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2007.11.04

ウルトラマラソンを続ける理由 11月9日

西村 今月の「けんちゃんのどこでもブログ」のゲストは、四万十市から来て頂きましたブロガーの土佐高知さんです。「土佐高知の雑記帳」というブログを3年ほど前から作成されておられます。

 今回のテーマは「 ウルトラマラソンを続ける理由」です。

ブログも面白くて毎日は読んでいますが、なかでも「四万十ウルトラマラソンに出場」という項目には驚いています。またこのび完走されたそうです。立派です。確か100キロを走破するという過酷なマラソンのように伺っています。わたしなど夜須で沿岸をディンギー・ヨットでうろうろするのが関の山です。
 100キロを完走するのに時間はどれだけかかるものでしょうか?早い人はどれくらいのタイムでしょうか?また出場者は皆完走されるのでしょうか?

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土佐 5回目のウルトラマラソンの挑戦でやっと今回は完走できました。制限時間は14時間ですからそれにほぼぎりぎりでゴールすることが出来ました。
 100キロマラソンの場合は、朝の午前5時30分にスタートをしまして、中村高校のゴール地点まで午後7時半までに戻ってくることです。

 参考 ウルトラマラソンコース

 途中7箇所の関門があります。その関門を突破していきませんと「足切り」(失格)になってしまいます。そうるいうルールのマラソンです。
 ちなみに1番早い人は四万十川ウルトラマラソンで男子で6時間38分、女子で8時間7分と言う記録があります。過去のベストタイムです。今年はこれより1時間近く遅いようです。それでもトップの人たちは時速15キロ程度のスピードで走破しておりますね。

 トップランナーは天のうえの人です。私たちは、関係ない世界にいます。そういう形ですね。全員が完走するかと言いますと、今年は1983人の参加者がありました。完走者の数字を聞いていませんが、だいたいいつも300から400人程度は途中でリタイヤします。過去4回は私もその1人でしたし。
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(ウルトラマラソンのスタート風景。)

西村 土佐高知さんが、ウルトラマラソンに挑戦されようとした動機はそもそも何でしょうか?また参加される人達の年齢はどうなっているのでしょうか?
 
土佐 これはいろいろありますね。まず参加の動機ですが、大変不純でお酒を飲みながら、掛け合い話で「では100キロ出てみるか」と言う約束をしたのが発端でした。実はもう1つ約束をしてしまいまして、「唄って走ってキャラバンバン」に出演することです。こちらはまだ果たしていません。っその2つの約束を飲んだ上にしてしましました、それが挑戦の始まりです。
これが5年前のことでした。

 参加者の年齢ですが、20歳代から、上は70歳、80近い人達が今年もいたと思います。幅が広い。いろんな年代の人が走りますので壮観なレースです。

西村 四万十ウルトラマラソンはどういうコースで走るのでしょう。その場合は沿道の住民の人たちは協力的なのでしょうか?

土佐  まずスタートは四万十市の蕨岡中学校を午前5時半にスタートします。蕨岡の沿道を走ります。地元の商工会御所の人達や沿道の人達が道路の両側にロウソクがだーと並んでいます。スタート時点はまだ暗いからですね。

 凄い壮観なロードを走っていくのです。近年そうなりた。沿道の人たちは皆繰出して来られて応援してくれます。「いってらっしゃい。」と言ってくれます。明るくなってきますのが、竹屋敷あたりで、堂ヶ森の頂上がだいたい標高700メートル程度でしょうか、ここで午前8時半前後から9時ぐらい、(早い人はもっと早く通過しています。)。われわれ鈍足ランナーのペースはそんなものです。

 十和(とうわ)の昭和の森を抜け、そこから四万十川へ合流してずっと下って行きましす。、四万十川の岩間の沈下橋を走り下りながら中村高校がゴール。となっています。そういう点で住民の人たちは応援していただいています。

 今回走ってわかったのは、最終版で「がんばれよ」と言う応援より、「お帰りなさい」という応援のほうがありがたかったことです。もう頑張ってここまで来たのだから、それ以上は頑張るって大変だなと今回初めて感じたことでした。
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(ウルトラマラソンのスタート直後の様子。壮観です。)
西村 よくぞ完走されましたね。土佐高知さんにブログを見ましても86キロあたりで足が動かなくなると言う記述があり、凄まじいなと思いましたし。最低時速は10キロは走られているでしょう?

