄道の重要性に住民が気づかされ2年後にえちぜん鉄道として再出発しました。そこに公的資金が100億円投入されていますが、地域住民の合意がなされた
結果です。また、直通運転にあたって保安装置や運転士の訓練、法律の問題などクリアすべきハードルはいくつも存在します。
 それらをあきらめずに一つずつ解決していってこそ直通運転は実現します。

西村 高知県庁に「交通局」をこしらえぐらいの気構えがないと運営はできないと思います。高知県庁などと接触してみた様子はいかがでしたでしょうか?

野本 運賃体系の統合や共通のパスを発行するとなれば、それらを一元化する組織を構築しなければなりません。
異なる路線、事業者、モード同士でもあたかも一つの路線であるかのようにするには、それらを統合する交通局の存在は必須です。ドイツなどでは、各都市圏で交通連盟が結成され、ドイツ鉄道、トラム、バス、地下鉄などで共通したしくみで利用できるようになっている都市が数多くあります。

西村 県内メディアの反応はいかがでしょうか?打診はされたのでしょうか?興味をもつ記者はいましたか?。

野本 これは、よくわかりません。メディアとの接触はまだですし。

*野本靖さんが作成されました「直通運転」の「路線図」をPDFファイルにしました。

「network.pdf」をダウンロード

http://tosarailway.up.seesaa.net/image/1Al1Ab1Ag1A1A1A5B1AN.JPG

(参考) 野本靖さんより以下の都市の事例についてのホームページ記事の紹介がありましたので、掲示させていただきます。

さらに参考サイトを少し追加します。
まずは、前回のコメントで、リンクが上手くいかなかった部分から。

<ポートランド市公式サイト>
http://www.travelportland.com/index.html

http://www.travelportland.com/japanese/home.htm
(日本語サイト)

<「高速道路無料化案」では、日本はかえって悪くなる>
湯川真一さんの評論ですが、高速道路無料化は、完全に時代錯誤であり、地球温暖化防止という観点からも逆行する。世界の交通政策は新たな次元に突入しており、鉄道などの公共交通機関の利便性向上を図っている。と説明されています。最後に、ポートランドやサンフランシスコの道路計画を変革させた住民運動について述べられています。
今、高知でも新堀川がクローズアップされています。高知で脱クルマ社会を推進していくならば、新堀川の暗渠化を中止に追い込むことがまず最初に突破すべき関門であるのは間違いないでしょう。都市のアメニティや景観保全を重視する都市計画へのパラダイムシフトの観点からも見逃せません。

ポートランドの自転車事情については以下のサイトが詳しいです。
(自転車交通のNPO)
(公的な市民参加機関)

(ポートランドのなぞ)

(公共交通の活用事例:ポートランド編)

富山で昨年新規開業した富山ライトレールの写真がございます。

カールスルーエに関しては、以下のサイトが写真も説明も豊富で大変分かりやすいです。

<独墺四都市紀行>

http://www16.plala.or.jp/caw99100/europa/2/index.html

http://www16.plala.or.jp/caw99100/europa/3/index.html

http://www16.plala.or.jp/caw99100/europa/3/karlsruhe.html

ポートランドについても、参考サイトをリンクしておきます。

<ポートランド市公式サイト>

(日本語サイト)

<Tri-Met Officall page>

ライトレールやバスの運営組織であるトライメットのオフシャルページです。

http://www.trimet.org/index.shtml

ライトレールの写真多数あり。

http://world.nycsubway.org/us/portland/max.html

http://trolley.net/annex/trimet.html

http://usarail.hmc5.com/city_portlandor_jp.htm

http://www.jterc.or.jp/koku/ht-report/or-st/oregon.htm

個人ページなどのリンク。

<持続可能なアーバンライフ>ポートランドより発信

<シアトルウオーカー:サンディがお届けするホットなシアトル情報>


<渡辺葉さんが語る「木漏れ日、炭火焼のピッツァ、魔法の森のポートランド」>

<渡辺葉のポートランド通信>


カールスルーエやポートランドについては、以下のページをリンクしておきます。
写真などもあり、いろいろと参考になるかと思います。

<わだらんの欧州旅行記>

<トラムと車が共存する未来>

<路面電車の課題と海外の事例>

<you tube映像>

http://jp.youtube.com/watch?v=H3tP0nsyW1c

http://jp.youtube.com/watch?v=GwBlF75Xtjo

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2007.09.15

堀川でカヌーとイベント

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今日は昼間で仕事。遅いランチを食べてリハビリの散歩を堀川筋のボードウォーク(木の道)を歩いていますとカナディアン・カヌーが・・。よく見ると城下秀二さんたちが乗っています。

 川筋に一緒に歩いていきますと終点がかるぽーと。そこでカヌーへの試乗会が行われていました。街中でのこういう体験はいいですね。カヌーも夜須だでけではありませんね。
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 「堀川アート」と言ったのか「堀川フェスティバル」と言われたのか忘れてしまいました。かるぽーと前の広場では「さえんばバーガー」が人気でちょっとした行列が。確かくじらのハンバークでしたでしょうか?

 それからすぐ近くの土佐橋付近へいくとなにやら工事の表示が。お金がないとかいう高知市長ですが、しっかりよくわからない工事はしているようです。
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 この土佐橋かるぽーとからはりまは橋商店街まで国道をまたぐ高架歩道橋の計画(25億円)の計画があるようです。じつに馬鹿げた計画です。中止したかと思いきや、施工しているののには呆れました。
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 城下さんの奥さん(流木工房にて出店されています))に聞きましたが、おびさんマルシェは延期になり、翌週の23日であるとか。ららら音楽祭は開催されるようです。

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次期リーダーは麻生太郎氏なのか?

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 自民党幹事長の麻生太郎氏(前外相)。安倍内閣のNO2である立場からすれば次期リーダーになってもおかしくはない。ただ少数派閥(16人)であるので、20人の推薦人を集めるにも苦労する。

 後継の軸、麻生氏「ホホホ…」 町村派は独自候補へ(産経新聞)

 とはいえ「今が旬」である麻生太郎氏。出張中に「とてつもない日本」(麻生太郎・著 新潮新書)を読みました。「日本人が考えている以上に、世界から日本は評価されている。」

 「私は1940年生まれだが、ジョンレノンと同年。」とか言う。漫画に詳しく大臣室で「ゴルゴ13」や「風の大地」を愛読したとか。日本のサブカルチャーを重視するユニークな政治家でもありますね。

 「日本は必ずよくなる」という楽天主義。「とてつもない国に日本はなる」という言葉は、悲観論ばかりの政治論のなかでは異彩でありますね。良いのではないかとも思う。こちらも漫画は好きだし、読んでいますし。大衆文化は漫画ですし。

 経営者時代に炭鉱経営からセメント会社に転換、そして国立の情報系大学誘致(九州工業大学)に成功、ハイテクベンチャー企業に地域を変貌させた実績もあるようですね。

 「放言癖」が命取りになるのかどうか知りませんが、面白い存在ではありますね。安倍さんと違い漫画になるキャラクターですし。簡単にはリーダーにはなれそうもないようですが、短命内閣であれば麻生太郎氏の手腕も見てみたい。

 高知へ地元候補の応援に来た麻生氏。笑いをとるのも上手。
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 それから近くの図書館で「祖父吉田茂の流儀」(麻生太郎 著 PHP)も読みました。「米ソの冷戦が決定的になると、米国は日本を西側世界へ組み込もうと対日講話を急ぐようになる。祖父吉田茂は米国の思惑をうまく利用した」

 安倍晋三氏の否定する「戦後レジーム」は麻生太郎氏の祖父である吉田茂氏がこしらえたもの。安倍氏の祖父の岸信介氏は、A級戦犯でしたが、アメリカの右派の意向で吉田茂氏の対抗馬として工作資金まで付与されて東條秀樹氏らが絞首刑の翌日保釈された経緯があります。

 吉田茂氏の流儀を麻生氏が今風に継承していたら面白いでしょう。自民党がどうなるのか。興味深いですね。

自民党の内部事情によれば福田康雄氏が優勢であるとか。各派閥の皆様の意向に合うらしく、いつもは慎重な福田氏も今回だけは神輿に乗るようですし。面白くないキャラですが、どうせ「短期政権」ですのでどうでもよいのでしょう。
Yoshidaasouhon

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2007.09.14

朝青龍と安倍晋三にみるリーダー像

 大相撲界の強い横綱朝青龍は精神が衰弱していると言い、故郷のモンゴルで治療中。一方日本国首相であった安倍晋三氏は「全身が衰弱状態」とやらで総裁を辞職しで入院しました。あいつぐトップリーダーの離脱には驚きです。

 トップリーダーは「孤独」であると言われています。しかし大勢の人を引っ張る立場の人が「ひ弱な」状態になることは困りますね。大きな責務を担うリーダーのメンタルヘルスは大事です。「気合い」ですむ問題ではありません。

 ただ自民党がこうした「ひ弱な」人物を総裁選挙で3分の2の人達が支持して総裁に押し出しました。ということは自民党の関係者が「ひ弱な」ということです。もはや政権担当能力がなくなったという証明でもありますね。

 今回の自民党の総裁選挙で「逞しい」リーダーが出るのでしょうか?

