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2007.10.25

政党メディアに期待すること

 私とある政党メディア関係者との個人ブログ上での「論争」がちょとした話題になっているようです。私は政党メディアに商業メディアにはない役目があり、期待度が大きいがゆえの意見を申し上げたのです。

 政党メディアという立場は、身内の政党支持者向けの「社内報」の役目だけではなく、部外者への情報発信の道具としての役割が相当大きいものであると思います。どうしてそういうことを言うのかと言いますと、地元占有率が高い地元商業新聞が報じない出来事をきちんと報道している時もあるからです。

 ある政党のインターネットメディア版で注目していたのは、ある土建業者が川底の土地を高知県土木部長にねじ込んで高額で取得させようとした出来事を詳細に報道されていました。
 2003年頃の話で、注目された話題でした。地元紙も報道はしていまたが、「結果報道」であって、何故そういうことになったのか?という原因追及はされていませんでした。そのおりある政党のメディアは詳しく経緯を説明されていました。

 そのメディアの「読者」はある政党の支持者だけでなく、自民党支持者であるはずの土木建設業者の人たちが当時熱心に閲覧していたようでした。その記事で初めて事件の真相を知り、知事選挙の背景など状況判断に経営者の皆さんは最大活用していましたから。

 2003年度と2004年度の分が時系列的に掲載されています。政党メディアのなかでの記事。これは優れものです。

 特集 03年県知事選挙と坂本ダム談合 橋本知事の「選挙資金疑惑」

 高知では地元新聞は過去の記事を検索することがなかなか出来ません。ネットの上の記事はすぐ消えてしまいます。関連企業が関連記事をまとめ出版した場合は残っているようです。その点沖縄タイムズは10年ほど前の話題も検索できるようになっています。

 沖縄タイムズ過去の特集記事

 個人のブログやホームページでもそうですが、「記録」的な要素は必要です。私個人もラジオ番組の制作や出演の傍ら、「記録」を意識し、ゲストの人達の発言をサイトに制作したのもそれが狙いでありました。1市民を通じた県内外のいろんな立場の人達の発言を記録することが目的でしたし。その人物ファイルはいろんな場面で活用できるのではないかと自負しています。わたしだけのコレクションではなく情報公開していますので「高知を知る」場合には役立つとおもっています。(わたし個人のフィルターは多少あるでしょうが、対談では相手の発言を忠実に聞き取り再現しています。)
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 ある政党メディア関係者と意見の相違がありましたのは、最近の東洋町の問題です。取るに足らない感情的な表現であふれている個人ブログを取り上げ、東洋町内に沢山町長批判が渦巻いているような表現をされていました。今にも町民にリコールされるかのような論調でもありました。でもそうはならないでしょう。

 沢山保太郎さんの若い頃からの政治的履歴は、ある政党関係者の政治的履歴とは異なっています。文章による言動も、「過激」なトーンもたまにあります。しかしよく観察していますときちんと公務をこなしています。町政の改革も着実に進んでいます。そうでなければ町議会で補正予算が成立されるはずはないし、町議会で町長問責決議案が議決されてもおかしくないはずです。でもそうはなりません。

 ということは東洋町の人たちは落ち着いていまして、沢山町長の町政改革の様子を見ていると思います。1年ぐらいは様子を見られて動かれたほうが賢明なのではと思いました。白浜海水浴場の「海の駅」も近く開設されるようです。その費用負担も東洋町議会は町長の提案を認めましたし。想像以上に公務をこなされているようです。

 ただ政党メディアは政党の政治的な思惑で報道内容は変化することであると思います。それは仕方がないと思います。
 だとすれば東洋町に関して言えば、政治的思惑はうまくいかなかったと思います。でも今は慌てて沢山町長のあら捜しをしている場合ではありますまい。
Kouyaku


 というのは県知事候補の有力者である尾崎正直さんは「国は地方を向いている。流れに乗り遅れてはならない」と言うことを言われています。気になる発言です。橋本大二郎知事は東洋町への高レベル放射性廃棄物最終処分場への立地を断固拒否し、原子力環境整備機構本社に乗り込み、声を荒げて抗議しました。

 元財務省官僚の尾崎正直さんはどうなのか?国の思惑を受け入れるのではないのか?そういう疑念があります。得体の知れないNPOが高レベル放射性廃棄物の受け入れを表明しており、設立理事のメンバーに元県内大手ゼネコンの役員が名前を連ねているからです。再び東洋町で蒸し返しという事態も考えられないわけではありません。この点官僚出身の飯泉嘉門徳島県知事ははっきりと「核廃棄物は受け入れない」と宣言しています。

 近く市民団体がこの高レベル放射性廃棄物問題と核廃棄物拒否条例に関し、3月に県議会議員のに実施した同様の公開質問状を出すように聞いています。それで各候補者の核廃棄物に対する姿勢がわかります。この問題はあいまいさはありません。YES かNOの2つしか答えはないからです。

 未だに東洋町にて執拗に沢山町長の足を引っ張ろうとしている人達の思惑はなんなのか不明です。知事選挙の動向によっては核廃棄物問題に関しては未だに警戒を怠ることは出来ない事態であると思います。ですのである政党メディア関係者にお願いしたいのは、県知事選挙での有力候補者への取材と、核廃棄物問題の是非。得体の知れないNPOの動きなどの独自取材をお願いしたいものです。

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