尾崎正直さんを励ます会を観察
先週土曜日に結婚式の帰りに赤ら顔で後援会事務所により政策パンフ(?)と「尾崎正直を励ます総決起大会」の案内をいただきました。仕事が終わりますと外は生憎の雨。電車で会場の三翆園ホテル富士の間へ行きました。高知県知事候補の集会です。
会場入り口で、上田周五さんに会いました。いの町から来られた支援者との待ち合わせであるとか。高野光二郎さんや五島正則前衆議院議員にも会いました。清藤真司さんにもお会いしました。
またスタッフで宮地貴嗣さんにもお会いしました。
自民・民主・公明・社民・連合・自治労など有力政党と労組が推薦を決めているだけに大勢の支持者が集っていました。背広姿の人たちや作業着姿の人達、様々な職業年齢の方々で会場は満席状態に。だいたい500人程度は参集していたと思います。
私が会場へ行った頃には前のほうしか席は開いていませんでした。正面の前から2列目が会いていましたので、そこへ着席しました。正面で私の小さなカメラでも登壇者の写真が鮮明に撮れるからです。今日はレポーターに徹するつもりでしたし。
一列目は政治家の皆様方が着席していました。すぐ前は山本有二さん。収録以来です。「ちかちゃん(近森正久)さんはどうかね?」とか言うていました。高校での同級生ですし。その隣には竹内則男さんがいました。
「民主党はどうなっているのでしょうか?だれが代表になるのでしょう」と聞きますと、
「今は代表代行で国会が終わるまで粛々としてほしい。今も横路さんにすぐ戻れと言われていますし。」とかなかなか大変な様子。共通の知り合いの動静を聞きましたが、無事に退院されたとのこと。
開演前に見ますと、わかる範囲で言えば、県議は西森潮三氏、森田英二氏、樋口秀洋氏、坂本茂雄氏、三石文武氏、山本広明氏、黒岩正好氏、大石宗氏、浜田英宏氏、式地寛宗氏、土森正典氏らの姿が確認できました。まだおられたかと思います。
政党関係で言えば共産党を除く全会派が揃い踏みで尾崎正直さんを「押し立てている」という印象でした。自民党県連会長と連合高知会長が握手をし談笑する姿は異様ではありました。
ただ決起大会の運営は呼び出しグループ草莽崛起の会の人たちが仕切られていたようでした。尾崎正直さんを励ますスピーカーはすべて県民代表でした。国政・県政を担う議員からのスピーチはありませんでした。
つまり「県民党」を意識した演出のようでした。県民が表へ出て、「組織」は裏方を固めると言う作戦であると思われます。登壇者はすべて「県民代表」でした。
午後7時過ぎに司会者が案内し照明が暗くなり、会場後方から尾崎夫妻が手拍子に会わせて登場しました。そして開演しました。
(小松後援会長のスピーチ)
最初におざき直道後援会長の小松三良さん(元県副知事。県庁OB)がスピーチしました。
「尾崎さんのお父さんは土佐清水、お母さんは中村の出身。尾崎君は生粋の土佐っ子です。共産党を除く政党、会派はまさに一丸となって県民党で尾崎君を支援しています。みなさんの力で全国1若いフレッシュな知事を誕生させましょう。」
次のスピーカーは今回の集会を段取りした草莽崛起会の代表の味本隆さん。「今日の集会の運営は僕らがやっています。みなメンバーもほとんど今まで政治活動をしたことないです。今高知県が倒産するという噂が流れています。ちゃんとせんといかん(いけない)。。敵味方ばかりではいかん。尾崎さんは敵味方をつくらない人。だから僕ら若手経営者は、仕事をしながら同世代の尾崎さんを応援します。」との決意表明しました。
次は岡崎誠也高知市長。「みなさん知事選挙と同じ日に市長選挙もあります。地方から国に声をあげることはとても難しい。その点尾崎さんは国にいたので難しさは理解されている。
県知事の尾崎さんは「正直」(しょうじき)で、市長の私は「誠」という名前で誠也です。と自己宣伝され公務の為スピーチ後退席されました。
農業夫人を代表されて香南市夜須町手結山からこられた江本美江さん。「東部自動車道路の手結山トンネル貫通記念イベントのおり、味本さんが尾崎さんを連れてこられました。尾崎さんの誠実さを感じました。なにも言わんで国や県はわかってくれるろうという時代ではありません。
このリーダーなら私たちと出来ると思います。」(お詫び。江本さんの写真はうまく撮影できませんでした。)
続いて藤川順一さん、阪神の藤川球児投手の実兄。高校時代は捕手で兄弟バッテリーでした。
「高知のプロチーム高知ファイティング・ドックスが経営難で消滅すると言う話を聞いたとき、なんとかせんといかんと思いました。スポーツを通じて高知を元気にすることを尾崎さんとともにやりたいと思います。」