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本気で戦う市民のコメントは素晴らしい

 東洋町長沢山保太郎さんのブログ「ヤスタロウの東洋町長日誌」を見ますと、佐賀県でプルサーマル計画の危険性を懸命に訴えている市民グループの人からの投稿文が掲載されていました。

 News & letters38 カンパについての共産党の誹謗中傷の件

 この文章を読みますと沢山さんの人柄と、佐賀県で懸命にプルサーマル反対運動をなされている市民の人ならではの文章であると思います。大きな政党や組織のバックなしでの市民運動の困難さはいつも私も感じているからです。

「今の世の中の大勢に向かって市民が力振り絞って行動している事の足を引っ張らないで欲しいと思います。」という訴えには本当に説得力があります。

 市民運動や大衆運動に冷たい政党が多い今日この頃です最近は運動をしないから根も葉もない噂やデマで動いている政党関係者まで見かけられますね。何をしているのでしょうか。

 本当に、懸命に戦っている市民の声は絶対に無視できないと申し上げます。
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(佐賀の市民グループのロゴです。)

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ウィキペディアは信用できるのか?

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 今週号の週間ポスト(9月21日号)の36ページには「ミスター年金長妻昭から鈴木宗男まで。官庁役人達が「ウィキペディア」(ネット百科事典)に誹謗中傷書き込み!」という記事がありました。

 インターネット上の辞典が広まったことで、IMIDASUや現代用語の基礎辞典などの売り上げが減少したと言えます。市民の「良識で」書き込むはずの市民参加型のネット百科事典が、勤務時間中に官公庁の公務員が職場のパソコンから誹謗中傷の書き込みをしていたとなると情報が信用できなくなりますね。

 記事のよりますと書き込んだ「IPアドレス」からどこの官公庁かが判明したそうです。書き込んだ人間を逮捕し、厳罰にすべきでしょう。とんでもない犯罪ですし。地方公務員にも広がっているらしく、オタクのページにも書き込んでいるとか。

 ある大学では研究論文に「ウィキペディアからの引用禁止」としているところもあります。やはり情報はお金をかけて習得すべきだということでしょう。わたしも今後はウィキペディアからの引用はリンク表示はやめようと思います。

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2007.09.13

安倍首相が辞意 どうなる日本

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 昨日は山間部を車で移動していたので、夕方事務所に帰り着くまで安倍首相が政権を放り出したことは知りませんでした。(ラジオのFMが入らないので自分の番組の録音テープを聞きボイストレーニングをしながら運転していたからです。)

 それにしても退陣するなら参議院選挙ですれば良いものを、何故今なのか?それが説明できません。なにか報道されないスキャンダルかなにかあるのかと邪推してしまいますね。

 これで自民党は14日に総裁選挙告示で19日に両院議員総会で次期総裁を決めると言う大混乱状態。日本は大丈夫なのかと思いますね。

 どちらにしろ次期総裁は衆議院解散までの「選挙管理内閣」ですね。誰が首相になるのでしょうか?麻生太郎氏なのでしょうか?

安倍氏の退陣表明は不自然。本気でテロ特措法を成立させる気持ちであれば、国民に直接訴えるべきでしょう。
ルーズベルトもチャーチルもそれをしましたし。それをせずに「投げ出す」のは国会議員としての能力も疑います。政治家をも引退すべきです。

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三好市(旧池田町)も変化していました

 体調不良が続き約半年間四国巡業をしていませんでした。新居浜へ行きますと国道11号線沿いに地域スーパーのマルナカが大きな店舗を建設中。そうかと思えば近くにあったダイソー(100円ショップ)とローソンが消えていました。今更ながらにロードサイドイ店舗は「根無し草」であると思いますね。
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 さてそれから高松と徳島市内を巡回し、三好市池田町へ来ました。脇宝石店の脇幹人さんにもお会いしたのは久しぶりでした。宝石とブランド品の販売の店舗で堅実な経営をされています。、しかし脇さんの周囲が変化していました。

 もともと脇さんのお店は前が専売公社の工場。JTになりしばらく空き地でしたが、先に長距離バス(阪神方面の)バスターミナルができました。聞きますと神戸まで往復7000円程度であるとか。利用者は多いそうです。
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 びっくりしたのは旧専売公社跡にフジ系の量販店ができていました。それも100円ショップとホームセンターとドラックストアなどの複合店。不思議なことに飲食店がなかに入居していないとか。

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 脇さんに聞きますと、「うちへ来るお客さんの駐車スパースが出来て良かった。前向きに考えたらそうだよ。」とか。脇さんとはお互いの地域の野外ロックコンサートを主催した以来の利害のないお付き合いです。

 もう20年近くになりますが、「池田は変化しないから良いのだ」と私は思っていますが、旧専売公社跡の変化には正直驚きました。

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2007.09.12

宮脇書店総本部?

 以前宮脇ブックセンターがありましたが、総本部になりより大きな販売コーナーが。これほど広いと目がまわりました。屋上には観覧車まであるようで、わけがわかりません。

 宮脇書店総本店(MCS)(サイト)

  昨日は新居浜の明屋(はるや)書店で薦められポイントカードをこしらえました。北四国では大型書店が積極的ですね。本の購入率が全国最低だと言われている高知の現実を思い知りました。

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オシムサッカーの結実

 朝は午前3時10分にタイマーをかけ観戦しました。

 親善試合とはいえ欧州選手権主催国のスイスに4対3で逆転勝利。見事でした。前半は押し込まれ2対0。このまま大敗かと思われました。
 後半は一転仕掛けました。松井の切り替えしてPKを取り、中村俊輔がゴール。スイスの動きがやや鈍いかと思いきや巻が同点ゴール。

 その後日本が押し込み、またPKをとり中村が決めリードを奪う。しかしスイスもコーナーキックから押し込み同点に。ここで終わりかと思いきや、日本はゴール前につめ、交代した中村(憲)のシュートを同じく交代した矢野が押し込み決勝ゴール。

 日本がヨーロッパでホスト国に勝ったのは何年か前にポーランド以来と思いますね。今後もああいう積極性を見せてほしい。今日はU-22は北京五輪最終予選のカタール戦。フル代表同様に積極性を見せて勝利していただきたいですね。

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日本国憲法は良い憲法であると思う

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 小田実氏が言っていました。「自衛隊は国民を守る組織。」「軍隊は人を殺す組織」似て非なるものであると。
 アメリカの真似をして海外派兵などすべきではない。日本は軍を派兵しなくてもいくらでも国際貢献の方法手段はある国です。

 小泉ー安倍政権のおかげで日本人の品性が落ちました。アラブ諸国では日本人の人気も落ちたようです。それはアメリカの手先のように政府がふるまうからです。どれだけ国益を損なっていることでしょうか。

 矛盾した箇所もあるでしょうが、戦争をしないとはっきり書いている憲法も珍しい。太田光氏が言っていたうように「世界遺産」にすべきでしょう。日本国憲法はそれ自身で有り難味がある。

