「昭和維新の歌」がリアルに聞こる日本社会
防衛省官僚たちは不況知らずの別世界。昨日の国会でのやりとりには呆れるばかりです。
GE採用関与再否定 守屋前次官 証人喚問 『宴席の政治家2人』(東京新聞)
こんな連中が日本の国防を担ってきたのでしょうか?表面化したゴルフの接待費用も1500万円であるとか。一体何処の富豪のお話なのでしょう。
結局その会社が防衛省幹部をご接待できたのも、随意契約でとてつもなく高価な費用で品物を購入いただいたからではないのか。しかもそれはすべて国民の税金。「税金ドロボー」という言葉はこういうときに使うべき。
昔「昭和維新の歌」がありました。88歳の父は戦中世代であり、酔うと時折口ずさんでいました。
泪羅(べきら)の渕に波騒ぎ
巫山(ふざん)の雲は乱れ飛ぶ
混濁(こんだく)の世に我れ立てば
義憤に燃えて血潮湧く
権門(けんもん)上(かみ)に傲(おご)れども
国を憂うる誠なし
財閥富を誇れども
社稷(しゃしょく)を思う心なし
ああ人栄え国亡ぶ
盲(めしい)たる民世に踊る
治乱興亡夢に似て
世は一局の碁なりけり
昭和維新の春の空
正義に結ぶ丈夫(ますらお)が
胸裡(きょうり)百万兵足りて
散るや万朶(ばんだ)の桜花
天の怒りか地の声か
そもただならぬ響あり
民永劫(えいごう)の眠りより
醒めよ日本の朝ぼらけ
功名何ぞ夢の跡
消えざるものはただ誠
人生意気に感じては
成否を誰かあげつらう
やめよ離騒の一悲曲
悲歌慷慨の日は去りぬ
われらが剣今こそは
廓清の血に躍るかな
当時は東北地方などは凶作で飢餓状態なり、子供を「売る」事態になっていました。大地主制度では小作農の生活は立ち行かない状態でした。一方贅沢の限りをする経済人もおり、政党政治の腐敗も酷い状態でした。
2・26事件の時に青年将校たちの「偉業」を称える歌のように父から聞きました。史実は知りません。わたしは子供の時から左翼少年でしたが、この歌には共感をおぼえています。
新自由主義を唱え、政府が国民の生活苦に何もしない。防衛省幹部の接待付け、贅沢三昧は何事でしょう。時代を超えましてこの「昭和維新の歌」がリアルに思えるのです。
ワーキングプアと格差社会の日本。義憤の矛先を間違えてはいけないと思いますね。
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コメント
gojoppari さんコメントありがとうございました。
> ところで、お使いの写真は、出典を教えていた出ませんか。
古い子供の社会科の教科書です。家に転がっていたのを転写したものです。どこの出版社のものなのか不明です。
お役に立てず申し訳ありませんでした。
投稿: けんちゃん | 2011.01.05 10:50
おもしろく拝読させていただきました。
ところで、お使いの写真は、出典を教えていた出ませんか。長いこと、その高画質版を探していますが、アメリカ現地でなかなか入手できず、困っていました。
もしよかったら、メールでお知らせください。よろしくお願いします。
投稿: gojoppari | 2011.01.05 10:16