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2007.09.15

次期リーダーは麻生太郎氏なのか?

Asouhonm
 自民党幹事長の麻生太郎氏(前外相)。安倍内閣のNO2である立場からすれば次期リーダーになってもおかしくはない。ただ少数派閥(16人)であるので、20人の推薦人を集めるにも苦労する。

 後継の軸、麻生氏「ホホホ…」 町村派は独自候補へ(産経新聞)

 とはいえ「今が旬」である麻生太郎氏。出張中に「とてつもない日本」(麻生太郎・著 新潮新書)を読みました。「日本人が考えている以上に、世界から日本は評価されている。」

 「私は1940年生まれだが、ジョンレノンと同年。」とか言う。漫画に詳しく大臣室で「ゴルゴ13」や「風の大地」を愛読したとか。日本のサブカルチャーを重視するユニークな政治家でもありますね。

 「日本は必ずよくなる」という楽天主義。「とてつもない国に日本はなる」という言葉は、悲観論ばかりの政治論のなかでは異彩でありますね。良いのではないかとも思う。こちらも漫画は好きだし、読んでいますし。大衆文化は漫画ですし。

 経営者時代に炭鉱経営からセメント会社に転換、そして国立の情報系大学誘致(九州工業大学)に成功、ハイテクベンチャー企業に地域を変貌させた実績もあるようですね。

 「放言癖」が命取りになるのかどうか知りませんが、面白い存在ではありますね。安倍さんと違い漫画になるキャラクターですし。簡単にはリーダーにはなれそうもないようですが、短命内閣であれば麻生太郎氏の手腕も見てみたい。

 高知へ地元候補の応援に来た麻生氏。笑いをとるのも上手。
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 それから近くの図書館で「祖父吉田茂の流儀」(麻生太郎 著 PHP)も読みました。「米ソの冷戦が決定的になると、米国は日本を西側世界へ組み込もうと対日講話を急ぐようになる。祖父吉田茂は米国の思惑をうまく利用した」

 安倍晋三氏の否定する「戦後レジーム」は麻生太郎氏の祖父である吉田茂氏がこしらえたもの。安倍氏の祖父の岸信介氏は、A級戦犯でしたが、アメリカの右派の意向で吉田茂氏の対抗馬として工作資金まで付与されて東條秀樹氏らが絞首刑の翌日保釈された経緯があります。

 吉田茂氏の流儀を麻生氏が今風に継承していたら面白いでしょう。自民党がどうなるのか。興味深いですね。

自民党の内部事情によれば福田康雄氏が優勢であるとか。各派閥の皆様の意向に合うらしく、いつもは慎重な福田氏も今回だけは神輿に乗るようですし。面白くないキャラですが、どうせ「短期政権」ですのでどうでもよいのでしょう。
Yoshidaasouhon

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