 日本は観光大国を目指すと国土交通省が言っているらしいが、「日本国憲法体験ツアー」をやれば人気が上がると思いますね。
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2007.09.11

1m/900万円の高速道路

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久しぶりの四国巡業に出ました。高知自動車道路のあるパーキングエリアでの風景。なんでも高知自動車道路は建設費用が1mあたり900万円かかると聞きました。山岳高速道路。トンネルがあると、すぐ谷間になり橋を架けてまたトンネルの連続。コストはかかるでしょう。

 でもおかげで高知ー川之江間も殆ど4車線になり走りやすくなりました。20年前から四国巡業していますが、移動が楽になりました。

 この写真はカーブが橋になっていてすぐその先はトンネル。出るとまた橋があります。大都市の人たちには理解できない道路のありがたさですね。
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追手前小学校を潰して活性化はありえない

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(平成25年には「廃校」になると高知市長が発表した追手前小学校。)
 岡崎誠也高知市長の言動はおかしいのではないか。9日報道の地元紙によれば、追手前小学校の耐震補強工事はせず、平成25年に新堀小学校との統合を目指すというもの。跡地には商業施設や高知大学を「誘致」するという構想。

 読んでいて無性に腹が立ちました。この市長は「まちづくり」の基本が何も理解していないと思いました。
 小学校は周辺500メートル以内に人口5000人程度の住民を基本に設置されているそうです。いわば最小のコミュニティ。高知市中心部に人口が少なくなったのは、高知市の都市政策が無策で、郊外への宅地造成で自然破壊を促し、社会資本が充実している中心部を過疎化し、資本が充実しない郊外部に人口が増えれば、高知市の財政破綻は目に見えています。

 故横山市長時代の1990年頃に「高知市総合計画」が策定されたと思います。そこでより都市機能を(中心部)で高める為に財源として「都市計画税」を市民に提案していましたし。

 小学生は徒歩で500メートルの道を通学します。家族と一緒に住んでいます。小学校の問題は居住者全体の問題でもあります。

 都市政策の基本は「コンパクトな都市にする」ことであり、「社会資本の整備された中心部に住民を呼び戻すこと」なのです。岡崎市長は全く逆のことを推進しています。
 商業施設と言いますが、地価の高い中心部、それも人が少ない中心部に進出する商業資本はあるのでしょうか?

 まず小学校を保持します。そして校区の人口を増加させる都市政策を実行します。周辺生活者が増えれば商店街も潤うからです。車の利用者を当てにした再開発プランは破綻するでしょう。なぜならそれはイオンには勝てないからですね。

 貴重な公共空地の追手前小学校を潰すことには反対です。まして新堀小学校との統合ですが、あそこも歴史資源とビオトープの新堀川を潰して暗渠にし、4車線の自動車道路を県がこしらえようとしています。文教地区の環境は劣化しますし。

 岡崎高知市長は愚かな計画をただちに撤回すべきでしょう。
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(統合される新保小学校隣は、歴史資源とビオトープの新堀川は県道j工事で埋められ、自動車道路になる予定。騒音と自動車交通量の増加で学習環境は良くありません。)

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2007.09.10

だれのためのグローバルなのか?

 政府の御用学者や評論家は、「グローバル社会に対応するためには、賃金の安い地域へ移転せねばならない。そのため国内に失業者がでても仕方がない。再チャレンジすればよいのだから。」とのたまいます。

 移転できる人や、転職できる人はよいでしょうが、地方で生業のように地域とともにある商売人はそうもいきません。規制緩和で郊外型大型店(イオンなど)の進出で、経済的にたちゆかなくなり、地域経済も崩壊したところが全国各地にあります。

 グローバルを志向しますと結局投機をしている人達の僕になるしかありません。勝利することは永遠にありませんから。落ち着いて考えれば誰でもわかることいです。

 経済と生活が一体化している国民経済を育成し育てることが日本には必要です。新自由主義の身勝手な構造改革などは、日本社会から永遠に追放すべきでしょう。

グローバルがあたりまえだと騙されてはいけないと思います。「グローバルなことを考えてローカルにこだわり行動すべし。」と最近は特に思うようになりました。
 だれが得するのか。だれが損するのか考えましょう。

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共産党はなぜ選挙で勝てないのか?

 小選挙区ともなれば、少数政党には議席確保のチャンスはまずない。公明党は自民党と選挙協力をして最低限の議席確保をしている。いささか党の原理と違う最近の自民党ともちゃっかり組んでいる。

 共産党は「独自性」を自己主張するゆえに、どこの政党とも選挙協力をしないようです。しかしそれでは小選挙区制ではよほど人気候補者でない限り絶対に勝てないでしょう。これほど「格差社会」を政府・与党が作り出し、貧困層がどんどん増えているのに共産党は伸びないのは何故なのか?

 共産が「全小選挙区擁立」見直し、次期衆院選は比例重視(讀賣新聞)

 1つは「大衆運動・市民運動」をしない政党になったからでしょう。また情報部分も「足で情報をとる」姿勢が乏しい。身内のところばかり取材している傾向が見られる。
 要するに「新規開拓」を疎かにして、固定客へのサービスばかりして、足腰が結果弱ったのでしょう。

その傾向は自民党や民主党、公明党などの既成政党全般にいえますね。ですので「支持政党なし」層が膨大になりました。支持政党なしの人たちへの影響力は共産党は特になくなったようですね。そこが問題であると思います。


故山原健二郎氏のように、政党の枠を超え支持を集める政治家がいません。党の専従者で選挙に出てきてもなじみが市民にはありませんね。わたしは共産党とは全く関係はありませんが、山原健二郎さんのお葬式には行きました。


 「国共合作」のような大胆な統一戦線をつくりませんと駄目でしょう。でも結局共産党は他の勢力と共闘することはないと思いますね。がまんすることができないのではないかと思います。それではますます泡沫政党になるだけですね。もったいない話で

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2007.09.09

リハビリヨット IN やす

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 先週は体調不良でした。めまいでしたが、結局原因は特定できませんでした。いろんな要素が複合しているのでしょう。今日は高校生のR君が学校行事で来れないと言うので、いつもより早めに夜須に出かけました。
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 あいかわらず残暑は厳しい。脱水症状にならないように氷結ポカリを3本、冷蔵を1本持っていきました。ハーバーでヨットをぎ装しているあいだに大粒の汗がでます。

 カヌー教室もしていました。知り合いの人達4人が参加していました。彼らも海が好きになれば良いと思います。家族で楽しめますし。ローコストですし。健康的ですし。
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風も爽やかで、波もありませんでした。余裕で撮影ができました。赤岡沖までセーリングしました。風が弱くて帰りが大変でした。

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敵地でサウジと引き分けは上出来

 後半の部分から実況中継を見ていました。選手はそれぞれ頑張っていましたね。ユーズ組との融和がだんだんうまく行っているようでした。平山選手が先発落ちするぐらいですので層が厚くなったのでしょうか。

 サッカーのU-22の日本代表。北京五輪最終予選は、サウジアラビア戦。結果は0対0の引き分けでした。気温35度、湿度70%、しかもアウエーでの対戦を考えれば上出来でした。

日本がサウジとドロー/五輪予選(日刊スポーツ)

 フル代表がアジア杯で2対3と敗れているだけに勝てばよかったのですがそうはいきませんでした。次の日本でのカタール戦が水曜日にありますが、それが山場でしょう。カタールはサウジに勝ち、敵地のベトナムで引き分けていますし。

 日本、サウジ、カタール、ベトナムのうち1チームだけが北京五輪にいけます。それだけに過酷なアジア予選です。

 アトランタ五輪、シドニー、アテネと続いてきたので是非北京へもサッカーは行っていただきたい。

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高知はポートランドやカールスルーエのような特色のある都市になる

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西村 今月のゲストは筑波大学大学院生の野本靖さんです。野本さんは香南市夜須町の出身です。大学では都市計画を勉強され、漁村の研究もされています。鉄道や自転車に興味をもたれています。
 ブログ「今日も自転車は走る」やサイト「土佐の高知の鉄道」なども開設されています。自転車の効用や鉄道や路面電車に大変興味を持たれています。

 今回のテーマは「高知はポートランドやカールスルーエのような特色のある都市になる」でお話をお聞きします。

アメリカのポートランド市。路面電車を市内中心街に乗り入れ、トランジットモールをこしらえ、中心市街地の活性化に成功したようです。自動車交通の先進国であるアメリカでなぜポートランドは上手く行ったのでしょうか?