登壇者の最後は木村祐二さん。青年会議所時代は一緒に活動したこともありました。
「司会者から経済人と言われましたが中小零細企業の親父です。本当に高知は景気が悪い。みな元気がない。悪い冗談ですが自分達の若い頃は井上陽水が都会では自殺する若者がいると歌っていました。高知では自殺する中高年がいるのです。なんとかせんいかんという想いで私も尾崎さんを懸命に応援します」とのことでした。
続いて尾崎正直さんのスピーチ(というか決意表明)を聞きました。
「昭和42年高知市生まれ。高校まで高知。東京で20年。ふるさと高知だけが取り残されている。四国でも高知だけが外れている。
過去土佐人は明るくアイデアに溢れ行動的でした。今活力がなくなっています。ですので県民の皆様の真っ直ぐな気持ち、高度なご判断(共産党を除く政党がすべて推薦)で私を推薦いただきました。
「私は霞ヶ関で予算編成や予算の調整、インドネシア大使館付きの仕事をしてきました。各省庁からの予算を削減することもしてきました。大変な仕事でした。」
「わたしは北風と太陽の逸話が好きです。暖かい心で旅人が外套を脱いだように県民の皆様や、国や県議会の皆様と対話していきます。行政のありかたにも大きな工夫が必要です。」
「官僚官僚と言われますが、今は意味合いが違います。刑務所の民営化や交番勤務者も民間人がしています。「官と民」との知恵の共同こそがいまこそ必要です。」
「高校卒業者の就労希望者は殆ど県外でないと就労できない現実があります。このようなきびしい時こそ対話を重視します。」
「対立では物事は解決できません。スピード感を持って実行することが必要です。高知の多様性、都市と中山間部、東と西。一律の対応ではすまされない多様性が高知になります。東京時代の友人たちを皆高知へ呼び出し自慢したい自然や地域が高知には一杯あります。」
「きびしときこそ対話が必要です。対立で解決はできません。そこで高知は経済の活力を取り戻さないといけません。
一次産業を1・5次産業に。観光の振興。環境立県などの政策で雇用の創出をします。」
「地域のよさは地域の人が知っています。高知のよさをPRする仕組みづくりが大事です。」
「国との関係について。国は7月以降(参議院選挙での自民党の惨敗)から地方を見る目が変わりました。そこでわたしはこう申し上げたい。
1 つぼを心得た取り組み
2 市町村の団結
3 東京連絡事務所の抜本拡充
ともかく国に高知の情報をつたえわからせることが私の仕事です。」
「国に対し言うべきことは言います。壮大な総合的な戦略で行動します。」という対話重視路線でした。
(国は飴と鞭を巧みに使い分けている。)
とは言うものの今日報道されていました事実。米軍基地拡大を受け入れない意志を表明したした自治体(岩国市など)には国は交付金を出さないことをしています。「金で釣る」ことを露骨にしている面もあります。
ノートを持ち込み耳をすまして尾崎正直さんの「政策」を聞きましたが、書き取ったことしか言われていません。「かくあるべしが精神論」だけであり、具体的な政策、アイデアには乏しい印象でした。
またどうして自民・民主・公明・社民が「相乗り」したのか。それは尾崎さんのいう「対話路線」「太陽政策」を支持されたのでしょうか?この候補者はいったい知事になって何をしたいのか未だに不明です。これで大丈夫なのでしょうか?明確にこういう高知にしたいという具体的案は今回の集会でのスピーチでは皆無でしたし。
確かに背も高く尾崎夫妻はビジュアルで優れてはいます。それで同世代の若手経営者達が支持されているのでしょう。「対立をしないということは妥協する」ことですし。「対話と言うことは声の大きな人たちを優先する」ことにつながらない具体策は今回は提示されていません。
「やるぞ。わたしにやらせてください。」という真摯な決意表明は確認できました。それ以上のものは残念ながら今回確認できませせんでした。
集会終了後参加者と会場出口で握手されていました。そのあたりも絵になる夫婦です。
ホテル社長の松尾徹人さんもお見送りをされていました。どういうお気持ちであったことでしょうか。挨拶させていただきました。
また4人の候補者に知事選出馬予定者の回答が出揃っています。ブログ「それがたまるか」をいつも見てください。
県民各位はよく吟味されて候補者を選択しましょう。決して棄権しないようにしましょう。
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