土佐 10キロでもないでしょう。10キロを14時間ですから。7.14キロですか。歩くよりは早いでしょうか。1キロ8分で走れば、800分。時間以内に帰れる計算ではありますが・・

西村 先ほどのお話では高低差があるではないですか。平らなところですとなんとかなりそうですが。十和村のあそこまでいくだけで大変な坂はありますし。へばりますね。

土佐 最初の坂が難関ですね。ちなみに日本の10キロマラソンの記録は北海道のサロマですね。あそこは平坦ですし。

西村 日頃のトレーニングをされていると思います。川原などをはしられているのでしょうか?

土佐 はい河川敷。四万十川は良いロケーションですね。だいたい5月の連休前からトレーニングに入ります。そのことはお天気も良くて本当に「贅沢な」トレーニング環境であるといえます。だいたい5キロ、10キロということで走ります。

 途中からいろんなトレーニング方法を取り入れて走ります。たとえば近くに甲山寺という山があります。そこのアップダウン。これは堂が森の山を登るトレーニングになります。筋力をつける意味でも変化をつけながらのトレーニングになっています。

 だいたいは四万十川の河川敷を走ることになります。その途中で変化もつけます。休みの時は出来るだけ長距離を走ります。変化の付けかともトレーニングですね。
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(日本の清流四万十川が練習場所というのも凄いこと)

西村 四万十ウルトラマラソンの参加者ですが、地元、高知県内、県外とした場合、そのような比率になるのでしょうか?以前関西から参加されていた人とも知り合いましたが・・。

土佐 今年の参加者ですが、60キロ、100キロ合わせて1983人が参加していました。高知県の参加者が377人でした。後は県外です。次に多いのが大阪府の253人です。兵庫が195人です。だから全国から来ています。少ないのが山梨県と秋田県でそれぞれ1人でした。

 全国から参加されていますね。


西村 ウルトラマラソンはいつごろから始まったのでしょうか?ギリシャに200キロ以上走るマラソンもあるようですが。100キロ、60キロの由来はどんなところでしょうか?

土佐 これは調べてきていないのでわかりません。四万十川ウルトラマラソンは今回で13回目ですから、13年前に始まりました。100キロマラソンでは北海道のサロマで100キロマラソンがあります。
 もう一つ山口県と鳥取県を中心に2泊3日で250キロを走るというマラソンもあるようです。いろんなマラソンがありますね。物凄い長いマラソンもあるやに聞いています。
 アメリカを横断するマラソンとか。

西村 以前「けんちゃんのどこでもコミュニティ」時代に、トライアスロンのロングをされている濱野隆弘さんに出演いただいたことがありました。

 普段は営業関係の仕事をしているので「軽めに」水泳5000メートルとか。土日は120キロの自転車と40キロ程度のランニングをされているとか。日常的にトレーニングできるものでしょうか?食事への注意などされているのでしょうか?


土佐 トレーニングですが、100キロマラソンを完走する為には、月に300キロ走らなければならないと聞いています。だから毎日10キロで30日ということですね。なかなか時間的に難しいこともあります。

 よく言われるのが毎日5キロづつ走って、休みに70から80キロ走る。そういうやり方がいいのではないかと思います。毎日走らなくても、間休みをとってもいいし。

 それであまり食事療法は考えたことはないですね。飲んだり食べたりしますし。暴飲暴食なんですね。

 ただレースの前にはちょっと考えますね。100キロ走るのですから「グリコーゲン。ローディィング法」というのをします。レースの1週間前から炭水化物を採らないようにします。ご飯やパンや麺類ですね。全部食べないようにします。

 3日4日続けます。肉類、野菜類を食べます。体の中にグリコーゲンがなくなります。それを吸収しやすい体になります。それでレースの3日前から逆に炭水化物を採ります。そういうやりかたがあります。

 これを3回ぐらい前からやり始めました。効果があるいように思いましたので、今回もそれをやりました。だけどそれでも途中に、パンを食べたり、おにぎりを食べたり、バナナも食べたりしました。しかしゴール直前におなかが空いてしかたがなかった。そういう感じがあります。

 ということで身体にエネルギーを溜め込んで走るということをしないと、ゴールまで持たなかったと思いました。

西村 話しだけ聞いても大変ですね。凄まじいものですね。
 当日雨が降って寒くなかったですか?わたしは当日海でヨットをしにいく予定でしたが、朝から冷たい小雨が降っていましたので日和見しましたから。

土佐 今年はベストコンディションでした。暑さも寒さもなかったし。良かったですね。
 スタート時に透明のゴミ袋に穴をあけてそれを被り走りました。雨とか寒さ対策です)。今年は5キロ過ぎるといりませんでした。
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 土佐高知さん言われるように「寒さ対策」で透明の袋をかぶり走られている人もいますね。

 (ウルトラマラソンの写真は四万十市ホームページより掲載させていただきました。)

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