野本 話は1970年代にまでさかのぼります。ちなみにポートランドにも路面電車はありましたが、1950年代にいったん廃止されました。「1990年計画」で、当初16本の高速道路(フリーウエイ)の建設が計画されましたが、すべて反対運動にあい、法定闘争に持ち込まれ3本以外はすべて中止されました。

 そのとき同時に政策は大きな転換を行いました。それはトランジット(公共交通機関)を整備する、トランジット整備とリンクした都市開発を実施する。駐車場をこれ以上新設しないという、まさに交通のパラダイムシフトと言ってもいい内容でした。

 バス路線の整備はそのときから始まっていますが、活気的な転換は1986年の「MAXライトレール」の開業です。ダウンタウンと郊外のグレシャム市を、鉄道路線で結ぶ鉄総路線が開通しました。
 この鉄道は、かつての路面電車とは異なり、ダウンタウンでは歩道から気軽に乗れる市外電車。郊外に出ると駅間も長く高速運転もする郊外電車と2つの機能を融合した形になっています。1998年、2001年、2004年にも延伸され、現在さらに新路線を建設中です。それとは別に、市内電車(もちろんかつての電車より近代的なスタイルで)ある[ストーリーカー」も市が独自で整備して、大きな沿線開発効果を上げました。

 一連の取り組みは連邦レベルでの手厚い補助もさることながら、都心部無料などのユーザーサイドの政策、中心市街地を魅力的にする努力(ショーウィンドー、アートボーナスなど)。都市の成長管理などの明確な方向性をもった都市計画のビジョンの賜物です。


西村 ドイツのカールスルーエは「市内のトラムをネットワークを拡充するためにドイツ国鉄網に乗り入れて広大な路線網を築いてきました。」と野本さんはレポートされています。具体的にはどういうことでしょうか?

野本 カールスルーエのトラムは土佐電鉄の路面電車よりも27年前の1977年に開業しました。開業以来廃止されずに路線を維持してきましたが、15年前の1992年に大きな快挙を成し遂げました。それはトラムのネットワークを低コストで拡大する為に、ドイツ国鉄(当時)へ直通し、国鉄の旅客鉄道と路線の共用を実現しました。

 これは並大抵の熱意ではなかったそうです。ドイツなどでは地域の交通を担う電車類(トラム、地下鉄など)と長距離を走る列車(ヘビーレール)との性質は、同じ鉄道と言っても隔たりは相当なものです。
 何しろ鉄道には、長編成の国際特急列車、さらにドイツ新幹線ICEも走っています。そこに市内からトラムを走らせることは、レールの幅が同じでも日本で路面電車をJR在来線に直通させるよりも、容易なことではないと考えられます。

 カールスルーエはそれを利便性向上のためにそれを実現したのです。電圧の違い(路面電車・直流750V、ドイツ鉄道・交流1500V)、信号系統、保安装置など技術的な問題、運行上の問題、法律の問題、運転士の訓練など。様々な解決すべき課題はありましたが、それを逐一クリアして直通運転を実現しました。

 結果は大成功で、郊外から乗り換えなしで都心へのアクセス効果、本数の増加、安価な料金体系と相まって以前の5~10倍に乗客数が増えました。それは当然ながら中心市街地の活性化にも貢献しました。1992年以降、現在まで直通運転を順次拡大しています。その成功は「カールスルーエモデル」と呼ばれ、カールスルーエを一躍有名にしました。
 この取り組みは、ザールブリュッケンやフランクフルトなどドイツの都市のみならず、フランスや日本(熊本電鉄と熊本市交通局が計画中)にも広がっています。

 このカールスルーエモデルは高知でも応用できそうです。かつて安芸線で、規模、スケールも全くかないませんが、路面電車が安芸まで直通していました。ごめんなはり線が開業し、高知県東部に鉄道が復活した今、それを現代にグレードアップした形で復活させることは大いに意義のあることでしょう。

西村 野本さんは「環境保護を真剣に地方都市が考えるのであれば、自動車使用量を減少させないといけない。」と言われています。その目標を達成するための方法手段を教えてください。

野本 これは、ちょっと勉強不足なのですが、手段はいくつもあります。クルマは環境に悪いので控えるべきだという哲学だけでは、まず減らせません。政策での裏づけや、仕組みを整備することが重要になってきます。

 一つ目に、自動車に替えて利用してもらえる、公共交通の整備や、自転車利用環境の構築です。そうでないとなるべく動くなということになってしまいます。ハード面ではなく、料金や情報面のソフトの整備も鍵を握っています。
 二つ目に、ロードプライシングや駐車料金の値上げ、乗り入れ制限、違反取締りの強化など自動車利用を不利にする方法。利便性を制限するのでいかに納得してもらうかが重要です。
 三つ目にTOD(Transit Oriented Development)と呼ばれる公共交通を重視した開発方法です。他にも色々あります。
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(巨大な郊外型のショッピングモールは「まちこわし」の一例であると言えます。
西村 キーワードに「コンパクトシティ」があります。「スプロール」と対極の都市づくりの方法であると思います。高知市は今後の都市づくりはコンパクトシティで行くべきでしょうか?

野本 現在は、商業施設は郊外に脈路なくバラバラに拡散しています。公共施設も一部が公共交通でアクセスが難しい郊外に立地しています。
 高知市は、もともと東西に長い形態をしていますから、必ずしも、超コンパクトシティである必要はないと思います。公共交通の軸線上に、再活性化を図る線上にコンパクトシティのほうが、向いているでしょう。


西村 最近は「カーシェリング」という言葉もよく耳にします。具体的にはどうすることなのでしょうか?国内での事例はありますか?また地方都市にも広がる可能性はありますか?

野本 「カーシェアリング」とは、数人から数千人と規模は様々ですが、自動車を共同で管理し離床する仕組みです。例えば協会に加盟し、年会費などの会費を払う。利用のたびに、車種や走行距離、利用時間により使用料を払うというシステムです。レンタカーに似ていますが、日常生活でも気軽に利用できるところが大きな相違点です。

 これは無駄な自動車利用を押さえる上で大変有効です。現状では、いったん自動車を保有してしまうと、それを最大限に使ったほうが安上がりなるので、公共交通機関が利用できても自動車を無理に使ってしまいます。購入、所有に高くつき、利用にかかる費用が比較的安いですから。

 カーシェリングにするとそのような無駄な利用ををなくすことができます。利用料金にはガソリン代以外にも、購入費、管理費用、整備費用が含まれた形ですので、それなりに割高につくでしょう。だから便利な鉄道が並立しているのに車で行く、ちょっと500メートル先にタバコ買いにクルマで行くなんて利用は、まず考えられません。
 例えば、休暇で家族旅行で使う。大きな荷物を運ぶ。山岳地など鉄道でいけない場所に行くときなど、自動車の利点を大いに発揮できるときにこそ、自動車に大活躍してもらうことが可能になります。

 利用者にとっては、用途(利用人数、荷物の種類、目的地)に応じて、適した車種を選択できる、賢く使えばマイカーを保有するよりずっと安上がりになるなど、明確なメリットがあります。現状でも、家庭でも2台目の自動車の代わりになることはできると思います。

 質の高い公共交通機関、自転車利用のサポートで、大部分のニーズを満たし、残りの部分をカーシェアリングでまかなうとすれば、大幅に自動車利用は削減できます。
 日本では横浜市で実験的な取り組みがあるみたいです。高知県ではとくに経済的メリットが大きいかもしれません。
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(アメリカセントルイス市にあるユニオンセテーション。かつての駅は商業施設になっていますが、機関車も実物が天使されていました。)

西村 高知に「路面電車博物館」は必要ではないでしょうか。もしくはバスの博物館もふくめて地方公共交通博物館もこしらえたら良いと思いますが。高知県民の「心のふるさと」になるのではないかと思います。

野本 確か[土佐電鉄の電車とまちを愛する会」の浜田光男さんも提案されていました。路面電車の博物館はどこにもないですから。こしらえる意義は大いにあるでしょう。そこでは日本の路面電車のみならず世界のLRTの写真や模型、土佐電鉄の歴史のみならず、運転シュミュレーターも置いたらいいですね。できれば、各地で引退した車両も展示する。常時、実物の車両を体験運転できるとなれば、アンパンマンミュージアムに匹敵する集客装置も夢ではないと思います。

 バスのほうも、最近、高知県交通が旧型モノコックバスのうち1台を動態保存することを決めました。土佐電鉄もボンネットバスがありますし。旧型バスがまだ残っています。ここ最近で激減しましたが。
 ただ博物館は現実のインフラではないので、肩肘はらずに気軽に考えていきましょう。


西村 市民の合意形成が必要であると思います。中学生に説明するとすれば「どのような都市政策」を実行すると説明すればいいのでしょうか?

