防げ橋の落下
人間の身体も「点検」が必要。最近は生活習慣病検診もやかましく言われていますね。公共財である道路や橋も同じです。アメリカのミネアポリスの突然の道路橋の落下は記憶に新しいものでした。
写真もある高知市内の鏡川大橋。コンクリートと鉄部の接合部を剥がし、調査をされた形跡があります。この橋は確か昭和54年前後に建設されたようですので、現在28年目。海に近いことと、交通容量の増加を考慮してもきちんと維持されています。
まして今年は地震対策で落下防止対策をされ、来年は塗り替え工事をする予定ですので、この橋は国が管理をしている間は大丈夫でしょう。
しかし問題は地方自治体管理の橋です。国の管理する橋は全体の3割程度と言われています。残りは都道府県と市町村管理の橋です。「三位一体改革」の影響でよけいに地方の公共財の橋の維持管理は難しくなりました。
(ある地方自治体管理の橋。1度もメンテナンスされていないようです。)
参考 長尚氏のホームページ 米の高速道路の橋崩壊事故について
こうして考察するとローマ帝国の公共財保全のやりかたは凄いの一言です。地方においても道路や水道、劇場などの公共施設が完璧に帝国の支配の間は長期間整然と整備されていましたから。
最近の日本政府閣僚のように地方を蔑視する観点を全く持たなかったのがローマ帝国であったようです。
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