野本 これは、正直どう応えたらよいか難しい。あえて苦し紛れですが、[自分達が住んでみたい。誇りに思える、外からも行ってみたいと思われる街にする。」また、[サスティナブルな環境調和を目指す都市づくりを実行する。」と説明すればよいかと思います。
 「もちろん、街の姿はあなたひとりひとりの行動の集積です。一緒に街をつくっていこうじゃないか!」とこういうあたりでしょうか。
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写真は「土佐電鉄の電車とまちを愛する会」の浜田光男(てるお)さんに提供いただきました。

(低床式バスも導入されています。

放送は高知シティFM(76.2MHz)9月14日(金曜)午前8時過ぎから30分頃

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2007.09.08

良い試合だが勝てない日本代表

 オーストリアとの国際Aマッチを先ほどまでTV観戦していました。結果は0対0の引き分け。PK戦で敗れました。ゴール前まで言い形でパスを繋ぐが、最後に決められない。またそれが出た。

 緊張しまくり、外してばかりの日本の攻撃陣。後半20分過ぎから投入された松井選手の動きはよかった。何より落ち着いている。なぜ先発で使わなかったのでしょうか?

 FWの田中選手もあれは決めないといけない。長年の課題ですが、「簡単にゴールする」選手は現れないものでしょうか。見ていてストレスがたまる試合ではありましたね。」

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小さなシーマン・シップ

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(2002年高知国体セーリングA海面の様子。強風でした。)

 海という自然相手の世界では、船乗りたちは知らないもの同士でも、相手が困難な状況に陥れば命がけで助け合います。「シーマン・シップ」と言われています。でもそれはプロの船乗りの人達のお話です。頭の下がる話です。

 沿岸を遊びでヨットをしているもんでもシーマン・シップは必要です。ゴムボートで釣をしている人を誘導したことがありました。エンストして流されている水上バイクを2度救助しえい航したこともありました。

 ヨットの仲間が強風で流された時も、必死で他の仲間と助けに行きました。逆に自分が助けられたこともありました。プロの人たちのように「偉大なシーマンシップ」ではないですが、海で遊ぶものは皆仲間と言う気持ちはあります。

 あくまで謙虚で、自然現象に注意を払い、無理をぜずセーリングをたのしみましょう。
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(レース海面ではレスキュー(救助邸)がいます。自分達でセーリングするときには普通はいません。)

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2007.09.07

9月最初のはりまや橋金曜市

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 久しぶりにはりまや橋商店街へ来ました。それにしても残暑の厳しいこと。ちっとも秋らしくないですね。日本は四季があると言いますが、夏と冬しかないのではないでしょうか?爽やかな季節が少ないようですね。

 月に1回だけの商店街主催の七輪サロンがありました。西岡謙一さんたちが秋刀魚を土佐備長炭で焼いて食べていました。美味そうでした。
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 ブログもフレッツスポットがちゃんとしておれば、占い師の島本茂雄さんがブログを現地で作成できるのですか・・・、。

位置が悪いのかはりまや橋フレッツスポットは使えません。NTT西日本もきちんとメンテナンスをしているのでしょうか?繫がらなくてもユーザーは毎月800円支払っているのですから。

 まだまだ暑い今日この頃です。
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裏取りしない政党メディアには幻滅

 ある政党のメディア関係者のブログ。ある町の出来事に関する記事ですが、現地に足を運んで丹念に取材した形跡がありません。
 人の噂や、個人のブログや電話取材をしたようですが、現地取材をしたような形跡がありません。

 その政党がどういう立場で論評するのは勝手ですのでかまいません。私が指摘しているのはきちんと自分の足で現地を取材しろということですね。

 私の個人ブログでもローカル問題に関しては、可能な限り両方の言い分を聞き、現地へ行き取材しています。その人にも会います。それが「情報の信憑性」になるからですね。

 政党関係者が個人のブログに感想を掲載することは否定はしません。私が指摘しているのは公的メディアに成長した政党筋のメディアに掲載したことを問題にしているのです。
 広告主に影響されない公共メディアとして評価していただけに、その軽率な行為には幻滅しました。
 
 最近その記者の個人ブログを見ますと「開き直り」の発言も見られますね。今は情報化時代です。いつまでも自分たちが大衆を「指導」し、大衆に「情報は与えるもの」と思い込んでいたらそれは大きな間違いであると指摘しておきます。

わたしも2000年からラジオと言うメディアで番組を制作し、発言しています。特に2003年から2006年まで番組を制作し、放送後にホームページを作成した「けんちゃんのどこでもコミュニティ」。立場の異なる人達の話を懸命に聞き取り、ホームページと番組をこしらえてきた自負があります。

 ですので検索エンジンで、県選出国会議員や県知事名で検索しますと、出演された人であれば、必ず私のホームページがトップページに現れます。
 国会議員がいくら自己主張のサイトをこしらえても、同じページに私が作成したホームページが表示されるようになっています。[ゲストは 〇〇さんです」という表示で現れます。

 中谷元

 山本有二

 自分と波長の会う人達だけから取材し、記事をこしらえているばかりでは、「公共性」のあるメディアとは言わないと、私ははっきりと政党関係のメディア製作者に申し上げたい。

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「嵐」の1週間でした

 1週間前の8月31日は1人で起き上がることができませんでした。めまいと吐き気で食事も出来ずひたすら寝ていました。水を飲んでも吐きました。

 午後に内科医へ家族に伴われ診察。点滴を受けたあとも吐いてしまいました。翌日耳鼻科へも行きましたがめまいはありましたので、家族のつきそいが必要でした。

 めまい止めと、吐き気止めを処方していただいて、ようやく落ち着きました。しかしドクターストップがかかったため週末の本山町での「合宿研修会」へは参加することができませんでした。今週念のため脳神経外科で診断していただき、9月6日脳のMRIも撮影しました。

 「脳梗塞が1つ見つかったが全然心配ありません。MRIでたまたま見つかっただけですので。生活習慣も良好だし、血液検査や健康診断の結果も全然問題ないから大丈夫でしょう。」とのことでした。

 生活習慣病の傾向もなく、メタでもありません。自分には思いあたるところは全くありません。今年は予想以上に暑かったのでその影響なのか。仕事もきつい局面が続いていたしストレスもあったようですし。原因はいくつもあったことでしょう。

 出張先でなくて良かったと思います。
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(ゴーヤのように暑さに負けずたくましくなりませんといけないですね。)

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国家の責任と個人の責任という大きな問題

 ようやく解決されました。アフガニスタンでの韓国のキリスト教団体の若者達がタリバン勢力に拉致され2人が殺害されました。長い長い拘束の時間でした。

 世界40カ国が「テロとの戦い」と称して戦っている対象がタリバン勢力。自衛隊もそのためインド洋でガソリンスタンド(洋上給油活動)を「テロ特措法」でしています。

 韓国政府はそのテロ武装集団と渡航自粛勧告を無視してアフガニスタンへ入国した自国民を守るために交渉しました。さぞ大変であったと思います。韓国新聞の日本語版でもそのあたりを論じています。

【社説】国家の責任と個人の責任(中央日報)

 NGO活動をしている日本人がもし拉致されたら日本政府はどのような対応をしただろうか?「自己責任」と突き放したのでしょうか?

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2007.09.06

政治のあり方を考える その2

 今度は安倍内閣の環境大臣の政治資金疑惑が発覚。神奈川選挙区の小林参議院議員は辞職。公明党がくり上げ当選とか。「政治とお金」の問題はしまりがない。このような藤松だらけの政治屋に限って「教育改革」などと偉そうに言うのです。

 日本国民常識人であれば、誰が総理総裁をやっても安部晋三氏よりはましでしょう。それだけ政治家の品位は暴落。市民が本気で政治に関わらないといけない時代になりましたね。

 棄権をしたり無関心で、政治屋に「まかせきり」にすると年金なども社会保険庁と市町村職員に横領されたり、使い込まれたりするのです。国民は政治を監視しないとだめです。

 そうなると自分達の要求を、市民側が「マニフェスト」をこしらえ、知事市長候補者や政党に提示し、賛同するところを支持するようにしましょう。もうそういう時代になりました。臆せずに行動しましょう。

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あっという間の20年

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 私が高知県香南市夜須町(旧夜須町)で、ディンギー・ヨットを始めて今年で22年になります。そして今から20年前に夜須町を中心に展開されようとしていた「手結港マリンタウン・プロジェクト」に注目し、当時所属していた高知青年会議所で高知市以外の委員会事業として夜須町を取り上げたのは1987年のことでした。

 「海洋連続セミナー」を夜須町現地と高知市内で開催。ゲスト講師は夜須町長や手結漁業組合長、夜須商工会青年部長など夜須町の関係者を呼んで交流を深めました。

 「リゾートいうたち見たことないからアメリカを見に行こう」ということで米国西海岸ツアーを企画、安岡正博さんのお世話で、西海岸を廻りました。
 その現地取材が現実にヤ・シーパークになって実りました。ボードウォーク(木の道)は西海岸各地にあった海水浴場の施設でありました。
Bo0wnishi
(アメリカ西海岸の風景。ラグナビーチかレトンドビーチか?ヤ・シーパークのモデルになりました。)

 20年前は下の子供が生まれる。自宅も新築する。急性盲腸で入院する。西海岸へ旅行する。夜須町の人たちとの交流をまとめた「NET WORKING]冊子も作成し、発刊しました・。
Nwyasu01
Nwyasu02


 高知県庁も夜須町もその冊子を当時の運輸省第3港湾へ持参し、手結港マリンタウン計画の陳情に行かれたと聞きました。

 夜須町では2002年高知国体セーリング競技が行われ、その成果は夜須中学ヨット部とNPO法人YASU海の駅クラブで実りました。

 20年前の夜須海岸を知る夜須でセーリングするヨット関係者は私ぐらいになりました。あと20年ぐらいは夜須でセーリングをするつもりです。

 1989年に高知青年会議所事業で「中学生のためのヨット教室」が今の夜須のヨット基地の始まりです。
Yasuschool

 2002年高知国体セーリング競技も夜須町で開催され成功をおさめました。

Kokutai

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2007.09.05

政治のありかたを考える

 最近今年逝去された城山三郎氏の随筆を読みました。そのなかで政治のありかたについてコメントされていました。
 「昔の政治家は家も塀も井戸も全部政治活動に使い果たした。ところがいまはどうですか?蓄財ばかり。しかも相続させる有様。国民と政治家の意識は離れるばかりだ」

 全体の奉仕者である筈の政治家が、私利私欲のための「政治屋」に堕落して久しい。また日本人はお上依存意識が強すぎる。政治屋に頼らず自分で自分の地域をよくすることを普通の市民が行動すればいい。

 故小田実氏も同じようなことを言われていますね。「普通の市民が、だれかれに関係なく政府に異議を唱える。デモをする。もっと日本人は行動しようと。

 黙っていたら核廃棄物処理場もどんどんつくられるし、憲法だって改悪されるでしょう。ふつうの名もなき市民が真剣に政治のあり方を考え、行動すれば社会は大きく変わります。

 高知は自由民権運動のふるさとの1つと言われています。社会運動は博物館に入れて鑑賞すべきものではありません。実践しないと、無意味です。
Henoko1
どんどん直接行動をすべきです。

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新堀川保存も県民マニフェストの1つ

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 高知県高知駅整備事務所が建設しようとしている県道ー一宮(いっく)線。工事の説明は新堀川を埋め立て暗渠にし、4車線の自動車道路をこしらえると言うもの。
 町は暑くなり、大気は汚染され、潤いがなくなるだけ。絶滅危惧種のシオマネキも絶滅することでしょう。


 県の言う交通予測数値も10年前のものであり、今は中心市街地に流入する車の流量は半分以下でしょう。であるならば、道路容量も半分になれば良いのです。
 4車線道路は取りやめて、2車線道路程度にして、新堀川の景観保全と自然保護にきちんと保全すべきです。2車線道路は既に新堀川の西側にありますし。それに少し手を加えれば良いだけのお話。

 それを新堀川に杭を無数に打ち込み、桟橋型か橋梁型かどうかは知りませんが新堀川をづたづたにして、ひたすら自動車道路(4車線)工事をやろうとしています。お金がないないと言う高知県庁ですが、一度決めたことは住民が幾ら反対しても辞めようとはしません。
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 市民県民の声を無視して、従来型の道路工事はやるべきではありません。そうなれば高知県の大恥です。このまま道路工事を継続すれば、高知県庁はやみ融資事件より大恥の事態になると思いますね。

 新堀川保存も県民マニフェストの1つであると思います。
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高速道路を引き剥がし、川を復元した韓国ソウル市を見習うべき。

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2007.09.04

ゴーヤとコミュニケーションの輪

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100円ショップでゴーヤの種を購入し、植えたのが6月。猛暑のなかでゴーヤは順調に育ち、実がなりました。
 雌花と雄花があり、虫たちが花を飛び回り受粉して初めて実がなることがわかりました
Gouya9032

 また見知らぬ通行人の人も「ゴーヤがなっている!」との会話に役立っているようです。ゴーヤがこれほど普及したのはNHK連続ドラマ「ちゅらさん」の影響ではないでしょうか。全国各地でゴーヤが栽培されるようになり、食べられるようになりました。

 ゴーヤの苦さが暑さに合うようで、ゴーヤチャンプルも愛着を持って食べるようになりましたし。

 水をやるだけで世話なし。実はちゃんとなります。「収穫」してゴーヤチャンプルにして食べました。市販のものと同じです。
Goyajukusei

 赤く熟れだすと味はどうでしょうか?

 破裂しますとなかから種が飛び出すようです。
Gouyatane

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県政20年 溝渕増己著を読んで

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 近くの図書館の郷土作者コーナーで、随分前に高知県知事をされていた故溝渕増己氏の「県政20年」という本を読みました。回顧録でありますね。
 溝渕増己氏は昭和30年から50年まで通算20年、5期にわたり高知県知事を努められました。出身がいの町で父と同じ集落の出身。親戚筋も近いので、なんとなく親しみがあります。

 長い間警察官をやられ、独学で高等文官試験に合格。ノンキャリアで警察官僚になった人。縁があり高知県知事になって20年間奔走していました。
 つまり「もはや戦後ではない」昭和30年からスタート。高度成長時代から、時代は日本が先進国になる時代と併走。今の高知県の骨格をこしらえた時代の知事でした。
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 高知県庁の新築。県立中央病院、国立高知高専の誘致。高知医科大学の誘致。早明浦(さめうら)ダムの建設。国道32号。33号、55号。56号の整備。浦戸大橋の建設。仁淀川橋の建設など、社会基盤整備が十分にやれた時代。

 室戸の国定公園と足摺国立公園が指定になり、溝渕知事時代にペギー葉山の「南国土佐を後にして」が大ヒット。空前の観光ブームとなりましたし。なにもかにもが上り坂の時期でもありましたね。いまほど地方が寂れていませんでしたし。
Mizobuchihon
 一方繁藤大災害や、台風10号(45年)や、台風5号(50年)などの大水害の時期もあり、災害対策に公共土木が活躍した時代でありました。
 県の予想人口を92万人とし、そのための計画作りを県庁を挙げてやっていましたね。今の県人口は80万人を割り、、20年後には60万人台とも予測される有様ですね。
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 良くも悪くも溝渕県政時代の20年は、「高知県のピーク」の時期でもありました。
 橋本大二郎高知県知事はどんな「回顧録」を書くのでしょうか?

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(高知県庁本庁舎も溝渕知事時代の「作品」のようですね。)

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2007.09.03

安倍改造内閣の存在価値は?

 注目したのは実母の介護体験があるという枡添氏が厚生労働大臣に就任いたことでしょうか。おかげで内閣支持率はアップしました。それ以外は見るべきもののない内閣改造。早くも脇の甘さを露呈。農林大臣が就任1週間で辞任に追い込まれるお粗末さ

 やはり最大の内閣改造は首相の交代でしょう。安倍氏が首相に留まる限り、人気は浮上しないでしょう。山場は言われるように「テロ対策特別措置法」の延長問題でしょう。それより先に退陣すべきでしょう。

 1日も早く総選挙をすべきでしょう。「体制選択選挙」をすべきです。国民生活よりもアメリカ追随の軍事国家に憲法を改正をすることばかりに熱心な安倍内閣は退陣すべきでしょう。

 安倍改造内閣の存在価値は?限りなくゼロですね。

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車を捨てて街を元気に

西村 「けんちゃんのどこでもブログ」今月のゲストは筑波大学大学院生の野本靖さんです。野本さんは香南市夜須町の出身です。大学では都市計画を勉強され、漁村の研究もされています。鉄道や自転車に興味をもたれています。
 ブログ「今日も自転車は走る」やサイト「土佐の高知の鉄道」なども開設されています。自転車の効用や鉄道や路面電車に大変興味を持たれています。

 今回のテーマは「車を捨てて街を元気に」ということでお話を伺います。

 野本さんは「車社会に地方都市が無自覚に依存しすぎると都市が拡散し、
特色のない都市になり衰退する。」「ファースト風土主体のロードサイド店舗は全国何処にもあるし都市としての魅力はない」
と言われています。高知市も野市あたりもそういう街になりつつあるのでしょうか?
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(高知県香南市野市。ロードサイド店舗が道路沿いに張り付き特色のない町になりつつあります。)
野本 そうですね。高知でも野市でも幹線道路沿いに、様々な店舗が立ち並んでいます。
巨大ショッピングセンター、ファストフード店、紳士服、サラ金、パチンコ、カラオケ、ファミレス、ラブホテル、レンタルビデオ店、コンビニ、果ては葬儀屋までと、色々あります。全国の、幹線道路を走るとお決まりのようにこの光景が繰り返し出現します。岩手だろうが、熊本だろうが、群馬だろうがどこでも同じような道路と、店舗群が見られます。本当に、ファストフードの一律のシステムのように、同じような光景です。
これでは、本当にここはどこかと思ってしまうくらいです。確認できるのは標識の地名だけですね。
余談ですが、ツーリングでは街中は旧道を走らないと、旅の意味すら失われてしまいます。

 さて、ここ10年ほどでその傾向に拍車がかかりました。中心市街地に活気があった高知市でも、西武が閉店、映画館もすべて閉館するなど中心市街地の衰退傾向が激しくなりました。かわりに、イオンを中心として北環状線沿いは、活況を呈しています。
今までに考えられなかった、ライフスタイルを享受することができるようになりました。
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(広大な敷地に大規模な駐車場を有するイオン。おかげで地方都市の商店街は壊滅状態に)
 しかし、それに迎合することは非常に危険です。自動車依存型の都市構造や店舗での照明や冷暖房の過剰使用にによるエネルギーの浪費、環境破壊もさることながら、中心市街地という地域の顔を失いかけています。
歴史のある街は、様々な人がいて、時代の積み重ねがあったりして、固有の文化を持っていました。
それを一挙に破壊してしまいます。そうなった地方都市は特色がなくなり、観光にも大打撃を与えます。
「街」の喪失は、個人の主体性も、人間的な空間も失います。地域から具体的な個人を消してしまったと言い換えてもいいでしょう。
自動車に乗れない高齢者の方々にとっては、非常に不便になるばかりか孤独感を強めます。
 また、多くが県外資本で、利益の大部分を直接県外に流出させてしまいますので、地域経済は衰退します。
ほとんどがパートやアルバイトであり低賃金の労働者を構造的に抱えてしまいます。安いといって喜んでばかりはいられません。
 そもそも、ロードサイド店はただの商業施設であり、永続的な街ではありません。
恒久的な街をどう構築し育てていくかが、今求められています。

 酒屋や米屋など個人の商店しかなかった頃には、コンビニにヤンキーがたむろし、ケンカすることは考えられませんでした。
地域の精神まで荒廃してしまうのがファスト風土化です。ファスト風土化は「下流社会」で有名な三浦展氏の造語です。
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(どこの地方都市の中心商店街は「シャッター通り」と言われています。

西村 野本さんは「中心市街地再開発と言いましても、駐車場を多く作っても街は活性化しない」とも言われています。
 そのあたり具体例で説明をお願いします。

野本 よく中心市街地の衰退問題で、「駐車場が足りないからダメなんだ。もっと駐車場を増やすべき。」という意見を聞きます。今でも帯屋町などの商店主はそう考えているようです。しかし、残念ながら駐車場で街は活性化しません。まず、いくら整備したところで郊外並みには自動車のアクセスは便利になりませんし、駐車場の収容能力もかないません。
 それに、道路を作れば作るほど、駐車場を増やせば増やすほど、街中が自動車のための空間に占拠されてしまいます。街並みは歯抜けになり、景観も損なわれます。商店の数自体も減るばかりか、街自体の、魅力を失いかえって衰退も招きかねません。

一方で、自動車中心から発想転換した都市は、一回寂れた中心市街地を見事に甦らせて
います。駐車場の供給ではなく、公共交通を重視し、トラムを整備する、繁華街で完全にクルマを閉め出し歩行者と公共交通のみの通行を許したトランジットモールを採用した都市もあります。ヒューマンスケールの歩いて楽しめる街にすることが、中心市街地活性化の秘訣です。
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(日本でも路面電車の活用などは可能性があります。)写真は「土佐電鉄の電車とまちを愛する会」の浜田光男(てるお)さんに提供いただきました。
福井鉄道。広島とは反対に、鉄道用車両が路面電車に直接乗り入れています。


西村 高知は車社会であると思います。しかし個人で車を所有しますと最近はガソリン代も値上がりし、税金や車検代金、保険代や駐車場代など維持費が馬鹿になりません。しかし車に乗れないと不便な高知県であると思いますが。
そのあたりはどう思われますか?

野本 クルマは金がかかりすぎます。だから、僕はバカらしくて持とうという気にはなれません。ただ、免許は持っています。
購入費、税金、保険代、車検代、駐車場代、ガソリン代、高速代、とにかくお金がかかります。
すべてを勘案すると年間50万~100万程度は、かかっているでしょう。
一回、どこかにぶつけて板金修理するだけでも、十数万かかりますし。
クルマが趣味という人は、そんな負担も苦にはならないでしょうが、大多数の人は、維持費に汲々としていると思います。現実には、
家計を圧迫要因になっています。本来、個人で持つには、極めてコストパフォーマンスの悪い乗り物です。
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ガソリン代は上がって、ますます維持費はかかりますが、郊外化により、より自動車を走らせなければならない状況を生んでいます。
これでは、ますます生活は苦しくなりますね。とはいっても、なかなか自動車利用を節減する発想にまで至らないのが現実です。
それだけ、自動車依存症になっているからでしょう。
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(車は1台に1人で約7メートルのスペースをとります。すぐに道路容量一杯になります。)

西村 「車を捨てて」とありますが、具体的にはどうなるのでしょうか?旧高知市街地であれば(東は葛島から西は蛍橋付近までであれば、路面電車と路線バス、自転車で殆ど用事はたせるとと思います。
 ただ自転車で走行する場合は、自転車道路がないところや、あっても狭い箇所や自転車やバイクが駐輪していて走りづらい箇所もあります。そうすれば良いと思いますか?

野本 自転車は、「軽車両」に属する立派な車両です。そのため道交法では、車道の左側を通行することが原則になっています。
歩道通行は、例外措置で標識のある歩道に限り、車道側を徐行して走るのがルールになっています。
しかし、それは有名無実で、自転車は歩道を走るのが当たり前になっています。
それが自転車の本来持ちうるポテンシャルを大いに阻害しています。歩道走行では、舗装が悪くて継ぎはぎだらけだったり、障害物が多い、交差点ごとに段差、勾配があるなど自転車が快適に速く走るには全く適していません。

それに歩行者にとっては脅威です。自転車にはねられて死亡すると事故も起きています。歩行者が快適に街を歩けるように繁華街の歩道からでも全面通行禁止にしてみては。まずは、アーケード街からでも徹底してやればいいのにと思いますが。常時カメラで録画して、違反者はオビパラやひろめ市場あたりの街頭に、写真を貼って晒すぐらいのことをしたら、
効果あるでしょう。

ちょっと自動車が怖いかもしれませんが、出来るだけ車道を走ることをオススメします。舗装がしっかりしているので歩道を走るのとは、比べ物にならないくらい快適に走れますし、スピードも出ます。さすがに、郊外のバイパス道路は、厳しいかと思いますが・・・。
ある程度のスピードが出てこそ、自転車が都市交通手段としての地位を得るわけです。

私事ですが、中学生のころから夜須~高知の22kmをジャスト1時間で走ることも、自転車の高速化により実現しました。
土電バスより速い、しかもタダ。自転車のポテンシャルの高さをこの頃から認識するようになりました。

自転車は、多くの人が思っている以上に快適な乗り物で、速度も出せ、20km程度は楽に走れる航続距離を有しています。
もし、自転車通勤するとしたら、半径15km程度までなら十分可能です。自転車ツーキニストを世に広めた疋田智さんはそうおっしゃられています。
それは、はりまや橋を起点にすれば、東は野市、西は日下、高岡あたりまでとかなりの範囲が通勤圏に入ります。
健康維持やガソリン代の節約に大いに有効であるし、地域のあらたな魅力発見もあるかもしれませんよ。
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(自転車は手入れがよければ寿命は長く経済的な乗り物)

西村 野本さんは「車を捨てることが環境対策になる。高知はエコ宣言をすべき」とも言われています。地方生活者に入り込み、生活の一部にまでなっている自動車。捨てることは可能なのでしょうか?

野本「ここではクルマがないと生活できない」というのは、決まり文句のように言われています。
「できない」という言い方が示唆することは、自動車の所有や使用が積極的に求められる行為ではなく、むしろ消極的な意味を含んでいます。かつては、自動車を持つことに大きな夢がありました。しかし、今では、生活必需品となってしまい運転したくなくてもせざるを得ないものになっています。
維持費がかかる、事故など起こしたら面倒だ、ストレスがたまるなど、できればないほうがいい、運転などしたくないという方は、結構いらっしゃると思います。

現状では、各家庭に1台はないとどうしても不便ですが、複数台所有することが果たして合理的なのか考え直してみるべきだと思います。
そのうち1台は、ほとんど3~8kmほどの通勤にしか使ってないならば、
自転車で十分代替できます。遠くに行く場合でもたまになら公共交通の利用もたいした負担にはなりませんし。
現実に、約6~7割の自動車での移動は、半径7km以内に収まっていると言われています。近距離は、自転車で対応し、公共交通で不便な遠距離を走る場合に、家族で融通をきかして1台の自動車を使うなどすれば良いでしょう。
自転車の移動能力を再認識することが、大きなカギになりそうです。

それでも必需品を手放すには勇気がいります。しかし、勇気出して手放した人は、なんでこんなものに乗っていたのだろうと不思議に思うとか。確かに、日々の維持費などを考える必要がなくなるので精神的に楽になるわけですね。
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(自転車を列車に持ち込めると便利です。)写真は「土佐電鉄の電車とまちを愛する会」の浜田光男(てるお)さんに提供いただきました。熊本電鉄の車両は自転車持込が認められています。

西村 中心街から車を締め出して(というか上手くコントロールして)活性化した都市の事例がありましたらご紹介くだしさい。
また国内での事例もありますか。

野本 様々な事例がありますが、一つだけ紹介します。米国オレゴン州ポートランドの例を簡単に説明します。
1 970年代より、バスを中心街では無料にするなど公共交通活用において先進的な取組みをしてきました。中心街と郊外を結ぶライトレールも20年前に開通し、現在でも路線を拡充中です。その他にも、駐車場の総量規制や公共交通整備とリンクした都市開発などで、自動車の氾濫を上手く抑えることに成功しました。その結果、人々が集い楽しめる都市空間を手に入れました。

そういうこともあって、全米一住みやすい都市だと評価されています。
翻訳家でエッセイストの渡辺葉さんは、ニューヨークを離れポートランドに2年間暮らしていたようですが、
ポートランドを選んだ理由の一つに、「公共交通が発達していてクルマなしでも生活できる」ということが結構好意的に受け止められています。

 国内では、まだ本格的な実施例はありません。高知なら御免町や朝倉の旧道でトランジットモールを設定してもよさそうです。

Densyabasu_ken
(商店街との提携も見られます)
西村 自転車の効用について。自転車を都市生活で上手に活用している事例はありませんか?あればご紹介ください。

野本 究極の自転車都市と言えば、ドイツのミュンスターが挙げられます。ここでは徹底しています。
まず、駅前からして洒落た自転車の駐輪場が設けられています。いや、ただの駐輪場ではなく、一見、美術館かと間違うような外観でデザインからして日本の駅前によく見られる駐輪場とは別物です。さらに、レンタサイクル、自転車の修理や洗車のサービス、パーツの販売など「自転車の総合ステーション」と言うべき施設です。

そして、市内には自転車の通行空間がよく整備されています。かつては、中心街も氾濫する自動車に悩まされていたそうですが、今では、旧城壁内は自動車は原則締め出し、歩行者と自転車、バスなどの公的車両のみしか入れないようになっています。
 自転車の活用の結果、空気がきれいになる、交通事故も減る、渋滞も緩和するなど様々なメリットももたらしました。

 ヨーロッパでは、オランダとデンマークが最も自転車活用に取り組んでいます。特に、オランダでは、国土の大部分が干拓地であり地球温暖化に対して危機感をもっています。フランスやイギリスではそれほどでもないようで、ヨーロッパといえどもピンからきりまであります。
さきほど挙げたポートランドも全米で最も自転車交通が進んだ都市です。10年間で、自転車利用が3倍に増えたとか。
 ライトレール車両やバスにも持ち込み可能であるなど自転車を活用する仕組みが整っています。
Hartrum1
(低床式電車の導入も必要です)

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2007.09.02

実験ブログはこれでおしまい

 約半年間毎日5つのブログを更新していました。サービス会社が異なっていました。私はブログを80人の人たちにサポートしてきました。それでいろんな会社のブログも研究する必要があったのです。

 その5つのブログとは

 けんちゃんの吠えるウォッチングーどこでもコミュニティ双方向サイト(ココログベーシック)

 けんちゃんのどこでもブログ(ココログフリー)

 DO BLOGけんちゃんの双方向どこでもコミュニティ(DO BLOG)

 BLOG土佐自由民権新聞(ライブドア)

 ブログで政治を語ろう(はてな)

 仕事も多忙になりましたので、5つのブログを毎日更新は無理になりました。9月からはココログの2つを主に毎日更新し、他は気が向いたら更新するようにします。理由はココログが先発ブログであること。一番加入者が多そうであること。機能が充実していること。自分がなれている事ですね。

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